HDDを2台搭載できるQNAP社製 ホーム/SOHO用途のNASです。
現在は後継機種のTS-228Aが発売されており、細かな違いは多々ありますが、CPUがデュアルコア1.1GHzからクアドコア1.4GHz、メモリがDDR3 1GBからDDR4 1GBへ、USB2.0ポートが一つ増え、消費電力が若干減りました。
無印旧製品とA型番新製品にはそれぞれシングルドライブのTS-128、TS-128Aもあります。
NASとしては安価でそこそこ高機能なTS-228
NASといえば家では左の形状のタイプ、会社では右の形状のタイプを使っています。
搭載できるドライブ数によってボディサイズは大小しますが概ねNASはこんなデザインです。
少し前の製品では90MB/sあたり。最近の機種で100MB/sを超えて110MB/s前後でしょうか。
読み込みと書き込みで速度は異なりますし、暗号化を行うか否か、2つのLANポートを同時に利用して高速化を図るなど、転送速度に関わる記載はどのような条件下で計測されているのか読んで知る必要があります。
一般的には搭載されるCPUのコア数、動作周波数が高い方が有利です。
このTS-228はHDDを2台搭載できる機種ですがデザインが他の製品とことなりキューブ型。
ホワイトカラーということもあり他社製品と比較して特徴的なデザインです。
NASではありませんがUSB3.0/3.1接続のGW3.5AX2-SU3/REV2.0とGW3.5ACX2-U3.1ACも2ドライブ構成でRAIDが組めるストレージです。
これらはそれぞれの端末でイメージバックアップに使用しています。
転送速度はSATAでHDDを内臓させたりUSB3.1で接続した方が有利なのですが、ファイルの共有やPC以外のAV機器やモバイル端末でファイルやデータを共有する際はNASが便利です。
チョット見難いですが、前面にはUSB3.1gen1ポートとSDカードスロットがあります。
背面にはUSB2.0ポートとギガビットLANポートがあります。
LANポートは1つなのでチーミングはできません。
それでもダウンロードで112MB/s、アップロードで81MB/sなので標準的な速度といえます。
最新のA方型番ではダウンロードは同じ速度ですが、アップロードはCPUやメモリの違いからか101MB/sと、転送速度が20MB/s高速化されています。
暗号化された転送ではダウンロードは101MB/sから93MB/sとなるので旧機種のTS-228ではそれ以下の転送速度となるのでしょう。
アイオーデータの現行機種でデュアルコアタイプNASの転送速度は読み込み/書き込みともに116MB/sであり、シングルコアの少し前の旧製品では約56MB/sの速度だそうです。
QNAP TS-228はダウンロードこそ最新機種と遜色ありませんが、アップロード速度は最新機種に軍配があがるようです。
また、TS-228はハードディスク別売なのでセール等を利用すれば、好きなメーカー製ドライブと容量を自由に選択できます。
TS-228の機能
TS-228はWindows/MacOS/Linuxに対応しネットワークでファイルを共有できます。
Acronis True Image などのバックアップソフトを利用することもできますし、 Apple Time Machinもサポートしています。
Google DriveやDropbox等のクラウドサービスを利用してファイルをリアルタイム同期させることもできるようです。
他にはDLNAに対応していますし、App Centerで数百種類のインストールオンデマンドアプリをダウンロードして、機能強化することも出来るようです。
OSはQTS 4.2 (embedded Linux)で動作しているようで、フラッシュメモリが4GB搭載されています。
ここにOSとアプリがインストールされているようです。
別途App Centerから入手したアプリもこのフラッシュメモリの中にインストールされるのでしょうが、TS-228/128/228A/128Aでフラッシュメモリの容量に差はありません。
細かな機能や仕様、アプリについては書ききれないので、メーカーサイトのアドレスを記載しておきます。
TS-228A
https://www.qnap.com/ja-jp/product/ts-228a
TS-228
https://www.qnap.com/ja-jp/product/ts-228
TS-128A
https://www.qnap.com/ja-jp/product/ts-128a
TS-128
https://www.qnap.com/ja-jp/product/ts-128
TS-X28シリーズはホームユースのエントリーモデルという位置づけですが、同じホームユーズでもミドルレンジもラインナップされています。
主にはCPUやメモリ、フラッシュメモリ、LANポート数などの違いがあり、書き込み/読み込み速度なども異なるようです。
ドライブを別途選択できるNASといえばSynology社製や他にもいくつかのメーカーから発売されています。
アイオーデーターやバッファロー製品はドライブが内蔵されており、最低限のソフトウェアもバンドルされている製品もありますが、転送速度は発売年度なりの高速仕様です。
それに飽きた場合や色々自分で行ってみたい場合の選択肢としてこのようなNASはどうでしょうか。