ギターの弦の寿命はどれくらいなのでしょうか。
弾く時間や手汗、演奏スタイルや演奏後のケアの有無、保管状態にもよりますし、メーカーの銘柄によっても変わってきます。
一般的には「弦が死んでいる」時期がきたら交換するのが良いと言われていますが、普段使わないギターに張っている弦が死ぬ度に張り替えていてはお財布が死んでしまいます。
では、どよのうな状態となったら弦を交換するのが良いのでしょうか。
弦が死んでいるとはどのような状態か
一般的なニッケル巻き弦やスチールプレーン弦では、弦を交換した直後は高域や倍音成分が多く含まれており、明るいとかブライトだとか、張りのある音とか、そんな音がします。
しかし、翌日には既に高音域の響きが異なっている銘柄もあります。
弾いている時間や経過している時間につれ、高域成分や倍音成分から落ちていきます。
その音が好きな人もいるので一概には言えませんが、高音域が出なくなったとき、その弦は死んでいる状態と言うことができます。
弾いた時間や弾き方、演奏後のケア状態、保管状態も様々なのですが、概ね2週間から1ヵ月で寿命が来る弦が多い気がします。
まず、一つは高域が出なくなり、ハリのある音がしなくなった弦ということができます。
もう一つは、「錆」です。
赤錆は一発アウトで死んでいる弦扱いです。
ギターのフレットが摩耗するので即交換です。この状態で使っていて何も良いことはありません。
まだ弦を張って1週間程度であって「音」は生きていても「弦」としては死んでいます。
あとは黒錆。
赤錆ほどフレットを痛めませんが、ベンドやスライド奏法で指の滑りが悪く演奏しずらい弦となっている状態です。
音が生きているなら弦としては半死状態で、音が死んでいるなら弦としても死んでいると言えます。
死んだ弦は必ず交換しないといけないのか
これは一概には言えず、赤錆弦は絶対交換ですが、錆が発生していない音だけ死んだ弦は普段あまり使わない保管用のギターに張ってあるのは悪い影響がないので良いと思います。
ギターの保管時に弦を張っていないとネックにテンションが掛かっていない状態となるので、保管温度や湿度によってはネックが逆ぞりになったり捻じれたりします。
ネックの逆反りは中くらいの問題で済みますが、ネックの捻じれはコストの掛かる大問題となります。
なので長期保管時は音が死んでいる弦か格安弦を用意して1音下げて張っておくと悪い影響が出にくいと思います。
ギターにもよりますが、適当にランダムに緩めると6弦側に強いテンションが掛かっている状態で、1弦側は掛かるテンションが弱い状態になり、これが指版の捻じれの原因となることがあります。
もちろん、個人的な経験によるものなので、絶対というわけではありませんし、極論ギター1本ごと個性は違います。
私は先の保管方法で35年間愛用し今も使っているベースがあり、20年選手のギターも現役で使用しています。その間、よく弾いた時期もありましたし、全く弾かなかった時期もありましたが、先の保管方法でやっていたという一例として読んでもらえれば幸いです。
赤錆弦は即交換。
黒錆弦は保管時ならそう悪さをしない。
錆びていない音だけ死んでいる弦は保管用なら問題ない。
こんなところでしょうか。
コーティング弦の交換時期
極端に書けば最初から張り替えて少し時間が経過した音が長期間持続する手触りの良い弦です。
錆にも強いので長期保管するギターに使用するという使い方もあります。
通常の弦では張って1週間もあれば音が変わっているので、土日DTMの私の場合、先週の続きを録音すると音が変わっています。
なので張り替えた直後に録音はしません。
安定期に入った時期に録音します。
そのようなことから、弦の音質の安定期の音で銘柄を選ぶようにしています。
その点、コーティング弦は安定期の音が長期間持続するので私には向いています。
コーティング弦も通常の弦より長期間持ちますが弦(音)が死ぬ時期は必ず来ます。
1.ピックに当たる部分のコーティングがケバ立つ。(弾きにくい)
2.音が死んでいる状態。
この2つのうちいづれかに該当すればコーティング弦も死んでいる状態といえます。
しかし、録音もライブもしない時期は、音はとりあえず出ますし、ギターに悪い影響は無いのでそのまま使っていることも多いです。
コーティング弦の良い所です。
もちろん錆びるコーティング弦もあります。
コーティング弦も錆びれば即、死んだ弦になりますし即交換対象です。
死んだ弦が必ずしも悪いということではない
赤錆はアウトですが、張り感や高音域だけの問題ならジャンルや好みもありますし、あの銘柄の死んだ音が好きという場合もあります。
必ずしも悪いという訳ではありません。
お得なセットパック
これからクリスマス商戦で年々値上げ傾向となっていますが、それでもお買い得時期となってまいりました。
今年も各社から発売されるであろうボーナスパックに期待します。