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ニューサスティナー・システムその後2:ギター到着

ニューサスティナー・システム

2021年11月15日にクラウドファンディングが行われたフェルナンデス・ニューサスティナー・システムですが、やっと組み込みされて手元に戻ってきました。

組み込み期間はFERNANDESにギター到着後1週間くらいでした。

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フェルナンデス・サスティナー

ニューサスティナー・システム

ニューバージョンンのサスティナーはシングルコイルピックアップと見た目が同じなのが特徴です。

サスティナーは弦を振動させてサステインを伸ばすことの出来る組み込みデバイスで、ノーマルモード、ハーモニクスモード、ミックスモードの3種を基本としてこれをフルモードサスティナーといいました。

LITE版というノーマルモードだけの仕様もあります。

ニューバージョンンのサスティナーはーマルモード、ハーモニクスモードとなり、ミックスモードはありません。

また、これまではのサスティナーはハムバッキングタイプのピックアップ、かつ限られた製品と、制限のあったのですが、ニューサスティナーでは「ほぼ全てのハムバッキングピックアップに対応可能」となり、さらに従来は不可能でした「ほぼ全てのシングルコイルピックアップにも対応可能」となっているようです。

例外的に独自にチューニング又は設計されたCD-100 サスティナードライバーを使用したシングルコイルで動作するサスティナー搭載ギターも P-PROJECT、FERNANDESからアーティストモデルとしてあったのですが、ほぼ全てのハムバッキング、シングルコイルに対応したニューバージョンンサスティナーは市販に先駆けてクラウドファンディングで募集されました。

70名が応募し昨年10月頃より応募順に搭載されていたようです。

ただし、昨今の半導体不足などによってクラウドファンディング開始後、設計の見直しが行われています。

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組み込み時に追加料金が掛かりました

FUJIGEN NST10MAL-CAR

私がフェルナンデスに送ったギターはFUJIGEN Neo Classic NST10MAL-CARです。

ニューサスティナー・システムその後1」にもそのギターの仕様を書いています。

私の場合、ピックアップセレクターにガリが出ていたので、その交換パーツ代1800円とペグがGOTOH SD91-05M Magnum Lockというロック式ペグだったので、外した弦を再利用できないため新しく弦を交換しなくてはならず、その弦代が追加費用となりました。

弦はダダリオでゲージも選択できて700円でした。

合計金額+税を入金して約1週間で手元にギターが帰ってきました。

コントロールレイアウト

コントロールレイアウト

写真はサスティナー搭載前に取り付けられていた購入時のフトントピックアップとサーキット類です。

通常、ストラトキャスタータイプのギターのコントロールは、マスターボリューム、フロントトーン、センタートーンの3つのノブであることが一般的ですが、ニューサスティナー・システム組み込み後のコントロールレイアウトは、
・Master Volume
・Master Tone + Sustainer ON/OFF SW (Push/Push)
・Sustain Volume + Sustainer Mode Select SW (Push/Push)

上記の仕様となります。

ニューサスティナー・システム組み込みでは、ノブの構造上、ノーマルモードとハーモニクスモードのみとなり、ミックスモードが無いことが注意点です。

バッテリーの取り付け位置

バッテリーの取り付け位置

サスティナー駆動に使用する9Vバッテリーはトレモロスプリングの位置となっています。

これにより購入時は3本であったトレモロスプリングは、サスティナー搭載用の強化スプリング2本に取り替えられています。

バッテリーは保護材で挟まれており、スプリングにも当たっています。

これにより、ストラト特有のスプリング共鳴的な音は出なくなります。

逆にトレモロ使用時の不要なスプリング鳴きもしないので、人によっては差し引きゼロといったところでしょうか。

注意書きにバッテリーは必ずアルカリ9V乾電池を使用してくださいと記載されています。

また、5.5Vを下回るとピックアップの種類によっては駆動力が低下するだけではなく、出力音に歪みを生じる場合があるとのことです。

ニューサスティナーシステムの調整

サスティナーシステムは非常にデリケートなので自身で改造、調整はしないようにと。

また、フェルナンデス以外でのリペアサービスが認められた場合は保証の対象外であると取扱説明書に記載がありました。

自身でできる調整として、最終フレットを押弦した状態で弦とサスティナードライバー、弦とリアピックアップの間隔は以下の数値に保って下さいと記載があります。

・サスティナードライバー:1弦側約0.5mm、6弦側約1.0mm
・リアピックアップ:1弦側約1.0mm、6弦側約1.5mm

フロントピックアップとして

サスティナードライバーCD-100ではピックアップとして動作はせず、CD-100F登場以降のモデルでサスティナードライバーはピックアップとしても動作するようになりました。

このニューサスティナードライバーもフロントピックアップとして動作しました。

私のギターでは購入時のピックアップと比較して、ブライトで若干硬めな明るい音でした。

ワイヤレスシステムを利用できるのか

サスティナーやサスティニアックを使用したことがある方にはわかると思いますが、ギターにプラグを挿していると電池を消耗します。

ギターを弾かない時はプラグを抜いておくというお約束があります。

ギターワイヤレスシステムではプラグがTRSであることがあり、アクティブタイプのピックアップではTSに変換すれば使用できるものもあります。

サスティナーがプラグを抜かないと電池を消耗するということは、何かしらプラグに電流を流しているか、プラグインすることでシステムに電流を流しているのでしょう。

現に、ニューサスティナーシステムの電池を抜くとギターから音が出力されません。

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ワイヤレスシステムの仕様とサスティナーの仕様で何かが干渉しないかと思いましたが、私が使用しているBOSSギターワイヤレスシステム WL-50 では何も問題なくギター音が出力されました。

サスティナーの動作も特に問題ありません。

ギターによってはトレモロバーが干渉することも

harmonic-sound.com

サスティナーを動作させる時、下2つのポットがプッシュ/プッシュの操作で、サスティナーのオン/オフとスタンダートモード/ハーモニクスモードの切り替えになります。

オンオフのポッドは大丈夫でしたが、モード切替でプッシュアップした際にトレモロバーとポットが干渉するギターがあるかもしれません。

私のギターでギリギリでした。(^^;

トレモロアームの形状や角度によっては、ポットアップ時にポットに干渉することがあるかもしれません。

恐らく、対象となったギターは別途追加工賃でアーム角度の加工をされた方もいらっしゃるのではないかと思います。

市販版ではどうなるのか

ニューバージョンサスティナーのクラウドファンディング版では、ギターの加工を最低限とするため、サーキットもストラトタイプのギターならほぼ無加工で組み込みができるように改良されたものとなっています。

従来のフルモードサスティナーではミックスモードが使用できるため、市販版のギターではミニスイッチの搭載によりフルモードも利用可能なギターが発売されるかもしれませんね。

今回は「ほぼ無加工で組み込み可能」が条件だったので制約が発生したのかもしれません。

ピックアップの選択肢が広がった新システムとフルモードが利用可能なサスティナーギターが近い将来登場すれば嬉しいです。

FERNANDES SUSTAINER II

FR-SUS II LTD CRGS/M

従来のサスティナー・ドライバーCD-100Fの後、2019年にサスティナー2が搭載された、FR-SUS II LTD BPGS/MとFR-SUS II LTD CRGS/Mというギターが発売されました。

サスティナー2

このフェルナンデスサスティナー2はフロントピックアップと指版の間に鉄の板がある感じのデザインでした。

25フレット目に見えるものがFERNANDES SUSTAINER IIです。

従来のサスティナードライバーがフロントピックアップ部を専有してしまう問題が解消されたと話題になりました。

しかしこのサスティナー2でもミックスモードはありませんでした。

ミックスモードはピックアップや磁場の制約を受けやすいのでしょうか。

残念ながらミックスモードが利用できるのは最初のサスティナーだけなのです。

サスティナードライバーでいえばCD-100とCD-100Fとなります。

CD-100Fはフロントピックアップとして機能するバージョンとなります。
CD-100はドライバー機能のみなので、フロントピックアップとして動作しません。

命名の謎

フロントピックアップの横に取り付けるFERNANDES SUSTAINER IIが登場したのが2019年。

フェルナンデス・ニューサスティナー・システムとしてクラウドファンディングが行われたのは、SUSTAINER IIが搭載されたギターが発売されたわずか2年後の2021年。

なぜ、SUSTAINER III(サスティナー3)ではなく「ニューサスティナー」として表記されたのでしょうか。

サスティナー2がピックアップを選ばずミックスモードが利用可能となればサスティナー3なのでしょうか。

ニューサスティナーはあくまでもニューサスティナーであって、初代サスティナーの後継として、SUSTAINER IIは別の形状ですし、別のものという意味でIIとされ、別系譜で進化していくのでしょうか。

このあたりはわかりません。

今後のサスティナー

クラウドファンディングでは「一般市販前に皆様と一緒に完成させたい」と記載があったので、今後このニューサスティナーが搭載されたギターがフェルナンデスから発売されるものと思います。

既に搭載されたギターが発売されている「SUSTAINER II」との棲み分けはどうなるのでしょうか。

ミックスモードが利用できないという共通点もありますし。

どちらにせよ「多様なピックアップと組み合わせることができ、ピックアップレイアウトの自由度があり、ミックスモードが使用できるもの」がサスティナーの理想なので、「ニューサスティナー」の良いところと「サスティナー2」の良いところを合わせたものが今後出来上がると楽しみが増しますね。(^^)

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