そろそろ新生活も落ち着いて新しいことにチャレンジしてみたくなる時季となりました。
写真は Bacchus BST-350R です。
2011年7月に購入した初心者ギターで現在も手元に残っており、相当のパーツ交換を行いつつもお気に入りの1本となっています。
愛着というやつですね。
最近では Aria Pro II 714-AE200 LV を購入しました。
これも初心者用エレキギターですが、約10年の間に随分と変わったものだと思いました。
まず木材は間違いなく昔の方がギターらしくて良かったのですが、今の木材も色々と考慮されて選定されているようです。
一昔前は安価なボディ材といえばバスウッドでしたが現在ではポプラ等が主流のようですね。
ローズウッド指板はかなり見劣りする質になっていますが、その代わりにローステッドメイプル等と呼ばれる加熱処理されたメイプルネックのギターが増えてきました。
とはいっても使用されているメイプル材は加熱処理しないといけないような質のもので、高額機種で採用されていた加熱処理済メイプルネックとは別物と考えて良いでしょう。
加熱処理してやっと使用に耐えれる強度と思った方が無難です。
物価高騰している世の中でありますが、もれなくギター界隈も価格改定で値上がりしています。
そのかわりに安価なギターは材の質を落として多様化し競争力を付けている感じでしょうか。
反面、共通部品で安価に押さえてスペックを上げているパーツもあるので面白いですね。
そのような中で気になるメーカーの初心者用エレキギター数機種をピックアップしてみます。
Bacchus GS-2DX RSM/MとGS-4DX RSM/M
バッカスのユニバースシリーズよりGS-2とGS-4です。
正式名は
GS-2DX RSM/M
GS-4DX RSM/M
本体で2.5万円~2.9万円、初心者用セットでも約4万円前後で流通している機種です。
違いはピックアップがSSHかHSHの違いだけです。
Bacchus UNIVERSE GS2DX/GS4DX仕様
Body:Poplar
Neck:Roasted Maple
Fingerboard:Roasted Maple
Nut:PPS
Bridge:Synchronized Tremolo
Machineheads:Rotomatic Type
Fret:Stainless Steel
Pickup:Original S-S-H set/Original H-S-H set
Control:1Vo, 1Tone, Coil tap mini switch
Scale:648mm(25.5inch)
Fingerboard Radius:320R
Width at Nut:42.0mm
Finish:Polyurethane or Polyethrene
Strings:010 – 046
Accessories:ソフトケース、保証書、アーム、レンチ
一見、ステンレスフレット以外は最近の一般的な初心者ギターのスペックに見えますが、こだわるところはしっかりこだわっているギターになっています。
GS2DX/GS4DXの良いところ
バッカスのフラッグシップモデルである「G-STUDIO」を引き継ぐボディシェイプですので、バッカス好きな方には馴染みのあるボディ形状です。
とはいっても、ストラトシェイプには変わりないので大きな違和感はないでしょう。
ステンレスフレットがこの価格帯で使用される時代となったのですね。
素晴らしい。
音はセラミックピックアップやアルニコ5ピックアップでは少しギラっとした明るい音色になるかと思いますが、摩耗しにくい硬い材質であるのが特徴です。
あとはクリアでサステインも良く、音の分離感も良いのがステンレスフレットの特徴といえます。
ニッケル等のフレットは弾いているうちに摩耗し、やがて音程や演奏性に問題が出てきます。
そうなるとフレットを打ち直すことになるのですが、これが初心者用ギターの場合、購入額の数倍するリペアとなることがありフレット交換を躊躇してしまいます。
ステンレスフレットは遠慮なく長期間弾き倒せるギターということができるでしょう。
ネックとボディはヒールレスカットになっているのでハイフレット域の演奏性が高いです。
とても弾きやすいギターになっていますね。
ピックアップはハムバッカーも搭載されていますが、これはスイッチでコイルタップできるので、シングルコイルピックアップ風の音をハムバッカーでも出すことができます。
GS2DX/GS4DXともに疑似的にSSSピックアップ仕様のギターとして使用できるということになりますね。
GS2DX/GS4DXの悪いところ
価格を考えるとやむを得ないところが大きいです。
慣れてくると恐らくではありますがペグ(マシーンヘッド)、ブリッジ、ピックアップを交換したくなると思います。
この際に、安価パーツの特殊性によって木材へのザグリ(堀り)の大きさ、サイズ、深さ等や穴あけ位置の関係から共通パーツに容易に交換できないことがあります。
GS2DX/GS4DXではどうなのか不明ですが。
ペグはチューニング精度が高く狂いの少ないものに。
ブリッジもチューニング精度が高く狂いの少ないものに。
総じて良い変化がある場合もありますし、サステインが伸びることも予想されます。
ピックアップは好みの問題となるでしょうが、全てをリプレイスピックアップの大手メーカーのものにするとギター本体の購入額を超えてしまうので躊躇してしまいますね。
また、どのパーツもそれぞれの特性の集合体で音色が決まりますし、木材や金属によっても変わります。
どこにどこまでコストを掛けるか悩ましいです。
安価なギターの限界もありますので、高価なパーツを取り付けても十分な恩恵を受けれなかったり。
それよりかはノイズ対策が先とかアンプで音の9割は決まるからアンプにお金を掛けた方が良いとか言われることもありますし、悩ましいと思いますが、パーツ交換はメンテナンス技術が身に付くので私は初心者のうちは積極的推進派です。
例え思うような変化が無くても愛着は湧きますし。
失敗しても被害は少ないですし。
最終的に自己満足できればそれでいいのです。
趣味ですから。
ボディーカラーも豊富です
列挙するのが面倒です。
多いです。
これも良いところですね。(^^)
私が購入するなら機種はGS-4DX RSM/Mでカラーは3TS (3 Tone Sunburst)、CS (Cherry Sunburst)、CAR (Candy Apple Red)の3色のうちのどれかが良いですね。
もう少し出せば手が出るミドルスペック
もう7千円~8千円出せば Bacchus TAC24 FMH-RSM/M に手が届きます。
主な仕様は下記のとおりです。
Body Top:Flame Mahogany
Body:Mahogany
Neck:Roasted Maple
Fingerboard:Roasted Maple
Nut:ABS
Bridge:2 points Tremolo
Machineheads:Locking tuner
Fret:Nickel Silver
Pickups:Original H-H set
Controls:1Vol,1Tone,3Way PU Selector SW,Coil Tap SW
Scale:648mm(25.5inch)
Width at Nut:42.0mm
Fingerboard Radius:400R
Finish:Urethane
Accessories:ソフトケース、レンチ、保証書
フレットこそステンレスではありませんが24フレットあります。
ちなみにBacchus UNIVERSE GS2DX/GS4DXは22フレットです。
指板は400Rでより平面となっていてテクニカルプレイ向きとなっています。
これは好みの問題ですが。
ちなみに Bacchus UNIVERSE GS2DX/GS4DX は320Rです。
TAC24 FMH-RSM/M では Bacchus Universe Series で初採用となる2点支持トレモロユニットが搭載されています。
アーミングの際に抵抗が少なくなるのでチューニングの狂いが少なく安定すると言われています。
これはパーツの精度に関連するので6点支持トレモロユニットが悪いとはいえませんが。
ちなみにBacchus UNIVERSE GS2DX/GS4DXは6点支持タイプです。
あとはTAC24 FMH-RSM/Mに搭載されるトレモロユニットではアームを固定するトルクの調整が出来るのでこれはありがたいです。
TAC24 FMH-RSM/Mではロック式ペグ(Locking Tuner)が搭載されています。
これは弦交換が簡単になり、チューニングも安定させることができます。
ロッキングチューナーの採用も Bacchus Universe Series では初採用となるようです。
最後に、ボディトップにフレイムマホガニーが採用されているので見た目が綺麗です。
これ大事ですね。(^^)
メーカーによる演奏動画
最後にメーカーによる演奏動画を掲載しておきます。
それでは良いギターライフを。(^^)
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