2017年1月26日 PENTAX KPが発表されました。発売は2月23日となるようです。
この KP はミドルクラスの位置づけでISO-819200の超高感度撮影が実現されること。
アイエスオー81万9千2百って・・・凄い。(^^;
通常系譜以外は消えていく?
PENTAX KPがミドルレンジを担うということは、APS-CではアッパーがK-3II、ミドルがKP、エントリーがK-70という位置づけでしょうか。
K-30はインターバル関係の撮影がカメラ本体だけで出来るエントリー機種ということで初めて購入したペンタックス製品です。
GPSユニットを別途購入して簡易的な天体追尾が出来るのが魅力でした。
K-30の後継としてK-50が発売されましたが外観の他は微妙な違いでK-30 IIといった内容。
30から20番上がっての50という印象は受けませんでした。
その後、K-S1、K-S2が発売されたのでエントリークラスはSシリーズになるのかと思いきや・・・・。
K-70が発売されたのでした。(ToT)
K-S2に耐寒性能が与えられていなかったので「もしかしたら」とも思いましたが。
もう少し待ってK-70を買えばよかったと思っている矢先に今度は「KP」の発売です。
PENTAXは伝統の系譜は続いて、ポッと出の型番は消えていきます。
QシリーズもQ、Q10、Q7とまでは良かったのに、Q-S1と「S」が付いたとたんに後継機種の音沙汰なし。
デジイチ、コンデジともに「S」は鬼門です。(^^;
PENTAX KPの K は良いとして今度は「P」。
Pは長命の系譜となるのでしょうか。
PENTAX KP
KP | K-70 | K-S2 | K-30 | |
---|---|---|---|---|
有効画素数 | 約2432万画素 | 約2424万画素 | 約2012万画素 | 約1628万画素 |
ローパスセレクター機能 | 有 | 有 | 有 | 無 |
感度 | 100~819200 | 100~102400 | 100~51200 | 100~12800 カスタム設定により拡張ISO100~25600使用可能 |
測距センサー | SAFOX 11、27点測距(中央25点はクロスタイプ) | SAFOX X、11点測距(中央9点はクロスタイプ) | SAFOX X、11点測距(中央9点はクロスタイプ) | SAFOX IXi+、11点測距(中央9点はクロスタイプ) |
輝度範囲 | EV-3~18(ISO100、常温) | EV-3~18(ISO100) | EV-3~18(ISO100) | EV-1~18(ISO100) |
画像処理エンジン | PRIME IVとアクセラレーターユニット | PRIME MII | PRIME M II | PRIME M |
AFエリア | 27点オート、ゾーンセレクト、セレクト、セレクトエリア拡大(S、M、L)、スポット | 11点オート、5点オート、セレクト、セレクトエリア拡大、スポット | 5点オート、11点オート、セレクト、セレクトエリア拡大、スポット | 5点オート、11点オート、セレクトエリア拡大、スポット |
測光方式 | 8.6万画素RGBセンサーによるTTL開放測光、分割測光/中央重点/スポット | TTL開放77分割測光、分割/中央重点/スポット | TTL開放77分割測光、分割/中央重点/スポット | TTL開放77分割測光、分割測光/中央重点/スポット |
シャッタースピード | メカシャッター:1/6000秒~30秒、バルブ 電子シャッター:1/24000秒~30秒 | 1/6000秒~30秒、バルブ | 1/6000秒~30秒、バルブ | 1/6000秒~30秒、バルブ |
連続撮影 | 最高約7.0コマ/秒 | 最高約6.0コマ/秒 | 最高約5.5コマ/秒 | 約6.0コマ/秒 |
インターバル | インターバル撮影、インターバル合成、インターバル動画、スターストリーム | インターバル撮影、インターバル合成、インターバル動画、スターストリーム | インターバル撮影、インターバル合成、インターバル動画、スターストリーム | インターバル撮影、インターバル動画 |
多重露出 | 合成方法:加算/平均/比較明 撮影回数:2~2000回 | 合成方法:加算/平均/比較明、撮影回数:2~2000回 | 合成方法:加算/平均/比較明、撮影回数:2~2000回 | 撮影回数2~9回、自動露出調整 |
電子水準器 | 有 | 有 | 有 | 有 |
自動水平補正 | 有 | 有 | 有 | 有 |
バリアングル液晶 | 無(チルト式) | 有 | 有 | 無 |
ライブビュー | 拡大表示(最大16倍まで) | 拡大表示(最大16倍まで) | 拡大表示(最大10倍まで) | 拡大表示(2x,4x,6x) |
バッテリー | D-LI109 | D-LI109 | D-LI109 | D-LI109 |
電池寿命 | フラッシュ50%発光:約390枚、フラッシュ発光なし:約420枚 | 撮影可能枚数: フラッシュ50%発光:約410枚、フラッシュ発光なし:約480枚 | フラッシュ50%発光:約410枚、 フラッシュ発光なし:約480枚 再生時間 約270分 | フラッシュ50%発光:約410枚、フラッシュ発光無し:約480枚 再生時間 約270分 |
ソフトウェア | Digital Camera Utility 5 | Digital Camera Utility 5 | Digital Camera Utility 5 | SILKYPIX Developer Studio 3.0 for PENTAX |
GPSユニット対応 | O-GPS1(別売) | O-GPS1(別売) | O-GPS1(別売) | O-GPS1(別売) |
手持ちのK-30、K-S2と現行エントリー機種のK-70とKPを比較表にしてみました。
KPの特徴
やはり一番の特徴は新型CMOSイメージセンサーと超高感度ISO-81920でしょうか。
そして画像処理エンジンはPRIME IVとアクセラレーターユニットによって行われていること。
APS-C上位機種の K-3IIのエンジンはPRIME IIIですが、KPはフルサイズ一眼のK-1と同じPRIME IVが採用されています。PRIME IVはPRIME IIIと比較して動作周波数が150%高速化されています。また、ノイズ処理アルゴリズムなども進化しているようです。
AFシステムはK-70、K-S2と同じSAFOX 11ですが、アルゴリズムに改良が加えられ従来のSAFOX 11よりも高速なフォーカスとなっているようです。
シャッターは10万ショットの試験をクリアしたものが採用されるということなので、他社のミドルクラスのシャッターと同等。
K-70やK-S2などのエントリークラスで採用されている「バシャッター」とは異なるシャッターのようです。
お世辞にもペンタックスのエントリークラスに採用されているシャッターは静かと言えません。
静かな場所や夜間の撮影では気を使います。
バシャバシャと煩いシャッター音は正直恥ずかしい。
バシャッターと影口を言われますし。(^^;
KPでは少し静かに、そして上品な音であったら嬉しいです。
これに加えて1/24000秒の高速静音電子シャッターが選択できるのも嬉しいところ。ライブビュー撮影やミラーアップ撮影時は、より静かに低振動で撮影が出来るようです。
電子シャッターを使う場合は撮影に多少の制約があるようですが、静かな場所での撮影にはありがたい機能です。
他にもシーン解析システムが進化していたり、ボディ内手ぶれ補正が5軸・5段の強力なものであったり。
ミドルクラスらしい仕様で登場のPENTAX KP 。
発売時は10万円前後だと思うので価格が下がってきたら欲しいかも。(^^)