デジタル一眼ではJPEGとRAWのどちらか、
または両方で保存できる機種が殆どです。
私の持っている CANON EOS Kiss X4 を例にすると、
デジタル一眼レフの撮影素子(CMOS)は、14bit A/D変換(1,6384階調)です。
これをJPEGで保存すると8bitまで間引かれます。
これはJPEGの規格によるものです。
撮影時に14bit(1,6384階調)であったデータは、
JPEG保存時に8bit(256階調)となってしまうのです。
8bitでは256階調ですが、これは各色8bitということなので、
RGBでは24bitということになります。
256階調(Red)×256階調(Green)×256階調(Blue)=16,777,216(1677万色)
これをフルカラーと呼んでいます。
しかし、カメラ内部のCMOSでは、
16384×16384×16384=4,398,046,511,104
・・・4兆3980億色ですか。(^^;
JPEGで保存するときに1/26万に間引かれているのですね。
CMOSからのデータを保存していることから、
「生」(RAW/ロウ)という名前が付いています。
このRAWですが、12bitや14bitRAWが存在するなど、
メーカーにより異なります。
CANONはCANON独自のRAW、
その他のメーカーもそれぞれの規格のRAWなのです。
人間の目のスペックを考えると8bitで十分なのですが、
これが編集となると話は変わってきます。
多くのJPEGは非可逆圧縮なので、
編集を進める毎にデータは劣化していきます。
しかしRAWはJPEGと比較し、
26万倍もの情報量を持っているうえに、
可逆データであるという利点があります。
また、CMOSからの情報を保存しているので、
後からホワイトバランスなどをいくらでも変更できます。
極端な話、構図とピントを決めてブレてない写真を撮れば、
色味は後でゆっくり決めたら良いのです。
私は初心者なので、青っぽく写ったり白っぽく写ったりと、
使えない写真になることが多いのです。
RAWはハイアマチュアやプロというイメージがありますが、
実は初心者の方が都合良く使えるような気もします。
RAW現像していると、
「あの場面でこの設定だとこんな写真になるのか。」
こんなことを思いながら作業するとカメラの勉強にもなりますね。
RAWデータを見る、編集するには専用のソフトウェアが必要ですが、
購入時にメーカーより簡易版が提供されています。
わざわざ専用ソフトを起動するのは面倒ですから、
撮影時にJPEGとRAWを同時に保存しておいて、
用途に応じてデータを使い分けるのが良いかもしれません。
ちなみにモニターディスプレイの多くは、
RGB各色8bitの計24bit(1677万色)のフルカラーですが、
32bitトゥルーカラーというモードで動作しています。
これは各色8bitに8bit分の透明度(アルファ値)を加えたもので、
1677万色であることには変わりありません。
32bitはその昔、グラフィックデバイスのバス幅が128bitだった頃、
24bitで処理するより32bitで処理したほうが速いので、
残りの8bit分を使わないまま32bitで1677万色を表現していました。
最近では、モニタ側で12bitに拡張し、679億6723万色の中から
1677万色を使用するモデルも発売されています。
同じ1677万色でも、
1677万色/1677万色と、1677万色/679億6723万色では、
表現力が異なるということになります。
私の使っているディスプレイは 1677万色/1677万色なので、
JPEG保存でもRAW保存でも見た目は一緒ですが、
編集を行っていく過程で違いがでる。
こんな感じでしょうか。
何かの参考までに。
コメント
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PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
RAWって何だろう?と思っていましたが、
こういうことだったんですね。
情報量がすごいんですね。
さっき、カメラいじってたら、RAWの設定を見つけました。(*^▽^*)
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PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
M20ritsu さん、こんにちわ。
最近はSDカードの8GBも安くなっていますね。
8GBもあればRAWとJPEGを同時保存しても
たくさん撮れるので良いですよ。(^^♪