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Aria Pro II 714-AE200改造計画1

Aria Pro II 714-AE200

2025年春に購入したAria Pro II 714-AE200ですが、ひととおり初期状態を楽しんだので課題を克服すべくパーツ交換を検討したいと思っています。

やはり梅雨時、高温多湿となるとチューニングの安定に問題を感じます。

私は最近、アーミングを多用するので少しばかりアーミング後の狂いが気になります。

また、気温や湿度の変化でチューニングが狂っていることもあります。

これについてはネックの木材強度に起因する事が多いのでパーツ交換で何とかなる問題ではないのですが、トレモロユニットを交換する際にスプリングも交換することになるので、多少は改善する場合もあります。

まずはチューニングを安定させることを目的として「ペグ」「ストリングリテイナー」「トレモロユニット」は交換した方が良いと感じました。

Aria Pro II 714-AE200

また、私の Aria Pro II 714-AE200 LV はナットの溝切りが雑であったので修正が必要でした。

これは交換までの必要はなく、溝のバリを削って滑らかにするだけで大丈夫なレベルだったので専用のヤスリで修正しておきました。

音質に不満があればナットの交換を行ってもよいでしょう。

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それでは Aria Pro II 714-AE200 の「ペグ」「ストリングリテイナー」「トレモロユニット」について交換パーツの候補を探してみましょう。

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Aria Pro II 714-AE200 ペグ交換候補

Aria Pro II 714-AE200

ペグはマシーンヘッド等とよばれることもあります。

ロック式トレモロでない限りチューニングの安定性に重要なパーツとなります。

また質量や材質によって音質が左右されたり、ペグが重いとヘッド落ちになる個体もあり演奏性にも関わるパーツとなります。

Aria Pro II 714-AE200

Aria Pro II 714-AE200にはAria Pro IIの刻印の入った汎用のL6型取付部45度ロトマチックペグとなります。

交換用パーツで有名なGOTOH製品であれば「SG381-07-L6-Chrome」が一番近い形状でしょうか。

私のAria Pro II 714-AE200はネックの強度問題もありますが、少しばかりチューニングが不安定です。

ペグの回りも緩い感じがします。

これはネジで調整出来るのですが、そもそもの精度も価格なりでシャフトも少しばかりグラグラしています。

一番に交換したいパーツがペグでした。

GOTOH SG381-07-L6-Chrome に交換するだけでもチューニング精度と安定性は改善されることでしょう。

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ロック式ペグに交換して更にチューニングを安定させることも考えて、GOTOH SG381-MGT-AB07-L6-Chrome も良いかなと思います。

マグナムロックトラッドの略でMGTです。

私も数本ロック式のペグが搭載されたギターが手元にありますが、弦交換も楽ですし、チューニングも比較的安定しているように感じます。

特にトレモロユニットをよく使用する場合はロック式ペグの方が安定性は高いようです。

SG381の背面ダイヤルでロックする方式のペグがGOTOH SG381-MGT-AB07-L6-Chrome。

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GOTOH SG381-MG-07-L6-Chrome はSG381のシャフト部分でロックする方式のペグとなります。

背面ダイヤル式とシャフトロック式の両方のギターが手元にありますが、私の好みは背面ダイヤル式です。

背面ダイヤル式は機構が重くなるというデメリットはありますが、ダイヤルという感覚的に扱いやすい機構なので私は好きです。

他社でもGOTOHにもまだ沢山ありますが、Aria Pro II 714-AE200 に元々搭載されているペグと見た目の印象が変わらないSG381から用途により数機種選んでみました。

用途と予算とお好みで。

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Aria Pro II 714-AE200 ストリングリテイナー交換候補

Aria Pro II 714-AE200

初期状態では台座の高さが異なるカモメ型のストリングリテイナーが2個搭載されており、1弦から4弦までのテンションとガイドを調整しています。

トレモロアームを使用した際に「ピキーン」と音がしたりチューニングが狂ったり、弦のテンションに問題があったり好みで無かったり。

そんなときはストリングリテイナーの交換を考えます。

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カモメ型は抵抗があるのでローラー型がお勧めです。

安心感のあるGOTOHであればRG15、RG30となります。

ただし台座の高さの調整が付属スペーサーの関係で2.5mmと5mmに固定されます。

手持ち個体のストリングリテイナーの高さを図ってみましょう。

弦のテンション感はどうですか?

このあたりがGOTOH RG15&RG30セットに交換するか否かの判断ポイントになります。

カモメ型ではRG105とRG130がありますが、カモメ型からカモメ型に交換するのもあれですし、どうせならローラー型が良いように私は思います。

好きなテンション感かつチューニング精度に問題が無い高さが決まったら、ビスの上部とローラー部分を接着剤等で固定すればスペーサーは必要無いのですが、この高さ決めが演奏性とチューニングの安定性を決めるので「ここだ!」と決まるまでは接着はやめましょう。

また、基の状態の高さは何かに記しておきましょう。

Aria Pro II 714-AE200 ブリッジ交換候補

Aria Pro II 714-AE200

これは好みの分かれることろです。

Aria Pro II 714-AE200 のトレモロユニット、いわゆるブリッジは Wilkinson WOV06 が搭載されています。

一般流通はしていません。

2点支持のブリッジですが、交換するにあたりポイントが3つあります。

弦ピッチが10.8mmであること、スタッドピッチが56mmであること、そして最大のポイントはスタッドアンカーがM7であることです。

弦ピッチとスタッドピッチの組み合わせでは候補が沢山あるのですが、ここにスタッドアンカーM7とくると無加工交換が困難になります。

そもそもウィルキンソンのブリッジを搭載しており「Wilkinson WOV06」という型番まで与えられたブリッジです。特に不満が無いのなら交換する必要はないでしょう。

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AmazonでWilkinson WOV06 を調べてみるとMusiclily Direct Japanというストアで税込2,903円で販売されていました。

Guangdongと記載があったので広東省ですね。

中国の倉庫から出荷とありました。

ストアはMusiclily Direct Japanで出荷元はAmazonです。

Wilkinson WOV06 が税込税込2,903円ということならば、それほど悪くないトレモロユニットが初期状態で搭載されていると思います。メーカーも機種も記載のない名もなきブリッジより恐らくは良品といえるでしょう。

スタッドアンカーがM7でスタッドピッチが56mmという問題をクリアするにはブリッジ側のアンカーを受ける場所の形状が「U」ではなく「-」であれば問題ないことが多いです。

スタッドアンカー

赤枠の部分の左がWilkinson WOV06のタイプで、この部分が「O」「U」形状の場合はスタッドピッチとスタッドアンカーの径が同じでないとフィットしません。

右のように「-」形状の場合はスタッドピッチとスタッドアンカーの径が数ミリ異なっても許容できることが多いブリッジタイプです。

Aria Pro II 714-AE200 に搭載されている Wilkinson WOV06 を交換する場合は全く同じものか右の赤枠のタイプのトレモロユニットから選択するのが良いでしょう。

すると弦ピッチ10.8mmを考慮すると候補に挙がるのは「Wilkinson WVP-SB」になります。

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同じストアで検索してみると税込5,738円でした。

Wilkinson WOV06 が税込2,903円
Wilkinson WVP-SB が税込5,738円

数万円するもっと高価なトレモロユニットでも良いのですが、そこはお好みで。

もし、弦ピッチが10.5mmでも良いのなら「Wilkinson WVS50IIK」でも良いでしょう。

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同じストアで検索してみると税込5,869円でした。

Wilkinson WVP-SBではスタッドアンカー径が異なり
Wilkinson WVS50IIKでは弦ピッチが異なります。

弦ピッチが異なるということはピックアップのポールピースの中心に弦が位置しないことを指しますが、そもそも安価なギターではそこまで考えて設計されておらず、最初から位置がずれている場合もあります。また設計は良くても組み込みでずれているのにも関わらず出荷されているギターもあります。

お手持ちのギターが個体差で最初からポールピースと弦の位置が正しくないのなら、仮に多少ずれても気にならないのなら、Wilkinson WVS50IIK が良いと思います。

ナットの溝切り、ネックポケットの位置、トレモロユニットの固定位置

これらでポールピースから弦は外れてしまいます。

いちいち僅かなズレで規格外としていたなら初心者ギターであの価格はありません。

10.8mm-10.5mm×6=1.8mm

最大で1.8mmのずれが生じますが、そもそもナットの弦幅とブリッジの弦幅は異なります。
フロントピックアップとリアピックアップでポールピースの同じ位置を弦は通っていません。

気になる人は気になる。
気にならない人は気にならない。

気にならないほど磁力のあるピックアップが搭載されている場合もありますし。

ピックアップを変えて磁力が変わったらチョーキング(ベンド)の際に音量差や音切れが気になったとか。

ギター個体差や人によります。

Wilkinson WOV06 が税込2,903円(同型/スタッド径M7/弦ピッチ10.8mm)
Wilkinson WVP-SB が税込5,738円(スタッド径M6)
Wilkinson WVS50IIK が税込5,869円(弦ピッチ10.5mm)

正直、もうお好みで。(^^;

私が選ぶとしたら「Wilkinson WVS50IIK」でしょうか。

理由は Aria Pro II 714-AE200 がアルニコ5で高出力タイプのピックアップが搭載されていることで、恐らく弦ピッチの影響は少ないであろうことと、このギターではアームを多用すると思うのでアーミング性能の良いWVS50IIKが良いかなと。

あと見た目がWVP-SBより好みです。

改造は自己責任です

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見た目と言えば私が購入した時期以降に新色が出ていますね。

旧カラーで販売終了カラーもあるようでした。

愛着のあるギターとしたり、メンテナンスやリペア技術を学んだりするのに丁度よい価格帯のギターです。

また、ギターは同じ機種でも鳴りが違ったり個体差があったり、マイナーチェンジもあったりします。

ネットで流通している情報もあやふやなものであったり、主観や思い込み、勘違い、間違いも多いです。

もちろん、このサイト「Harmonic-Sound」も同様です。

この記事で間違っていたり、過去記事で間違っていたり、当時の思い込みや、時の経過とともに変わりつつある好みや主観もあります。

それらを踏まえて何かの参考までに。(^^)

余談:メンテナンスの注意事項

Aria Pro II 714-AE200 を購入して数カ月が経ち、ひととおりのメンテナンスと調整を行っての乾燥から、今回の記事を書いたところです。

余談として、私の個体では指板、いわゆるフィンガーボードのローズウッドの目が粗く、購入時は乾燥していたのでレモンオイルを塗布して清掃と保湿を行ったのですが、ローズウッドの目が粗いためか必要以上にオイルを吸収してウェットな指感触と指板反射音になりました。

個体差ではあるのでしょうがオイル塗布は極々少量が好ましいと思いました。

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私が使用しているオレンジオイルです。

オレンジオイルは粘度が高く、揮発性が低いので保護や保湿に向いてる指板オイルです。

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私が使用しているレモンオイルです。

レモンオイルは粘度は低く、揮発性が高いので指板汚れを落とすのに向いている指板オイルです。

一般的には昔からレモンオイルかオレンジオイルが用途に合わせて使用されていましたが、最近ではレモンオイル、オレンジオイル以外に無香料で比較的長期間保湿できる指板専用オイルも発売されています。

いくつかのメーカーから指板オイルは発売されていますので、用途や好みによって選択しましょう。

また、どの指板オイルでも共通ですが、極少量を塗布し、汚れを落とし、乾拭きするのがセオリーです。

多量に塗布すると指板が軟らかくなりフレットが浮いてくるとか、余計に埃が付着するであったり弊害があります。

フィンガーボードオイルは極少量でメンテナンスを行いましょう。

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