USBは便利ですが、たくさんの伝送規格や形状、呼び方があり困惑してしまうのもUSB。
マークもたくさんありますし。(^^;
少しまとめてみます。
USB伝送規格の種類
USB1.0 12Mbps
USB1.1 12Mbps
USB2.0 480Mbps
ここまでは簡単ですし判りやすかったです。
しかしUSB3.0の登場以降荒れます。(^^;
USB3.0 5Gbps
USB3.1 10Gbps
USB3.2 20Gbps
これをGen表示に変更するとUSB3.1では、
USB3.0 5Gbps = USB3.1 Gen1
USB3.1 10Gbps = USB3.1 Gen2
USB3.0(5Gbps)が何故かUSB3.1表記となりGen1となるのです。
そしてUSB3.2 20Gbpsの登場によって更にややこしく、
USB3.0 5Gbps = USB3.1 Gen1 = USB3.2 Gen1
USB3.1 10Gbps = USB3.1 Gen2 = USB3.2 Gen2
USB3.2 20Gbps = USB3.2 Gen2x2
こうなってしまいました。
USB3.0はUSB3.1Gen1でもあり、USB3.2 Gen1でもあるのです。
Gen1は5Gbps、Gen2は10Gbps、Gen2x2は20Gbpsと覚えた方が良い気がします。
ちなみに、MB/sに換算するには1/8にすればよいので、
5Gbps=625MB/s
10Gbps=1250MB/s
20Gbps=2500MB/s
このようになります。
USB4はどのように表記されるか
USB4では小数点の付く表記は行わず、転送速度で表記します。
USB4 20 = 20Gbps = 2500MB/s = 2.5GB/s
USB4 40 = 40Gbps = 5000MB/s = 5GB/s
ハードディスクの転送速度とNAS
SATA接続のハードディスクだとSATA規格がSATAIIIであれば理論上の最大転送速度は6Gbpsです。
換算すると750MB/sです。
手持ちのハードディスクをベンチマークした結果です。
内臓で使用するにはSATAIIIで十分です。
これをNASで使用する場合、NASをLANで接続することが多いと思いますが、マザーボードのLANポート(Ethernet)に「1Gbps」とあれば理論上の転送速度は125MB/sとなります。
ハードディスクのNASをLANで接続すると内臓ハードディスクより少し遅いかなと感じる程度です。
バックアップ等の場合はUSB3.0(5Gbps=625MB/s)接続の方が転送が速いということになります。
しかしNASはミラーリングを行えば、転送速度は劣りますが、より安全性があるバックアップが行えます。
USB3.2Gen2x2やUSB4 20の20Gbpsの転送速度は2.5GB/sなので、より高速なストレージへのデータ転送や機器間のデータ転送が可能となりますが、私のようなDTMユーザーではUSB3.0で十分な気がします。
といいつつ、大切なデータのバックアップにはミラーリングさせたNASを使用していますが。(^^)
DTMでの転送速度
仮に96kHz/24bit/2chとすると、
96,000Hz×24bit×2ch=4,608,000=4.6Mbps
再生と録音を同時に行なっても9.2Mbpsです。
196kHz/24bit/2chとすると、9.4Mbpsなので再生と録音を同時に行うと18.8Mbpsです。
オーディオインターフェイスのUSB3.xへの移行が進んでいるのはUSB1.1やUSB2.0が5V 500mAしか給電できないのに対し、USB3.xは5V 900mAの給電が可能となるからでしょう。
ちなみにUSB3.2Gen2x2では5V 1500mA給電することが可能です。
転送速度よりバスパワー給電
昔のオーディオインターフェイスの消費電力を見てみるとUSB2.0規格の上限近くであることが多く、バスパワー動作の限界がありました。
DSPにより、より高度な処理を行うオーディオインターフェイスは別途ACアダプターが必要でした。
転送速度より給電に限界があったようです。
最近はUSBタイプCコネクターを装備するマザーボードもあり、オーディオインターフェイスもそれを使用しバスパワーで動作しながら、そこそこのDSP処理を行える機種も一般的になってきました。
例えばスタインバーグ社のオーディオインターフェイス UR22CではUSBタイプC接続でバスパワー動作しますが、バスパワー給電が確保できない場合は5V DC端子より出力電圧 4.8 V ~ 5.2 V、出力電流 0.9 A以上のUSB電源アダプターやUSBモバイルバッテリーを接続する必要があります。
0.9AといえばUSB3.xの5V 900mAと同じとなるので、やはり電源の関係でUSB3.xへシフトしてるようです。
しかしUSB3は表記がややこしいですね。(^^;
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