TASCAMより2014年9月に発売された
USBオーディオMIDIインターフェイス US-2×2、US-4×4。
US-2×2、US-4×4はそれぞれツーバイツー、フォーバイフォーと読みます。
サンプリング周波数は44.1k/48k/88.2k/96kHzに対応し、
量子化ビット数は16bit/24bitに対応しています。
製品名が示す通り「US-2×2」はアナログ2イン/2アウト、
「US-4×4」はアナログ4イン/4アウトです。
US-4×4にはヘッドホン出力が2系統ありますね。(^^)
US-2×2はバスパワーで動作し、
US-4×4は専用ACアダプターで動作します。
US-2×2のバックパネルにACアダプタ用のジャックがありますが、
製品には同梱されておらずiOSデバイスへ接続する際に
別売のACアダプターを購入して使用するためのものです。
周波数特性はバランス接続でのラインアウトの状態で、
44.1kHz/48kHzで20Hz～20kHz、+0dB/-0.1dB(JEITA)
88.2kHz/96kHzでは20Hz～40kHz、+0dB/-0.2dB(JEITA)。
S/N比は101dB以上、クロストークも95dB以上。
S/N比は信号(signal)とノイズ(noise)の比です。
クロストークは誤解を恐れず簡単に書くと、
左右のチャンネルの信号漏れによる混ざりです。
この比をdBで表しています。
150Ωの終端を取り付け、ゲインをマックスにした状態での
入力換算雑音は-127dBu以下とあります。
一昔前での安価な機種ではゲインを上げるに従って
ゲインに伴うノイズが目立つものもありましたが、
最近の入門用オーディオインターフェイスの性能は良いようです。
TASCAMのもう一つのラインである
US-322/US-366のダイナミックレンジがADCで102dB、DACで106dB、
S/N比98dB以上、入力換算雑音電圧-120dBu以下であることを考えると、
新しいUS-2×2、US-4×4ではアンプ部などの性能が更に良くなった印象です。
このブログでは、スタインバーグとタスカムのインターフェイスに
関することを書いていることが多いですが、
これは私の好みの問題で以前にも書きましたが
余計な味付けの無い音だと思っているからです。
もちろん価格帯なりの話で、
言い換えれば素っ気ない音とも言いますが。(^^;
US-2×2/US-4×4とUS-322/US-366との違いは
細かな所では色々とありますが、
一番の違いはDSPミキサーやエフェクトです。
US-2×2/US-4×4ではこの機能が省かれて
更に簡略に初心者用になった感じです。
しかし先にも書いたとおり、プリアンプ部等が
進化しているのは後発であるUS-2×2/US-4×4となります。
現時点では、同じメーカーで同じような価格帯に
US-2×2/US-4×4/US-322/US-366があるので迷いますが、
用途に応じて選択しましょう。(^^)
バンドルされるソフトウェアは、
US-2×2：SONAR X3 LE/Ableton Live Lite9
US-4×4：SONAR X3 LE/Ableton Live Lite9
US-322：Cubase LE6(DVD-ROM)
US-366：SONAR X3 LE/Ableton Live Lite9
このキャプチャはSONAR X3 LEです。
このキャプチャはAbleton Live Lite9です。
CUBASEについてはこのブログ内のいたる所に掲載しているので割愛します。(^^)
US-2×2/US-4×4ではASIOドライバが新設計となっている様子です。
これにより新しいOSとの親和性やこれまでの不具合に関する問題も、
アップデートによって改善されやすくなるのではないでしょうか。
来月にはアナログ同時16チャンネル入力が可能な
オーディオMIDIインターフェース/マイクプリアンプ
「US-16X08」が発売される予定です。
このUS-16X08ではDSPミキサーが搭載され、
各入力チャンネルにローカットフィルターを装備した
4バンドイコライザー、コンプレッサーが利用できるようです。
Windows/MacOS/iOSに対応した新シリーズ。
デザインも良いですし入門用としては最適です。(^^)
