古い機材でも今使いたいもの。
たくさんあると思います。
既に手放しているものでもリサイクルショップや
オークションにあればツイツイ考えてしまうことも。
そんな時にあれば便利なのがUSBを利用したMIDIインターフェイス。
MIDIインターフェイス機能はオーディオインターフェイスや
その他機器に内蔵していることもありますが、
MIDI端子を装備していない機器もあります。
そんな時はUSB MIDIインターフェイスの出番です。
その前に手持ちの機器にMIDI IN/OUT端子があり、
更にThru端子がある場合。
MIDI Thru端子とはMIDI IN端子に入力された信号を
そのままスルーして出力する端子です。
MIDI接続では1系統で16chまで扱うことが出来ます。
スルーした信号はそのまま次のMIDI機器のMIDI IN端子へ接続し、
複数のMIDI機器でチャンネルを使い分けて使用していました。
注意点としてはMIDIでは31.25Kbpsの帯域しかないこと、
仕様上の問題からあまり数珠繋ぎにすると遅延が発生しますが
今ではそんな使い方にはならないでしょう。
そして受ける側の機器が
MIDIメッセージのチャンネル変更を出来るかどうかです。
このようにThru端子があれば
手持ち機材のMIDI OUTを既に使用しており、
2つ目の機材にMIDI信号を送りたい場合でも
MIDI Thru端子があれば別途USB MIDIインターフェイスを
購入しなくても活用できる場合があります。
USB MIDIインターフェーイスの話に戻ります。
堅実なところでいえばYAMAHA社とROLAND社など、
名前の知れているメーカーの方が新しいOSへのドライバ対応の面で安心です。
YAMAHA UX16(2001年10月発売)
1系統(16in/16out)でケーブルの長さは約1.8m。
対応OSはWindows 2000/XP/Vista/7/8/8.1で、
XP SP3/Vista SP2/7 SP1/8/8.1では64bitドライバがあります。
Macでは10.4~10.9.xです。
ROLAND UM-ONE mk2(2012年11月発売)
1系統(16in/16out)でケーブル長の記載なし。
対応OSはWinXP/Vista/7/8/8.1で
Vista以降には64bit版のドライバがあります。
MacではMac OS X v10.5.8以上です。
UM-ONE mk2ではApple Camera Connection Kitを利用することで
初代を除くiPadにも対応しているようです。
ALESIS Control Hub(2014年8月発売)
特別なドライバを必要としないMIDIインターフェイスで、
Windows/MacOS、Apple Camera Connection Kitを利用して
iOSに対応しているようです。
Control Hubは音声をモニタするための
ヘッドホン、ラインアウト出力が装備されています。
フットペダル端子もあるのですが、
これは何に使用するのでしょうか。
YAMAHAのUX16はiOSに対応していませんが、
別製品でUSB機器を接続するi-UX1(2013年4月発売)、
MIDI機器を接続するi-MX1(2011年7月発売)で
iOSデバイスとUSB、MIDI機器をそれぞれ接続できます。
今使っているUR28MにはMIDI端子が無いので、
USBを利用できない電子ドラムのYAMAHA DTXPLORER、
電子ピアノのYAMAHA P-120SをCUBASEでの入力機器として使用する為には
MIDI鍵盤のYAMAHA KX25を経由する必要があります。
P-120Sは鍵盤なので入力機器として使うには替わりに
ALESIS Q61やYAMAHA KX25を使えばよいので困ることもないのですが、
P-120Sの音色で録音したい場合はもう一回弾いてラインで録るか
KX25のMIDI outを経由してP-120Sに信号を送ってやる必要があります。
DTXPLORERの場合、内蔵音源の音を録音することは無いので、
KX25のMIDI inで信号を受けてMIDI入力します。
KX25のMIDI in/outは設定の変更により、
MIDI inからUSBへのスルー出力、
MIDI inからMIDI outへのスルー出力、
USBからMIDI outへのスルー出力が出来るので
この機能を利用しています。
しかし、KX25を引き出してP-120S or DTXPLORERへ
MIDI配線を組み替えるのは面倒です。
どちらか頻度の少ない方をKX25経由にして、
もう一方は先のようなUSB MIDIインターフェイスが
あれば便利だなと思う今日この頃であります。