One Control STRAWBERRY RED OVERDRIVE RC を購入したので音質も含めてレビューしてみたいと思います。
One Controlでは定番のオーバードライブで比較的人気のあるモデルではないでしょうか。
機種名が長いので青と緑と黄と赤と色で覚えている方の方が多いと思います。
モデルナンバーでも振られていれば覚えやすいのですが。
赤いやつのうちディストーションでない方ですが、似た色で他モデルもあるのでわかりづらいですね。
綺麗ですが。
STRAWBERRY RED OVERDRIVE RCの特徴
One Control STRAWBERRY RED OVERDRIVE RCの特徴といえばTS系やOD系と比較して明るく明瞭なサウンドが特徴といえます。
また、STRAWBERRY RED RCはレスポールモデルを代表とするヘヴィなトーンを得意とするハムバッカー仕様のギター用に調整されており、設定によってはバイパス時よりもクリーンなトーンを作ることもできるようです。
実際にハムバッカーのギターで鳴らしてみると、TS系やOD系と比較して、確かに明るくクリアでシングルコイルのような高解像度というか高音域の成分があるように感じます。
シングルコイルでもトレブルのツマミを調整すればよいので、ハムバッカー専用という訳でもないでしょう。
アダプター使用の場合は9V~18Vまでの駆動に対応しており、18Vで動作させると更に広いダイナミックレンジと立体的なサウンドとなるようですが、私は18V仕様のアダプターを持っていないので、これはまだ試していません。
自宅では大音量は出せませんが、試し弾きの際にクリーン設定でスタックのマーシャルを使いましたがノイズは少ないように感じました。
S/N比の仕様は-90dBです。
アルミニウム削り出しによる筐体も低ノイズ化に貢献しているのでしょう。
●コントロール
VOLUME:音量を調整します。
DRIVE:歪みの強さを調整します。
TREBLE:主に音色の高域成分を調整します。
LOW:ローエンドのブースト・カットを調整します。(One Controlサイトより)
ピックアップの特性に応じてとは思いますが、マーシャルではクリーン設定でSTRAWBERRY RED RCのドライブを低めに設定してLOWを少し絞ると、カッティングフレーズやアルペジオフレーズが前に出てくる音になります。
モダンなオーバードライブを探している方は、試し弾きしてみては如何でしょうか。
アンプやギター、ピックアップの組み合わせによってサウンドは異なるので、デモ動画等で聴くのと少し違う印象を私は持ちましたが、分類ではいわゆるモダンオーバードライブサウンドであることには変わりありませんでした。
●スペック
インプットインピーダンス : 390K
アウトプットインピーダンス : 50K
駆動電圧 : 9V~18V
消費電流 : 10.7mA
S/N比 : -90dB
(One Controlサイトより)
9Vアダプターでのサウンドを聴くと18Vでも試してみたくなるエフェクターです。
アダプターのジャックは側面にあるタイプです。
One Control純正品では9VアダプターがEPA-2000、18VアダプターがRPA-1000という品番で販売されています。
EPA-2000は私も持っていますが、私の環境では低ノイズですし良い製品だと思います。
分岐しても大容量なので安心です。
購入時の注意点(バリエーション・在庫品関連)
「STRAWBERRY RED OVERDRIVE RC」は初代となるStrawberry Red Over Driveを基に4ノブスタイルにアップデートされた「STRAWBERRY RED OVERDRIVE 4K」を発展させたモディファイバージョンです。
LOWのコントロールが追加されたSTRAWBERRY RED OVERDRIVE 4Kは初代と外見でコントロールのツマミの数が異なることや、ロゴデザインなどが異なることで見分けがつきますが、これを知らず「STRAWBERRY RED OVERDRIVE」という名前だけで判断すると、市場在庫品の旧製品を間違って購入してしまう場合があるかもしれません。
同じサイズのSTRAWBERRY RED OVERDRIVEでは、4KとRCが現行品ですが、外見と色味がよく似ているので購入の際には「4K」「RC」のどちらかを確認するようにしましょう。
4KとRCの両方が試し弾きできる店舗は少ないと思いますし、動画サイトの動画では確認できないことや、試したいフレーズもあるでしょう。
掲載されている動画はサウンドの参考にはなりますが、先に書いたとおりアンプとギターとピックアップの組み合わせで異なるので、いつか弾き比べてみたいです。
STRAWBERRY RED OVERDRIVE RCの設定
お使いのギターやアンプ、その他のエフェクターの組み合わせや設定によって変わってくるかと思いますが、私はアンプをクリーン設定にして、
VOLUME:1時
DRIVE:10時
TREBLE:1時
LOW:9時
このような設定でSTRAWBERRY RED OVERDRIVE RCを使用しています。
ギターはFUJIGEN Neo Classic NST10MAL-CARを主に使用し、アンプはBOSS KATANA-50 MkIIです。
マルチエフェクターBOSS GT-1000のセンド/リターンにTRAWBERRY RED OVERDRIVE RCを接続しています。
ギターソロの時にはGT-1000のエフェクター「MID BOOST」をTRAWBERRY RED OVERDRIVE RCの前に入れてオンにしています。
ギターボリュームでのドライブ調整の追従性が良い
これはシングルコイルピックアップ、ハムバッキングピックアップに共通していえることなのですが、TRAWBERRY RED OVERDRIVE RCでドライブを上げて設定していても、ギターのボリュームを調整することでドライブ量が調整できます。
一般的なエフェクターでも同じなのですが、TRAWBERRY RED OVERDRIVEはボリュームノブへの追従性が良く、クリーンからドライブまでを手元でコントロールできます。
元々、TRAWBERRY RED OVERDRIVE RCはドライブ「0」でクリーントーンとなるので、ドライブをゼロでクリーンブースターとして使用できる機種です。
当然と言えば当然のことなのですが、ボリュームノブへの追従性がリニアでした。
9V動作と18V動作の違い
One Control STRAWBERRY RED OVERDRIVE RCは9Vバッテリー又は9V~18VのAC/DCアダプターで動作します。
高い電圧で駆動させると、さらに広いダイナミックレンジと立体的な音色をお楽しみいただけます。(One Controlサイトより)
メーカーサイトに書かれているとおりの印象ですが、サウンドの傾向に大きな変化はなく、音の輪郭や音の太さが変化しているように感じます。
9~18Vと書かれていますが、エフェクター用電源には9Vアダプター、18Vアダプターの他に9V/12V/18Vを選択できるパワーサプライも販売されています。
One Control純正ではありませんが、このようなパワーサプライを利用して好みの電圧で使用してもよいでしょう。
デジタル機器とアナログ機器が混在する場合は、アイソレートタイプのパワーサプライをお勧めします。
まだ美味しい音を探している段階ですが
ヴィンテージライクなOD/SD系やTS系に飽きたら、近年よく見かけるようになったトランスペアレント系を試してもよいでしょうし、STRAWBERRY REDシリーズのようなモダン系のオーバードライブも試してみては如何でしょうか。
けっしてハイゲインではありませんが、明るく明瞭なサウンドが楽しめます。
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