今日は久しぶりにケーブルを作ったので、ギターケーブルの作り方について書いてみます。
楽器屋さんに行けば、各メーカーから発売されているギターケーブルを購入することができます。
しかし、長さに販売規格があり10cm・・・50cm、1m、1.5m・・・と結構刻まれて販売されていますが、ちょうどよい長さのギターケーブルがなかったり、安価で心配な商品もあれば、高価で手を出しにくい商品もあります。
そこで、ちょうどよい長さのギターケーブルを、自分の好きなケーブルとプラグで作ってみてはいかがでしょう。
必要な工具
まずは、はんだごて。
使い勝手が良いので私は30Wのものを使用しています。
そしてはんだ線。
ケスラー44など楽器用もありますが、音響部品用として販売されている「スズ60%:鉛40%」あたりであれば問題ありません。
ケスラー44の良いところは細く低温で溶けるので作業が行いやすいところです。
ケーブルの線やプラグの金属部分になじみやすいという特徴もあります。
結果、少量ではんだ付けできるので、静電容量も少なくてすみ、音が良いという結果となるのでしょう。
はんだごてを置く台や先を掃除するもの、はんだを吸い取るもの、どれも1,000円程度で販売されています。
これにラジオペンチ、カッターナイフ、ニッパーがあればギターケーブルを自分で作ることができます。
アナログでもデジタルでもテスターがあれば、作ったギターケーブルがショートしていないか、本来の接続で導通しているか確認することができるので、あると便利です。
ケーブル作成の注意点
購入したケーブルの中には、マイクホニックノイズ防止のために黒い導電性ビニールの層があるケーブルがあります。
黒い導電性ビニールの層と芯線が接種したりハンダで繋がるとショートした状態になるので、黒い導電性ビニールの層は剥がしておきましょう。
過去に書いた「ケーブル作成の注意点」を参考にしてみてください。
カナレのGS-6やMOGAMI2524などが該当します。
安価なケーブルでもマイクホニック対策してあるケーブルは安心です。
マイクロホニックノイズとは、ケーブルの静電気や静電容量の変化で起こるノイズで、ケーブルがこすれたり、床に当たったり、何か物にあたった際に、コンとかザザッとか、まるでギターケーブル自体がマイクのように音を拾ってしまうことがあります。
このノイズに対して対策されているギターケーブルが安心です。
使用するケーブルについて
むかし、ギターケーブルなどの作成に使用したものは「ケーブル」で少し書いています。
最近では「ギターケーブル作り 2018-06」で作成したOYAIDE QAC-222Gを使用していましたが、現在はBOSSのワイヤレスを使用しています。
今回はMOGAMI2524でGT-1000のセンド/リターンに接続するストンプボックス用のケーブルを作成しています。
このブログの最初の写真です。
BOSS WL-50は非常に便利ですが、ケーブルを作成する楽しみは減りました。
様々な楽器ケーブルの作成方法
これまで様々な楽器ケーブルを作成してきましたが、今日は久しぶりの作成となりました。
作成したケーブルにSD-1とOD-3を接続しました。
ケーブルの特徴について
「ケーブルの芯線」でも書いていますが、TPC(タフピッチ銅:純度99.5%程度)以上が使用されていて、ケーブルの構造がノイズ耐性に強いものを選ぶとよいと思います。
太い音がする=高域が落ちている=静電容量が多い
このような場合もあります。
静電容量が多いケーブルではケーブル長でかなり高域が減衰します。
「ケーブルの長さと音」「ケーブルの長さと音2」でケーブルの静電容量によりケーブルのカットオフ周波数が計算できることを書いていますが、静電容量が大きく、長いケーブルは太い音がします。
そして音痩せもします。
その理由がこのとき少しわかりました。
「ケーブル測定」でBELDEN 8412 とカナレ GS6 を比較したりしていますが、あの頃はベルデンの使用率が高かったのですが、最近はカナレのGS6かMOGAMI2524を使用することが多いです。
ケーブルのとりまわしが良いことと、皮膜の耐久性が高い気がします。
ケーブルには音の特徴の他に、ケーブルを保護する表面加工、ノイズ対策など様々な観点から自分好みのケーブルを選択します。
最近、5年間押し入れの段ボールに放置した未使用のケーブルが数種類ありました。
日本は四季があり、高温多湿と低音乾燥の時季があります。
この時の流れのなかで、しかもわずが5年の保管でケーブル表面が加水分解しベトベトになったケーブルがありました。
名誉のためと営業妨害にならないようにメーカー名や商品名は書きませんが、保管状態がよくないとケーブルの寿命は案外にはやいです。
この時は5年後にブログを書こうと数社数銘柄を同じ段ボール箱にいれ、一番使用頻度の低い部屋のクローゼットの下の段、光の当たらない環境で5年間一度もふたを開けず放置していたのですが、あれから5年が経ち、予定どおりにブログに書こうかと思ったら「書くとまずいかな?」と思える結果となっていました。
やはり、耐久性も検討の一つに入れる必要があると思います。
それと日頃のメンテナンスも必要です。
プラグの乾拭きや、時には磨いてみたり。
ケーブルの乾拭きも必要でしょう。
多少の音の劣化を感じる方はいらっしゃるとは思いますが、そうすれば10年以上使用することができます。
ギターケーブルは以外にデリケートな特徴を持っていると思います。
GT-1000もコンパクトに使おうと思っていましたが、気が付けばフットスイッチを4個追加し、センドリターンも2系統使用しています。
フットスイッチがFS-5Uなのは、時々キーボードのサステインペダルとして使用するので黒いタイプではなくてFS-5Uを使用しています。
GT-1000も価格があがりました。
購入したときは確か10万円以下だったと思います。
アンプもKATANA-50 MK2なので、足元はBOSSだらけです。
出力切り替えができるので練習用にちょうど良いのです。
卓上もBOSSカレンダーがあったり。
ワイヤレスもBOSS WL-50だったりしますが、さすがにセンド/リターンはケーブル接続になるので、今日は久しぶりにギターケーブル作りを行いました。
無心で集中できるので良いですね。
一時はLINE6だらけのDTM部屋でしたが現在はBOSSだらけです。
何年か周期で3社がローテーションしています。
さて、もう1社はどこでしょう。
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