我が家で一番安価なギターとして度々登場しているRiverhead ST-1M。
税込14,580円。
今ではもっと安いギターも沢山ありますが、5年前ではかなり安価な部類に入るギターでした。
安価なギターを買うポイント
安価なギターを買うときの多くはネット購入となるのではないでしょうか。
店舗で買う際のチェック項目は沢山ありますが、ネットではそのギターに触りようがありませんし、重さも音も響きも雑音もわかりません。
高価なギターは選定された部位、部品を使っているので個体差は少ないのですが、安価なギター程どこの部位の木材にあてっているのかということもありますし、細かくではなく大雑把な流れで作業的にギターが作られているように思います。
現に我が家にある安価なギター数本はサーキットのハンダ付けは小学生レベルかと思えるくらいのイモハンダonイモハンダで、ハンダが雪だるまか鏡餅のようになっていました。
フレットは横はみだしの「バリ」があり弾きづらいどころか怪我しそうです。(^^;
ネックも思いっきり反って、ハイフレットを弾くと音が出ない又は詰まっているとか。
現物であればチェックもできるのですがネット通販で安価なギターは当たり外れが大きいのである種の「運だめし」的なノリでなければなりません。
写真でわかる範囲でメンテナンスしやすいギターか否かを判断しましょう。
比較的柔らかい部位があたってしまったネックでは「反り」がおこります
この反りを修正するのが「トラスロッド」です。
ネック反りについては、ギター ベースのネック調整、ネックの調整、で書いているので内容は重複するかもしれません。
ネックが反っていてはいくら弦高やブリッジ高の調整を行っても音がビビッてしまったり、弦高が高くて弾きづらいギターとなり、ギターを弾くのが嫌になったり興味がなくなったります。
しっかりメンテナンスされた(した)ギターは安かろうが練習には十分使えます。
ちなみに高価なギターは木材が選定されていたり、部材の取り付けが丁寧であったり、サーキットがしっかりハンダされていたり、最終組み込み後に「ギター」としてチェック&調整されています。
「音が出るな。ハイ出荷」みたいなことはありません。(^^)
ネックに掛かるトルクは何キロ?
ダダリオスチール弦の009-042ゲージを例にすると
1弦 5.94kg
2弦 4.99kg
3弦 6.67kg
4弦 6.67kg
5弦 6.74kg
6弦 6.26kg
合計 37.27kgの負荷が掛かっています。
37kgでネックを引っ張り続けるのですから柔らかい部位があたってしまったネックでは・・・・反るわな。(^^;
なのでネック調整を行いやすいギターを購入しましょう。
トラスロッド調整の位置
最初の写真、Riverhead ST-1Mのヘッド側です。
ブリッジ側です。
ヘッド側、ブリッジ側ともにネック調整するトラスロッドにアクセスできません。
この場合は弦を外し、ボディとネックを分離して調整する必要があります。
調整が終わすとネックとボディを結合し弦を張ります。
弦高、ブリッジ高を調整し、オクターブチューニングを合わせます。
・・・・・・まだ調整しきれてない。
はい。同じ作業を何回も繰り返します。
慣れていれば「これくらいかな」的な「感」が働くので1回で終わるのですが、これを初心者に求めるのは「苦行です」。
いつかは体得する必要があるにしても、ギターを買って早々は気持ちよく弾きたいではないですか。
苦行を強いる必要なないと思います。
ちなみに弦を外さなくても、ボディからネックが外れるくらいに緩めてカポで固く固定してロッド調整するという手もあります。
初心者用安価モデル購入のポイント
初心者用安価モデル購入のポイント。
個体差が大きく、実際に見て触って音を出して買えないネット購入の場合、メンテナンスの行いやすいギターにしておきましょう。
特にネック。
このタイプはナット上のカバーを外せばトラスロッドに六角レンチを挿すことができます。
ギターの弦をチョット緩めるだけでカバービスを外せますし、トラスロッド調整用レンチも使用できます。
これは最初からカバーが付いていないタイプです。
3弦、4弦を緩めればトラスロッド調整用レンチが使用できます。
これはブリッジ側、かつベースの写真ですが、ギターも同じでネックを取り外さなくてもトラスロッド調整用レンチが使用できる作りになっているものがあります。
ネックとボディを分離させなくても調整できるもの
最初の1本にいくら出せるか人それぞれです。
安価なギターは「ギター」じゃないと考える方もいます。
別に本人が自分のお金で自分の趣味にどれくらい使おうが自由です。
人に気を遣う必要は全くありません。
安価なギターは教材用、改造用、メンテ練習用で購入される方もいます。
最初の1本でしかも安価なギターを選択する場合は、ネックとボディを分離させなくても調整できるもの、すなわちメンテナンスしやすい機種がお勧めです。