どこの家庭にも1本はあるLANケーブル。
購入した機器に付属しているコードが短かったり、
長かったり、細くて安心できなかったりと思う方もいるかと思います。
(私がその一人です。)
そこで、LANケーブルについて
LANケーブルには、ストレートケーブルとクロスケーブルの
2種類があり、用途が異なります。
例えば、PCとPC、HUBとHUB、ルータとルータ 等
ストレートケーブルは、異なる機器同士の接続に使用します。
例えば、PCとHUB、ルータとHUB 等
これは、ピンの配列によるもので、
100BASE/TXの場合のMDI機器は、
1PIN 送信+
2PIN 送信-
3PIN 受信+
6PIN 受信-
となっているので、受け手のMDI-Xのピン配列は
1PIN 受信+
2PIN 受信-
3PIN 送信+
6PIN 送信-
となっていなければなりません。
各PINが「送信→受信」の関係にある場合に
使用するのが、ストレートケーブルです。
MDI機器同士だと、
1PIN 送信+ → 1PIN 送信+ なので通信できません。
なので、配線を組み替えて
1PIN 送信+ → 3PIN 受信+
としているのがクロスケーブルです。
最近では、AutoMDI/MDI-X機能を搭載する機器が殆どで、
機器が自動で信号を判別しますが、
古い機器を使用している場合は注意が必要です。
上の写真は1PINが白橙なのでストレートです。
この反対側も同じ配列ならストレートケーブル。
反対側の1PINが白緑ならクロスケーブルです。
下は、安いLANケーブルの写真。
先に書いたように、100BASE/TXで使用しているのは、
8ピンのうち1,2,3,6番ピンなので問題ありません。
しかし、これは規格外です。
100BASE/TXでは、送信+-で2本、受信+-で2本
計4本の通線でOKですが、1000BASE/T(X)の場合は
8本すべてを使うので、4本通線タイプは使えません。
これまで、様々な機器を購入した際に付いてきた
LANケーブルを流用して使っている方。
1000BASE/T(GbE)の環境で接続速度、
通信速度が遅いと感じている方はいませんか?
一度、LANケーブルを見てみましょう。
GbEの環境に4通線タイプのLANケーブルが混入しているかも。
さて、LANケーブルの仕組みが解ったところで、
年末の大掃除の際には必要な長さで自作したLANコードで
デスク周辺をスッキリと整理してみては如何でしょう。