ビクセン VMC110LとポルタII A80Mfについての比較です。
仕様的な比較は昨日書いたので、
本日は撮影に関連することを書いてみます。
ポルタII A80Mfです。
天体を観測するときは矢印の部分に接眼レンズを取り付けて観測します。
写真を撮るときは、コンパクトデジタルカメラを使って
コリメート撮影するときはオプションを取り付けます。
スマートフォン用のアダプターもあります。
アダプターが無くても接眼レンズに近づけて撮影すれば
写真を撮ることは出来ますが、手ブレします。(^^;
シャッターもセルフタイマー機能を使わないとたぶん手ブレします。
デジタル一眼レフで撮影する際には、
カメラに合ったTリングを別途購入します。
接眼レンズ部分に一眼レフカメラを取り付けるので、
カメラの液晶画面を見ながらピントを合わせます。
暗い天体は液晶には映らないので
正直撮ってみないと結果は判りません。(^^)
矢印の部分に接眼レンズを入れるのですが、
このレンズを取り換えることで倍率を変更します。
例としてEOS X4を取り付けていますが、
真上の天体を撮影する際の姿勢は無理があります。
写真はCANON EOS KISS X5とX4ですが、
X5のようなバリアングル液晶モニターなら
真上の天体を撮影する場合でも姿勢が楽になります。
X4の動画機能にはクロップ動画機能があります。
中央部分のみ拡大して動画撮影できるので、
天体撮影には非常に便利な機能です。
X5にはこの機能がないのです。(^^;
どちらにせよカメラの液晶で天体を探してピントを合わす必要があります。
接眼レンズで目的の天体を視界に捉えても、
カメラと付け替えているうちに視界から流れて消えているのです。(^^;
ポルタII A80Mfを使っての撮影方法はこんな感じでしょうか。
vixen VMC110Lでも同じですが、
VMC110Lには専用プリップミラーが付いています。
赤い矢印の2か所に接眼レンズを取り付けることができ、
青い矢印のレバーで光路を切り替えることができます。
先ほどのTリングを使用して直焦撮影する際は、
青の部分に接眼レンズを取り付けて対象物を捉え、
レバーで光路を切り替えてカメラで撮影します。
もちろん拡大撮影アダプターも使用可能です。
ポルタII A80MfとVMC110LはTリング、拡大撮影アダプター、
接眼レンズが共用できるので便利ですし経済的です。(^^)
ポルタⅡ経緯台(三脚付)+A80Mf鏡筒+接眼レンズがセットになった
ポルタII A80Mfが既にあったのでVMC110Lは鏡筒だけ買いました。
VMC110LはポルタⅡ経緯台に取り付けて使用しますが、
取り付け部分にカメラ三脚用のネジ穴もあります。
このようにカメラ用三脚も使用できますが、
天体望遠鏡は高倍率なので観察時や撮影時に
僅かなユレも大きなユレになってしまいます。
簡単に月を見るには問題ないですが。(^^)
シャッターを指で押す際にブレるので、
有線リモコンや無線リモコンなど、
本体に触れないで操作できる方が良いです。
どちらも入門用天体望遠鏡で価格帯も近いのですが、
昨日書いたように仕様の違いによる一長一短もあります。
目的に応じて選択することになるのでしょう。