日本時間の2021年10月5日に発売されたWindows11の後継OSであるWindows12の発売が迫ってきました。
2024年の4月には開発が終了すると言われているので、2024年夏あたりに発売されるのではないでしょうか。
しかし、Windows12に搭載されるAIアシスタントのハードウェア要件を満たせる要件をCPU単体で実現するには、新CPUの発売等を考えると少し時間が掛かると思います。
Microsoft CoPilot
CoPilotは既にWindows11に実装されていますが、今日現在ではまだプレビュー版であり、機能に制限がある状態です。
このCoPilotのAIアシスタント機能を拡張し、動作速度を向上させたものがWindows12のAIアシスタント機能となるので、ハードウェア要件は高いものとなる見込みです。
MicrosoftはAPUやCPUの内臓AI性能を45~50TOPsとするように要求しているようですが、CPU単体で要件を満たすことのできるものは、現在発売されている最新CPUの一部と、今後発売さるCPUの上位版であり、ミドルレンジのCPUでは単体で45~50TOPsはなかなか厳しいものとなるのではないでしょうか。
そんなこともあり、マイクロソフトは過渡的にGPUとAIエンジンをTOPs要件に算入することも認めていますが、Windows12が本格的に普及し始める頃には「過渡的」な方法ではなく、CPU単体で45~50TOPsを満たすことを要求してくるでしょう。
Windows12発売当初は推奨要件としてGPU等と併せてシステム全体で45~50TOPs程度が設定されるのでしょう。
推奨要件だけのことであり、Windows12のインストールやCoPilotを使用もできますが、利用する場合は重い処理を行わせることになるので、動作が遅くなったり、Windows11のように利用できる機能に制限を設けることも予想されます。
INTELのCore Ultraに統合されているNPU単独の性能は11TOPsでCore Ultra 7の総合AI性能は34TOPsでありますし、Ryzen 7040Uは、NPUが10TOPs、総合AI性能で33TOPsとAMDが公表しています。
やはり最新CPUでもミドルレンジでは単体で45~50TOPsには届きません。
2024年に発売されるCPUではもう少し高い性能となるかもしれませんが、グラフィックボードのGPUと合わせたシステム全体性能で満たしていく必要がありますです。
TOPsとは
TOPsとは「Tera Operations Per Second」の略で、AIチップが1秒間に処理できる演算の数を示す指標です。
GeForce RTX 3060クラスのGPUは100TOPs程度の性能を持っていると言われており、現在のゲーミングPCであればシステム全体で45~50TOPsの性能は達成できるようです。
これまでのゲーミングPCの流行はWindows12登場にはちょうど良かったと思える流れになっていますね。
DTMでは
DTMではグラフィック性能やAI性能をあまり要求しない分野ですので、自作PCでDTMを行っている場合、多くの方はCPU内臓GPUでこと足りていたわけですが、最近はDTMの世界でもAIの流れになっており、先にはAI性能も要求されてくるのでしょうか。
なんにせよWindows12の敷居は少々高めということで。
現在の最新版であるWindows11 Version 23H2 のサポート終了は2025年11月11日なので、DTM用途ではしばらく様子見でよいでしょう。
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