DTM PC 2017 RYZEN7 1800X + CUBASE PRO 9
USB関連に問題は残るものの、そのうちBIOS等のアップデートで改善するだろうと呑気に構えています。
決算やら夏からの新事業で忙しくなるので趣味にあまり時間が割けないうちに収束していると嬉しいです。
今回は光学ドライブとストレージ以外を総入れ替え、そして新CPUを発売日にという久しぶりの自作でした。(^^)
DTM用途でのRYZEN 1800X
AMD RYZEN71800X でDTM PCを作る-1で書いたときのHaswell INTEL i7 4770K(第四世代)で再生した際のプロジェクト。
DTM用のベンチマークソフトは無いので、無駄にVST音源を多用したプロジェクトを作ってそれを自分用の基準にしています。
VST音源のトラックが36トラック
オーディオトラックが44トラック
FXトラックは3トラック
計83トラックのプロジェクト
もちろん全てのトラックが曲をとおして鳴っている訳ではありません。
AメロだけのトラックもあればリピートCだけのトラックもあります。
VST音源はパラアウトを使用せず、それぞれにトラックを使用している感じです。
CORE i7 4770K(4コア8スレッド、3.5GHz/TB3.9GH)ではアベレージで50%を超え、瞬間では処理のピークに達していることの多かったプロジェクト。
今回、色々設定を見直して新しいDTM PC で再度その様子を確認してみました。
オーディオインターフェイスはUR22MKIIを使い、バッファーは最小設定の64サンプル。
この設定での入力レイテンシーは4.331msec、出力レイテンシーは5.306msecでした。
RYZEN7 1800Xではアベテージは少し下がっただけですが、リアルタイムピークにかなり余裕があります。
再生中の状態をタスクマネージャーで見てみました。
RYZEN 7 1800X(3.6GHz/TB 4.0GHz)は8コア16スレッドのCPUです。
最初の1CPUコアの処理は他と比べて多いようですが、CUBASE PRO 9では概ね特定のコアやスレッドに偏ることなく処理されているようです。
ただし、これは再生しているときの状況であり、かつ、全てのVSTエフェクトも動作している状態ですので、録音を開始するとさすがにオーディオドロップアウトを起こす場合があります。
今度はバッファサイズを128サンプルにしてみました。
この設定での入力レイテンシーは6.780msec、出力レイテンシーは7.755msecでした。
先程の64サンプルと比較してVSTパフォーマンスのアベレージは更に下がり、リアルタイムピークもかなり下がりました。
録音時のオーディオドロップアウトの頻度もかなり低くなりました。
完成した曲のプロジェクトなので、各トラック、ステレオトラックにレイテンシーの大きなプラグインや処理の重いプラグインをアサインした状態でのことですから、私が普通に曲を作る時の録音タイミングやトラック数でオーディオドロップアウトが発生することは稀だと思います。
それよりやはり気になるのはUSB関連
CUBASE起動時にUSBライセンサーを見失っていたり、録音中にUSBオーディオインターフェイスを見失ったり。(^^;
OSが新しくなった時もそうですが、新アーキテクチャのCPU、チップセット、マザーボードなのでアップデートで落ち着くまで暫く掛かるでしょう。
現時点ではX370より安定しているB350?
ネットを見ているとUSB関連の不具合はX370のマザーボードで、メーカーによっても異なります。
B350でUSB関連の不具合は見かけません。
X370チップセットより、下位のB350の方がUSB関連は安定しているようなのでそちらに買い換えようかとも思いながら、4月初頭にAMDからベンダーに改良版のBIOSが提供されるようなので、もう少し待てば安定するのかなとも思います。
5月には開発中のオーバークロックメモリに最適化したBIOSも予定されているようですし。
このような不具合も含めて楽しみなのが自作なのですが、INTEL Sandy Bridgeの頃を思い出します。(^^)
これまでのRYZENでDTM PC関連まとめ
・AMD RYZEN 7シリーズ発売 (2017/02/27)
・AMD RYZEN CPU & AM4 (2017/02/28)
・AMD RYZEN71800X でDTM PCを作る-1 (2017/03/03)
・AMD RYZEN71800X でDTM PCを作る-2 (2017/03/04)
・パーツ交換後のWindows10ライセンス認証 (2017/03/04)
・AMD RYZEN71800X でDTM PCを作る-3 (2017/03/05)
・パーツ交換でライセンス再認証が必要であったもの (2017/03/05)
・PC環境覚え書き 2017_03 (2017/03/06)
・RYZEN7 1800X ベンチと温度 1 (2017/03/09)
・RYZEN7 1800X+ASUS PRIME X370-PRO 不具合について (2017/03/13)
・RYZEN7 1800X ベンチと温度 2 (2017/03/14)
・AREA 4 WING 2 (AMD RYZEN7/X370 USB対策) (2017/03/15)
・RYZEN7 1800XとASUS PRIME X370-PROでのコントローラー別USBポート計測結果-1 (2017/03/20)
・RYZEN7 1800XとASUS PRIME X370-PROでのコントローラー別USBポート計測結果-2 (2017/03/26)
・AREA Over Fender R (2017/03/24)
・DTM PC 2017 RYZEN7 1800X + CUBASE PRO 9 (2017/04/01)
・PRIME X370-PRO BIOS 0515 (2017/04/02)
・PRIME X370-PRO 現時点でのUSB改善策 (2017/04/04)
・PRIME X370-PRO BIOS 0604 (2017/04/16)
・PRIME X370-PRO BIOS 0803 (2017/06/11)