先日、中古ショップで入手したBOSS TURBO Over Drive OD-2ですが、電源問題について少し書いてみます。
1995年前後にBOSSコンパクトエフェクターの仕様が変わっており、これに伴い電源アダプターの仕様も変更されています。
旧仕様と新仕様の違い
旧仕様は
AC電源に平滑回路はなく、エフェクター側に平滑回路が備わっている。
新仕様は
AC電源に平滑回路が備わっており、エフェクター側には備わっていない。
旧仕様の電源アダプターがACA-100。
新仕様の電源アダプターがPSA-100。
よってエフェクター側に平滑回路が備わっているOD-2に電源に平滑回路が備わっているPSA-100を使用すると2重で平滑回路をとおることになり、パワーLEDも暗くなりますし、電力不足での使用となる場合があります。
DCアウト・ジャックのある製品(LS-2、NS-2、TU-2、TU-3、TU-3W、TU-1000、BCB-60 など)から電源供給し、PSA-100 が指定されているその他のコンパクト・エフェクターと混在させる方法をご検討ください。
これを回避するためにROLANDでは上記のことが推奨されています。
このとおりに運用すると実際にOD-2のパワーLEDは明るく点灯しますし、電力不足の状態での使用とならないようです。
他のパワーサプライから直に9Vを供給するとOD-2のパワーLEDは暗く、電力不足の様子でした。
引用にあるチューナーなラインセレクター、ノイズサプレッサー以外でもワイヤレスシステムWL-50の様にDC-OUTが備わっている製品からでも同じ運用が行えます。
PSA-100シリーズの違い
現在のパワーサプライ(ACアダプター)であるPSA-100にもいくつかの種類が発売されていました。
PSA-100、PSA-100G、PSA-100P、PSA-100S、PSA-100S2の5製品です。
最新はPSA-100S2となります。
ACアダプターの供給電力の違いは、
PSA-100、PSA-100G、PSA-100Pが200mA
PSA-100S、PSA-100S2が500mA
新しいSシリーズではデジタル回路を搭載したエフェクターでも電力が賄えるように大容量化しています。
とはいっても、OD-1Xのようなオーバードライブでは200mAで十分なのですが、残響系やシミュレート系、ルーパー等では200mAでは心もとない場合もあるようです。
ちなみにですが、PSA-100S、PSA-100S2の違いは、電源ケーブル長さ3mが2mに変更され、LED ランプの緑が青に変更されています。
一部ではエフェクター側に備わっている平滑回路を短絡(ショート)させて回避し、PSAで動作させている方もいらっしゃるようです。
無難にメーカー推奨の方法か、電池駆動が安全だと思いますので、回路に自身のない方や、そのエフェクターを大切に使いたいという方は推奨方法か電池がよろしいかと。(^^;
回路が判っている方と修理できる方はじゃんじゃん弄り倒してエフェクターの本領を発揮させたり、改造でそれ以上の魅力を引き出してやってください。(^^)
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