天体望遠鏡 Vixen PORTA II A80Mf です。
安価に購入できる天体望遠鏡の中では
安心して購入できるメーカーの入門機種です。
鏡筒は屈折式です。
反射(ニュートン)式は屈折式より綺麗に見えるのですが、
温度合わせや光軸の調整等を行う必要があるので、
面倒な私は屈折式を選択しました。
天体望遠鏡は径が大きいほど明るく綺麗で
良く見えると言われています。
最低でも80mmが欲しいところです。
しかし大きくなるにつれて倍率色収差が目立ってきます。
被写体のエッジの部分に色づきが出る現象ですが、
写真撮影した画像の色収差はRAW現像ソフトで
ある程度取り除くことができます。
SILKYPIXというRAW現像ソフトにその機能がありますし、
Nicon Capture NX2やAdobe Lightroomにも備わっています。
DxO Optics Proにもありますね。(^^)
購入のポイントは光学の方式(屈折式or反射式)、
対物レンズ有効径、焦点距離でしょうか。
私は超初心者なので屈折式を選択しました。
ビクセン ポルタII A80Mfは80mmの径なのでギリギリセーフです。(^^)
天体望遠鏡は接眼レンズを交換して倍率を変更します。
付属する接眼レンズでも最初は十分ですが、もっと綺麗に
見たい場合はグレードの高い接眼レンズもあります。
倍率設定は「焦点距離÷接眼レンズmm」になります。
ポルタII A80Mfに付属する接眼レンズは、
PL20mm(46倍)とPL6.3mm(144倍)です。
鏡筒の焦点距離が910mmなので、
910mm÷PL20mm=45.5倍
910mm÷PL6.3mm=144.4倍。
カタログ掲載の数値と一致しますね。(^^)
天体望遠鏡の最高倍率の謳い文句は要注意です。
綺麗に見ようと思えば、
鏡筒レンズ径×2倍~2.5倍が限度ではないでしょうか。
これを超えるとボヤけた感じになってしまいます。
ポルタII A80Mfは80mmなので、80mm×2.5倍=200。
200倍までが凡その最大目安になります。
レンズの品質を鑑みながら試してみましょう。
この倍率設定に鏡筒のレンズ径が関係してくるので、
あまり小さい径の天体望遠鏡は倍率を上げると
暗くボヤけてくるのです。
小学生の頃、一眼レフ片手に天体撮影をしていた時、
天体望遠鏡が欲しくて堪りませんでしたが、高価で
あるため却下されておりました。
天体観測の月刊誌を定期購読していたのですが、
これに紹介される一眼レフ用の望遠レンズや
天体望遠鏡に心奪われていたものです。(^^)
あれから数十年が経過し、
初心者用モデルは安価で高性能になっていました。
専門的にやり過ぎると性格までマニアックになってしまうので、
音楽も写真も天体も、初心者用で十分なのです。
繁華街の喧騒な夜も好きですが、
冬の静寂な夜も楽しむことにしました。
オプションのTリングも購入したので
明日はその取り付け方法を書いてみます。
何かの参考までに。