今回は、ピックアップ、セレクター、ボリュームポット、
トーンポットの交換やケーブル作成に必要なハンダ線について。
用途別のはんだ線として、
高密度集積基盤用、両面プリント基盤用、精密プリント基盤用、
電子工作用、銀メッキ部品用、音響部品用、模型工作用、
家庭電気器具用、版金用、ステンレス用。
ホームセンター等で販売されている品を列挙しても
かなりの用途別に分けられています。
中身の違いは、
すず、鉛の割合、これに加えて銀の添加の有無。
そしてヤニの有無、太さ(細さ)によって分けられています。
精密機械用は短時間で少量を溶かせるように細いはんだ線となっています。
では、ギター内部の配線やケーブルの作成にはどれを使ったら良いか。
ギター内部の配線が基盤によるものである場合は、
基盤用やプリント盤用が良いですが、パッシブピックアップギターのように、
セレクター、ポット、ジャック等の配線である場合は、音響用が良いと思います。
「音響用はんだ線」はどのような内容であったか。
「すず60%、鉛40%、線径1.2mm、融点183-190℃」
環境に配慮した鉛を含まないタイプのはんだ線も発売されていますが、
この中に「音響用」と名の入った商品はありませんでした。
ちなみに鉛フリー版では、すずの含有率が96%以上、
殆どが99%であり、銀と銅が残り1%をシェアしています。
この場合の融点は216℃以上、すず99%では最高227℃となるので、
かなりの高温で取り扱うことになります。
音響用に鉛フリーのはんだ線が無いという事は、
すずの割合が多すぎると音響用として相応しく無いということでしょうか。
しかし、楽器用鉛フリーのはんだ線には、
従来の鉛製品と比較し、高S/N比である記載も見受けられます。
この場合は、すず96.5%、銀3.5%、線径1.0mmでした。
実際はどうなのでしょう?
楽器屋さんで、「楽器用はんだ線」を買うのが一番安心なのですが。
要は、ホームセンターで売られている鉛フリーで、
すず96.5%、銀3.5%、線径1.0mmを買えば、楽器用と同じなのです。
何かの参考までに。