2015年3月6日発売のPENTAX K-S2と2012年6月29日発売のK-30
ともにダブルズームキットを購入しましたが付属するレンズは異なります。
K-30では
・smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL
・smc PENTAX-DA L 55-300mm F4-5.8 ED
K-S2では
・smc PENTAX-DA L 18-50mm F4-5.6 DC WR RE
・smc PENTAX-DA L 50-200mm F4-5.6 ED WR
「WR」は雨天時や霧の中や水しぶきのかかる場所での使用も可能な
防滴構造が採用されています。
もちろんK-S2カメラ本体も防塵・防滴構造となっており、
シーリング箇所は100カ所。K-30は81カ所のシーリングです。
ざっと私の気になったところのみで
K-S2とK-30の差をまとめてみます。(^^)
K-S2 | K-30 | |
---|---|---|
有効画素数 | 約2012万画素 | 約1628万画素 |
ローパスセレクター機能 | 有 | 無 |
感度 | 100~51200 | 100~12800 カスタム設定により拡張ISO100~25600使用可能 |
測距センサー | SAFOX X、11点測距(中央9点はクロスタイプ) | SAFOX IXi+、11点測距(中央9点はクロスタイプ) |
輝度範囲 | EV-3~18(ISO100) | EV-1~18(ISO100) |
画像処理エンジン | PRIME M II | PRIME M |
AFエリア | 5点オート、11点オート、セレクト、セレクトエリア拡大、スポット | 5点オート、11点オート、セレクトエリア拡大、スポット |
測光方式 | TTL開放77分割測光、分割/中央重点/スポット | TTL開放77分割測光、分割測光/中央重点/スポット |
シャッタースピード | 1/6000秒~30秒、バルブ | 1/6000秒~30秒、バルブ |
連続撮影 | 最高約5.5コマ/秒 | 約6.0コマ/秒 |
インターバル | インターバル撮影、インターバル合成、インターバル動画、スターストリーム | インターバル撮影、インターバル動画 |
多重露出 | 合成方法:加算/平均/比較明、撮影回数:2~2000回 | 撮影回数2~9回、自動露出調整 |
電子水準器 | 有 | 有 |
自動水平補正 | 有 | 有 |
バリアングル液晶 | 有 | 無 |
ライブビュー | 拡大表示(最大10倍まで) | 拡大表示(2x,4x,6x) |
バッテリー | D-LI109 | D-LI109 |
電池寿命 | フラッシュ50%発光:約410枚、 フラッシュ発光なし:約480枚 再生時間 約270分 | フラッシュ50%発光:約410枚、フラッシュ発光無し:約480枚 再生時間 約270分 |
ソフトウェア | Digital Camera Utility 5 | SILKYPIX Developer Studio 3.0 for PENTAX |
GPSユニット対応 | O-GPS1(別売) | O-GPS1(別売) |
星座などを撮影してトリミングする際、
やはり有効画素数が大きいと有利です。
またライブビューでの拡大表示が最大10倍となりました。
K-30では6倍まで。
CANON EOS Kiss X4/X5と使って天体にピントを合わすとき
拡大表示が10倍まで出来るのにK-30では6倍。
これは不便に思っていたのでK-S2で最大10倍となったのは嬉しいです。(^^)
測距センサーもSAFOX IXi+からSAFOX Xに変更となっており
ピント検出精度やAF等が進化しています。
K-30では暗がりでのピントが甘いと思っていた面では
輝度範囲がEV-3まで(K-30ではEV-1)と拡張されています。
画像処理エンジンもPRIME MからPRIME M IIへと進化しています。
PENTAX APS-C最上位機種であるPENTAX K-3 IIでは
SAFOX 11、27点測距(中央25点はクロスタイプ)、
そして画像エンジンはPRIME IIIが採用されています。
その一つ下の性能で構成されているのがK-S2というところでしょうか。
バシャッという大げさなシャッター音の印象と
1/6000秒といことからこれはK-30と同じ部品だと思います。
画像エンジンこそ異なりますが、
2012年の「K」シリーズ最上位機種であったPENTAX K-5 IIと
2012/2013年のK-30/K-50を組み合わせて、
CMOSの強化やローパスセレクター、バリアングル液晶、
Wi-Fi & NFC対応などで流行りに合わせたのがK-S2なのでしょう。
できればK-30/K-50の時のように下位機種のK-S1にダブル電子ダイヤルや
インターバル撮影関連の機能、電子水準器を付けてほしかったです。(^^;
概ね納得のペンタックス K-S2ですが
私的にK-30での便利さがスポイルされている点があります。
K-S2のバッテリーはK-30と同じ D-LI109 で流用できるのですが、
左の単3型バッテリーホルダー D-BH109が使えません。(ToT)
K-30ではこの形。
黒く潰れて判りづらかったので画像処理をしていますが
K-30とK-S2ではバッテリーを格納する部分の形状がことなります。
「世界最小 防塵・防滴仕様&バリアングル液晶モニター搭載」
この為に切り捨てられたのが
単3型バッテリーホルダー D-BH109への対応でしょう。
付属のバッテリーより単3型バッテリーホルダーの方が撮影枚数が多いので、
インターバル撮影では重宝していたのですが残念です。(^^;
K-S2 は GPSユニット O-GPS1 に対応しています。
O-GPS1と組み合わせれば、撮影データに緯度、経度などの記録や、
正確な方位を伝える電子コンパスも表示可能。
そして天体撮影では天体の動きを割り出し星を点像と撮影できます。
K-30でも星空の撮影には重宝していました。
その他の機能は使っていませんが。(^^;
K-S2に GPSユニット O-GPS1を取り付けるとこんな感じです。
しかしどうやらK-S2との組み合わせに何かあったみたいです。
ファームウェア バージョン1.11で
「GPSユニットO-GPS1のアストロトレーサー使用時の追尾性能を改善しました。」
上記の記載がありました。
K-S1ではこの現象は起きていないようなので、
K-S2のみで確認されていた不具合なのでしょう。
ちなみに過去のファームウェア更新で全体的な動作の安定性の向上と
位相差AF時の動作の安定性を向上、新レンズへの対応などが行われているので
最新版への更新を行っておきましょう。
付属するソフトウェア Digital Camera Utility 5 アップデータも
2015年12月3日付けでバージョン5.4.2に更新されており、
いくつかの新機能と改良、Windows10への対応が行われています。
ちなみにインストール時に32bit版と64bit版を選択することが出来ます。
最後に。
左二つがペンタックスの購入時に付いている
ボディマウントカバーとレンズのキャップ(本体側)。
右二つがキヤノンのカメラ購入時に付いているキャップ。
K-30でも同じものでしたが・・・・これがすぐ外れる。
バヨネットというのでしょうか、
キヤノンと同じようにマウント指標を合わせてねじ込む方式を付けて欲しいです。
ボディマウントキャップK、レンズマウントキャップKともに
希望小売価格500円の商品なのですが
私の場合、近隣の店舗に置いてあるところが無いんです。
注文といっても数百円。
お店の人に申しわけなくて・・・。
数百円のものをネットで買うのも宅配業者の方に気の毒で・・・・。
不在にでもしていたら二度手間ですし。
時間指定にしていも、
もしトイレで出れなかったら・・。
お風呂に入っていたら・・・・・。
散歩が長引いていたら・・・・・。
買い物が遅くなっていたら・・・。
急な残業で留守にしていたら・・。
中身は数百円・・・・。
宅配の方に申し訳ないのでどうか標準付属品にしてください。(^^;