さて、先日よりマイク、ギター、ベース、オーディオケーブルを
作成してきました。そのうち、ギターとベースケーブルを測定します。
測定方法は、CUBASE6 に Ibanez j.COSTOM RG8270F の
開放弦を鳴らしたデータを作成し、WAVデータとして書き出します。
これを別のPCに移動して、このPCでWAVデータを再生しました。
そして、このPCとオーディオインターフェイスを、
作成したケーブルで接続し、WaveSpectraで解析しています。
左のギターが使用したギターですが、一応エレアコでも測定しました。
傾向は一緒だったのでエレキギターでの測定で書いていきます。
まず、基準としたケーブルは相当昔に数千円で購入した3mケーブル。
プラグは CANARE FT15、ケーブルは CANARE GS6でした。
基準ケーブルとベース用に作成した BELDEN 8412 1.5m のケーブルです。
基準ケーブルが赤、BELDEN 8412 が青です。
基準ケーブルとした GS6 より、2kHz以上のレベルが高いです。
評判によると 8412 はハイ落ちで低中域に存在感があり、
ベースやロックギターに向いているとのことでしたが、
ハイ落ちの根拠は見られませんでした。
もしかしたら10m以上の長さでは、与えられたなんらかの特色が損失となり、
ハイ落ちということになっているのかも知れません。
1.5mという長さではハイ落ちとは言えない結果です。
しかし評判のとおり、低中域が元気だとは思います。
やはりベース用としたのは正解でした。
ギターリフもイケます。(^^♪
基準ケーブルとギター用に作成した BELDEN 9395 1.5m のケーブルです。
基準ケーブルが赤、BELDEN 9395 が青です。
・・・同じBELDEN、8412と9395が何回測定しても全く一緒です。(^^;
しかし、曲を弾くと僅かに傾向は違うのです。
確かに8412は低中域が元気に聞こえますし、
9395は8412と比べてフラットに聞こえます。
おなじ440Hzでもギターの音もあれば、ピアノの音もあります。
周波数だけで音色のニュアンスまではお伝えできませんね。(^^;
いや、これはプラシーボ効果なのか確証バイアスか、
または自己暗示によるものなのか。(^^;
・・・解りません。
短いケーブルなので、電気的な差はそんなに出ないのでしょうか。
基準ケーブルとギター用に作成した CANARE GS6 1.5m のケーブルです。
基準ケーブルが赤、CANARE GS6 が青です。
ともにGS6を使用したケーブルで、ジャックが異なるだけです。
年数は記憶が定かではありませんが基準のケーブルは10年位経っているかと。
どうもケーブルというものは経年劣化による損失は少ないとみて良いのでしょう。
基準は5mケーブルですが、今回作成した1.5mケーブルと特性は一致しました。
測定ソフトの表を拡大すると解りやすかったのですが、
ESPのケーブルの方が、ベルデンより10kHz以上の周波数で
レベルが高かったです。
そこでもう一度、ベルデンの8412と9395を拡大して比較しました。
そうすると、10kHz以上で特性が微妙に異なる結果に。
8412→9395→ESPの順で10kHz以上のレベルが高いです。
ついでに、何かのギターを買った時にギグバックの中に入っていた
付属というかオマケのケーブル。
周波数測定結果は、ESPの結果と一番近いのですが、
電気的特性や周波数特性の結果が音としての「良し」に
つながらない最たる例です。
周波数特性ではESPに近いけど音は全く、全然、天と地、
雲泥、...豚に真珠。。これは私のことです。(^^;
音がペラペラに聞こえます。ノイズの音が聞こえます。
まず、弾いていて気が乗りません。これが一番大事です。(^^♪
結論:
・周波数的な特性の差は微々たるものであったが音は違う(気がする)。
・銘柄というよりは、メーカー間による差は確認できた。
・周波数特性は経年劣化による変化が少ない。
1.5mという短いケーブルでの結果であり、
長いケーブルでの結果は今回の結果とは異なるような気がします。
作成後記:
最近までBELDEN(ベルデン)のフラッグシップだった
8412 を使っても、2mでプラグも合わせて 1,200円。
3mのケーブルを作っても 1,620円。
非常にお得感があります。(^^♪
これまでは、ESP CUSTOM LAB 3m 4,410 円を使用していました。
しかし、必要に合った短いケーブルは使い勝手が良く、
しばらくは自作ケーブルを気分に応じて使い分けることになりそうです。
何かの参考までに。
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