ZOOM Guitar Lab Circuit Emulator GCE-3 です。
パッケージの様子からマルチエフェクターを想像しますがオーディオインターフェイスに分類されるようです。
このGCE-3は2019年2月下旬発売の機器でGuitar Lab(ZOOM製ソフトウェア)対応モデルであるマルチエフェクトG5n/G3n/G3Xn/B3n/G1 FOUR/G1X FOUR/B1 FOUR/B1X FOUR/A1 FOUR/A1X FOURをエミュレートします。
Guitar Lab Circuit Emulator GCE-3
GCE-3は僅か90g!
写真には映っていませんが滑り止めパッドが付属します。
あとダウンロード版のDAWソフト CUBASE LE も付いてます。
ZOOMのサイトには「膨大なパッチライブラリと、合計200種以上のエフェクト&アンプモデルをすべて利用できます」とありますが、G5nをはじめとするエレキギター用のマルチエフェクター群やベース、アコースティックギター用のエフェクトも使えて1万円をチョットでるだけ。
GCE-3 安すぎます。笑
いや、もう笑うしかありません。
エミュレートした機器で使用できるエフェクトの組み合わせという制限はありますが、その機器をエミュレートしているのですからそのとおりだと思います。
コンパクトエフェクターとかストンプボックスと呼ばれる一般的な大きさのエフェクターと比較してもGCE-3はまだ小さい。
一眼レフカメラのレンズキャップと比較してものこの大きさ。
これでオーディオインターフェイスとエフェクター機能を有する機器なのですから。
価格と大きさの兼ね合いから外観はプラスティック筐体、プリント、シール、ペイントで出来ており、スイッチや液晶類はすべてデザインであり、ダミーです。
実際に動作するのはボリュームダイヤルのみというシンプルさ。
その割り切りよう、好きです。(^^)
システムソフトウェアは必ず更新しよう
私はつい最近購入したのですがファームウェアはVer.1.00でした。
2019年9月にVer.1.10がリリースされ、アコースティックギター用マルチエフェクト A1 FOUR/A1X FOUR のエミュレートに対応しています。
せっかくなので更新しておきましょう。
Guitar Labをインストールし、起動するとエフェクトのアップデートが行われていました。
初回起動に時間が掛かると感じた時はアップデートがバックグラウンドで動作しているためです。
以後、設定によってGuitar Lab起動時のアップデートチェック有無を選択できます。
GCE-3はエフェクターを個々に選択できるか
ZOOMのサイトでは「合計200種以上のエフェクト&アンプモデルをすべて利用できます」とか「膨大なパッチライブラリ」を利用できると記載があります。
では自分でパッチを編集できるのではなくて、ゼロから作ることができるか。
できます。笑
当たり前と思いきや商品紹介の動画でパッチを鳴らしていたり、編集しているのは見かけましたがゼロ作成を見つけることができなかったので少々不安だったのです。(^^;
Guitar LabでGCE-3にG5nをエミュレートさせ、パッチ番号125~200番にある「Empty」にテストパッチを一つ作ってみました。
「EDITOR」画面でどんどん好きなエフェクターを追加していきます。
「ZNR」「COMP」「Squeak(RAT)」「Chorus」「HW(AMP)」「100(AMP)」「CABINET」「P-P Delay」「HD Hall」
これで9種類。
G5nの同時使用可能なエフェクト数は9つなのでこれで目いっぱいです。
GCE-3は本体にDSPプロセッサを持っているのでニアゼロレイテンシーで演奏が可能です。
しかし、そのDSPプロセッサの能力には限界があり、組み合わせるエフェクトによっては「Process Overflow」となってそのエフェクトを利用できないこともあります。
また、アンプモデリングには2つ、キャビネットで1つで計3つエフェクターを使用します。
G5nモードで9つエフェクトが使用できるといってもGCE-3でDAWへ録音の場合は実質6つということになります。
実機のG5nの場合はアンプモデリングやキャビネットを使用しなくても、実際のアンプにマイクを立てて録音するという術があります。住宅事情によりますが。(^^;
まぁ、ディレイやリバーブはDAW側で掛けても良いのですが。(^^)
作成したパッチは別のPCでも使用できるか
ノートPCにドライバとGuitar LabをインストールしてGCE-3を接続してみましたが、GCE-3本体のメモリに保存できるのでしょう、テスト用パッチはGuitar Labに表示されていました。
オーディオインターフェイスとしてのGCE-3
サンプリング周波数は44.1 kHz固定ですが弾いて遊ぶには十分です。
YouTubeやiTunesの音楽に合わせてギター弾いたり、簡単にDAWにレコーディングしたり、AUX in もあるのでウォークマンやその他機器と接続しても良いですし。
同じZOOM製品のオーディオインターフェイスで最安なのはU-22で7,000円程度。
U-22ではサンプリング周波数は 96kHz、88.2kHz、48kHz、44.1kHzとなっています。
GCE-3は44.1kHz固定なので同社のオーディオインターフェイスとしては少々特異な存在ですが、マルチエフェクターG5nのオーディオインターフェイス機能が44.1kHz固定であったり、他、nシリーズ、FOURシリーズをエミュレートしていることからGCE-3の内臓DPSはZFX-Ⅳでしょうか。
GCE-3は、機器としてG5nのオーディオインターフェイス部分だけ取り出して、エフェクト部分はZFX-Ⅳに、エフェクト操作はGuitar Labに任せた製品なのでしょう。
なので、エフェクターの所に置いて売っているお店と、オーディオインターフェイスを含むDTMブースで売っているお店と混在していました。(^^)
私もGCE-3の情報を得るのにZOOMのサイトのエフェクターの所にないなぁ~って。
どこにあるんだろうと思ったら「音楽制作」の「AUDIO INTERFACE」のところにマルチエフェクターの容姿で佇んでいました。
学ランの集団に一人ジャージ姿みたいで
チョット変な感じです。(^^)
GCE-3の推奨環境
Windows環境ではAtom、Celeron、PentinumシリーズおよびAMD製CPUは動作保証外、
Intel製チップセット内蔵のUSBホストコントローラーのみ対応、USBハブ・拡張カードでの使用は動作保証外とあります。
要はWin7SP1以上のOSでINTEL CORE i3以上のCPUのPCを使ってねと。
ちなみにこのPCは自作マシンでGigabyte AB350M Gaming3とRyzen7 1800Xを基本構成とするPCですが、特に問題なく動作しています。
ついでに古いサンデイブリッジ世代のINTEL i5ノートPCにドライバとGuitar Labをインストールしてみましたが内臓DSPなのでエフェクト自体は軽快に動作しています。
ソフトウェアの動作はもっさりでしたが・・・。(^^;
この価格はありがたい
この値段でエレキもアコギもベースもまとめて面倒みてくれるとはありがたいことです。
ZOOMの空間系と残響系エフェクトには所有しているLINE6 POD HD500やBOSS GT-100には無い特殊なものがあるので、これを使用する際にはZOOM MultiStomp Guitar Pedal MS-50Gをセンド/リターンに挟んで使用していたのですが、今度からはGCE-5でも音を作れるという選択肢が増えました。(^^)