2018年4月に発売された BOSS GT-1000 を購入しました。
現在では発売から4年が経過し、システム・プログラムも Ver.3.20 となっています。
サンプリングレートは 96kHz、AD/DA変換32bit、内部演算32bit float(浮動小数点)処理というスペックでオーディオインターフェイス機能も搭載しており DTM でのギター録音でも高音質でレコーディングが可能です。
また、新しく設計された次世代の BOSS カスタム DSP エンジンが搭載され、最新の AIRD (Augmented Impulse Resonance Dynamics) テクノロジーによるサウンド・デザインが可能となっています。
GT-100 と GT-1000 比較
GT-100とGT-1000の外観と重量を比較すると、まずはサイズがコンパクトとなり、軽量化されました。
足元がスッキリします。(^^)
GT-100ではコントロールペダルは外部接続のFS-5Uと併せても最大4つとなるのですが、GT-1000では割り当てる機能と LED カラーを自由に変更可能な、 10 個のフットスイッチとエクスプレッション・ペダルが装備されています。
さらにバックには、
・INPUT端子
・MAIN OUTPUT(L/MONO、R)端子:標準タイプ
・SEND1端子、RETURN1端子:標準タイプ
・SEND2端子、RETURN2端子:標準タイプ
・SUB OUTPUT(L、R)端子:XLRタイプ
・PHONES端子:ステレオ標準タイプ
・CTL4, 5/EXP2端子:TRS標準タイプ
・CTL6, 7/EXP3端子:TRS標準タイプ
・AMP CTL1, 2端子:TRS標準タイプ
・USB COMPUTER端子:USB Bタイプ
・DC IN端子
・MIDI(IN、OUT)端子
上記が接続可能な端子一覧となっています。
コントロールペダルを更に最大4個増やすことが可能となっており、エフェクターのオン・オフやルーティングの変更など自由にアサインできます。
これだけ端子が豊富だと、大体のことが出来てしまうので、逆に出来ないことを探す方が難しいかもです。
GT-100では、AD変換24ビット+AF方式、DA変換24ビット、サンプリング周波数44.1kHzであったものが、GT-1000ではAD変換32ビット+AF方式、DA変換32ビット、サンプリング周波数96kHzとかなり向上しています。
エフェクト・タイプも145種類と豊富です。
GT-100は2012年3月下旬に発売されたマルチエフェクターで、発売から既に10年が経過していますが、当時のフラッグシップだった機種です。
GT-100は2018年4月に発売されたGT-1000にフラッグシップの座を譲ることになりますが、発売から10年が経過した現在でも現行販売機種となっています。
価格は2倍以上となってしまいましたが、GT-100より複雑なルーティングが組めるようになり、コントロールぺダルと併せると音色作りと切り替えにかなりの多様性を求めることが可能になりました。
GT-1000のエフェクト・チェイン機能
これは BOSS TONE STUDIO for GT-1000 をキャプチャしたものですが、GT-100が直列以外ではAチャンネル、Bチャンネルであったものが、GT-1000ではエフェクト・チェイン上で複数のディバイダーとミキサーを自由に配置することが可能となりました。
キャプチャを見て頂ければ判るとおり、Bチャンネルがかなり複雑な配列となっています。
これだけルーティングに自由度が高く、かつ、コントロールペダルも豊富なので、欲しい音により近づけ、そのサウンド切り替えも可能となっています。
こんなルーティングも。
エフェクト接続にかなり自由度があることが判ります。
DIV1、DIV2、DIV3と3か所でルーティングを分けられ、それらを切り替え、またはミックスすることが可能です。
それに加えて横軸の数もすごいですけど。
細かな点だけど嬉しいキャリーオーバー機能
パッチの切り替えが速いです。それとディレイにキャリーオーバー機能が搭載され、パッチを切り替えてもディレイ成分は残したまま切り替えることができます。
キャリーオーバー機能ってなんでGT-100の世代から搭載していないんだろうと思っていました。
音色を切り替えるとディレイもバシッと消えて不自然感がありましたから。
DTMでのレコーディングの際はトラックを別に録るので良いのですが、ライブなどではキャリーオーバー機能が搭載されていた方が不自然さがありません。
BOSS公式動画です。
これもBOSS公式の動画でプリセット・サウンド・サンプルです。
購入後、この設定は必ず行いましょう
まずは最新のGT-1000 ドライバーをインストールして、その後に本体のシステムプログラムを最新のものに書き換えます。
そして本体でのエディットも可能ですがPCで行う方が早いので BOSS TONE STUDIO for GT-1000 の最新版をインストールしておきましょう。
最後はGT-1000の本当の音色を引き出すために、本体の設定、もしくはBOSS TONE STUDIO for GT-1000を使用して「INPUT SETTING」を接続するギターの出力に合わせて調整します。
入力信号が低いと意図された音色に近づけません。高くても同じです。
同じ要領で「OUTPUT SETTING」も適正な出力となるように設定します。
この2つを行わないと折角高いお金を出して買ったGT-1000も宝の持ち腐れとなってしまいます。
私もまだ開封してセッティングしたばかりなので、これからもっと使って詳しく書いてみたいと思います。