リプレイスピックアップといえば
セイモア・ダンカンやディマジオが思い浮かびます。
今回はSeymour DuncanのP.U.について書いてみます。
セイモアダンカンのピックアップの日本総代理店はESPで、
正規輸入品にはその証明となるESPによる保証を示すシールが
貼られています。
この他には並行輸入品が国内に流通しています。
また、「Duncan Designed」と記されたピックアップを
搭載したギターを見かけることも多くなってきました。
これはセイモアダンカンの専用設計OEMバージョンの
ピックアップでP.U.のみの一般流通はありません。
Seymour DuncanのP.U.は800ドル以上のギターや
ベースに見合うように設計されているそうです。
本日のレートは86円前後なので800ドルは約6.9万円ですが、
OEM版の基本的なラインナップが登場した1995年の
レートで計算すると約6.4万円(80円換算)ということになります。
Duncan Designed P.U.は300ドル~800ドルの楽器用に
開発された韓国で製作されるOEM用ピックアップで、
300ドル~800ドルを換算すると2.5万円~6.9万円前後。
レートの動きを長期的に考慮して2万円~8万円の
ギターやベース用に設計されたOEMピックアップが
[Duncan Designed]ということになりますね。
では、Duncan Designed P.U.の型番から基となっった
ピックアップを紹介していきましょう。
Humbuckers
HB-101
基となったモデルは SH-1 ’59/Alnico 5
1955~1960年代のPAFの音。
HB-102
基となったモデルは SH-4 JB/Alnico 5
リアピックアップはTrembucker仕様。
HB-103
基となったモデルは SH-6 Duncan Distortion
セラミックマグネットでリアピックアップはTrembucker仕様。
HB-104
高出力のブレードタイプ。
元々は別のギター用だったが、現在はシェクター、
ジャクソンのギター用にOEMされている。
HB-105
基となったモデルは AHB-1(Blackouts)
アクティブピックアップ。
HB-108(Detonator)
基となったモデルは SH-8 Invader。
HB-112
基となったモデルは SH-12 George lynch Screamin’ Demon。
HB-7
HB-102の7弦ギター仕様。
HR-101(シングルコイルサイズハムバッカー)
基となったモデルは SHR-1 Hot Rails
MH-102(mini-humbucke)
基となったモデルの記載がなく、ミニハムバッカーの
特徴だけ記載があるので、多分専用設計(?)。
P90-1
シリアル/パラレル、フェーズ配線が可能なP90モデル。
Single coils
SC-101
SSL-2フラットヴィンテージとSSL-6カスタムフラットの
中間的な音色。
SC-7n
7弦ギター用で出力が高めのビンテージトーン。
Single coils(for Tele)
TE-101B
特に目立った記載なし。
TE-103
特に目立った記載なし。
for Bass
JB-101(Jazz Bass)
ビンテージトーンモデル。
JB-102(Jazz Bass)
セラミックマグネット仕様の高出力モデル。
PB-101(P-Bass)
ビンテージトーン設計
PB-105(P-Bass)
基となったモデルは SPB-3 Quarter-Pound。
SB-101(Soapbar-style/細)
モダンサウンド設計。
SB-102(Soapbar-style/太)
モダンサウンド設計。
Mustang Bass
専用設計のマスタングベース用ピックアップ。
我が家のSchecter PT COSTOMは、
PTカスタムといえどダイヤモンドシリーズです。
今ではその名前はシェクターの30万円以上もする
ギターに譲られていますが。(^^;
そのPT COSTOMに付いているピックアップが
Seymour Duncan Designed HB-102。
廉価版SH-4 JBですが、コイルタップした時の
フロントやハーフトーンを私はかなり気に入っています。
話は変わりますが、
安価なピックアップはダメなのでしょうか。
ダンカンのSH-4 JBを通販サイトで検索すると、
1万円~1.2万で流通しているようです。
そこで海外の楽器専門通販サイトで価格を調べてみました。
Seymour Duncan SH-4 JB 72.95ドル
本日のレート86円で換算すると6,279円です。
国産ピックアップの価格が安価であるので、
価格相応と思っていましたが、
さほど変わるものでもないようです。
海外でSH-4が6千円前後で流通可能なら、
その廉価版のHB-102が小売対象であったと
仮定するならいくらで流通するのでしょう。
半分の3千円あたりでしょうか。
国内のビルドで販売している
安価なオリジナルピックアップを
価格のみをとらまえて敬遠する理由はないようですね。(^^)
最近は簡単にピックアップを交換できるサーキットも登場して、
P.U.交換の敷居も随分と低くなりました。
押し入れに眠っているギターがあれば、
あれこれ試してみるのも面白いかも知れませんね。
何かの参考までに。
コメント
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なんか今更かもしれませんがどうやら「Duncan Peformer」というのと中身が同一のようです…
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名無し さん、こんばんは。(^^)
おっしゃるとおりです。[絵文字:v-218]
サンタ バーバラ工場で設計されて、
韓国で製造されているモデルになります。
まだ実機を見たことがないのですが、
ジャクソンやシェクターにOEMされているので、
いつかお目に書かれると思っています。(^^)