Schecter Guitar Research Damien Platinum-6 FR S を購入したので簡単にレビューを。
以前にフェルナンデス製 FR-75S というサスティナーが搭載されたギターを弾いていたことがありましたが、サスティナードライバーの故障で手放しています。
その後、「E-BOW Plus」という単弦に使用できるデバイスを購入して遊んでいましたが、やはり複数弦を跨いだフレーズの利用には向いていないので、サスティナーギターが欲しいとずっと思っていたところでした。
Damien Platinum-6 FR Sはサスティナーではなく、サスティニアックを搭載したギターですがフィードバックが得られるという効果は同じです。
なぜにFERNANDES Sustainerのギターにしなかったかというと、現行のサスティナー搭載ギターのデザインが好きでないこと、サスティナーキットを利用して手持ちのギターに搭載するにしてもFERNANDES SUSTAINER KITに付属するリアピックアップ「FSK-401」の音が好みでないこともありました。
シェクターはダイヤモンドシリーズであっても弾きやすいギターだったので今回の購入となりました。
リアピックアップはEMG81なので人生初のアクティブピックアップ搭載ギターです。(^^)
Schecter Damien Platinum-6 FR S
モデル名:DAMIEN PLATINUM-6FR S
ボディ:マホガニー
ネック:メイプル3ピース
ジョイント:セットネック with ウルトラアクセス
フィンガーボード:ローズウッド
フレット:24フレット X-Jumbo
スケール:25.5″(648mm)
インレイ:Platinum Bats
ピックアップ:EMG ACTIVE 81 / Sustiniac
ブリッジ:フロイドローズ スペシャル
チューナー:グローバ
ハードウェアカラー:サテンクローム
コントロール:Vo / Tone / 3-way Pickup Switch / 2 Way On-Off Mini Toggle / 3 Way “Normal-Mix-Harmonic Mode Mini Toggle
バインディング:Silver / Platinum Multi-Ply
ボディカラー:サテンブラック(SBK)
ギグケース付き
価格:140,000円 (税別)
本家のSchecter Guitar Researchでの情報を補足すると、
ネックシェイプ:Thin ‘C’
ストリングス:Ernie Ball Regular Slinky #2221 (.010-.046)
レギュラースケールで.010-.046の弦なので結構テンションがあります。
製造国は「south korea」と記載があったので韓国製です。
シリーズが「Damien」、ピックアップが「EMG81」、スケールが「レギュラー」、弦が「.010-.046」、しかもインレイは「白金蝙蝠(Platinum Bats)」
ロック式トレモロということもあり、完全なメタル使用ですね。(^^)
SUSTINIACとSUSTAINER
SUSTINIACの基となる仕組みはManiac Music, Inc.で開発され、特許取得はアメリカで1892年ということです。
その後、弦楽器用のデバイスとして設計され「サスティニアック」となったようです。
フェルナンデスより発売されていた「布袋」モデルが有名であり、その後にSUSTINIACの技術を基にしたSUSTAINERが登場しています。
サスティニアックは「Sustainiac Stealth Pro」として8種類のキットがあるようで、6弦用は税別33,000円、7弦用は税別36,000円、これに基本取付工賃として税別11,000円で取り付けることが可能なようです。ギターによっては追加工賃も発生するようですがどれも税別10,000円以内のようです。
詳細は「あぽろん(apollonmusic.com)」の下記サイトで確認できます。
https://ssl.apollonmusic.com/sustainiac/index.html
サスティナーはフェルナンデス。
海外では別モデルもあるようですが国内では「FSK-401」が販売されています。
キット価格は29,800円で基本取付加工費込みとなっているようです。
SUSTINIACとSUSTAINERの基盤を見ると、サスティナーの方が基板上での設定が可能な造りであり、その分回路が複雑に見えます。
逆にSUSTINIACの基盤は非常にシンプルに見えます。
以下アポロンのサイトより引用分ですが、
10ピンコネクタ上の白い線をアースに接続すると、ゲインが約4 dBアップします。紫色の線をアースに接続すると、高域を押さえることが可能です。これにより、いずれのワイヤもアースに接続されていない場合(デフォルトサウンド)はSC。両方をアースに落とした場合はHBサウンドに設定することが可能です。
この機能を使用することで、別途ミニトグルやプッシュ/プル・ポットによりSC/HBの切り替え(TAP)スイッチを増設させることも可能です。”
Schecter Damien Platinum-6 FR S でも接続によって引用にあるようなことが出来るのかは不明です。
スイッチの増設も面白そうですね。(^^)
DAMIEN PLATINUM-6FR Sに搭載されていたSUSTINIACは「あぽろん」のサイトに掲載されていたキットに絶縁ビニールが施されたもののようで、「Made in USA RoHS Compliant Rev.6.1 5/2016」というシールが貼られていました。
何かを調整できる個所は3個所。
これも「あぽろん」掲載写真と同様でした。
バッテリーボックスは2個。
一つはEMGピックアップ用、一つはサスティニアック用でしょう。
カートリッジように9Vバッテリーを押し込むだけで、ギター側には金属版があるだけ。
「+」「-」の記載もないので交換の際には電池の向きに注意が必要です。
フィードバック効果は、
「サスティナー > E-BOW PLUS > サスティニアック」のように感じました。
その他あれこれ
フィンガーボードのローズウッドは価格も考慮して良いものだと思いました。
フレット仕上げも良かったです。
塗装のツヤも上々。(^^)
ジョイントも24フレット高域が弾きやすい形状でした。
ヘッドパーツも高級感があります。
Diamond Series は10万円でお釣りのくるものから20万円アンダーまでのラインナップです。
DAMIEN PLATINUM-6FR S は丁度中間的な機種であり、サスティニアック搭載分を差し引くと10万チョイの価格帯のギターでしょうか。
作りも指板の質も良いですし、EMG&Floyd Rose Specialを搭載していることを考慮くればコストパフォーマンスの良いギターだと思います。
余談:Floyd Rose Specialとは
DAMIEN PLATINUM-6FR Sに搭載されているトレモロシステムは「Floyd Rose Special」
FLOYD ROSE ORIGINAL はドイツ・Schaller社にて製造されているフラッグシップモデル。
FLOYD ROSE 1000 Series は韓国でOEM生産されているモデル。
FLOYD ROSE SPECIAL は韓国で生産されているFLOYD ROSE社監修のライセンス品。
このような位置づけとなっています。
ESPではオリジナルを主にESPブランドモデルとして、1000 SeriesはEDWARDSブランド、そしてSPECIALはGrassRootsブランドのギターで使用されることが多いです。
Floyd Rose 1000 Series、Floyd Rose Specialの単体販売はありませんが、一部オリジナルバーツを流用できる部分もあり、また、ESPでは1000 Series、Special用の補修パーツを取り扱っているようなので問い合わせることで入手することが可能です。
出音の雰囲気は全く異なりますが、早速、PERSONZ(Gt.本田毅さん)の曲を弾いたりして遊びました。(^^)
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