カメラの豆知識 3回目は撮像素子についてです。
撮像素子はイメージセンサーと呼ばれることもあります。
センサーと画素数で一度書いているのでここでは簡単に。(^^)
一眼レフとコンパクトカメラのイメージセンサー
CANON EOS Kiss X4をクリーニングモードにしてミラーアップしています。
レンズ取り付け箇所中央の四角い所がローパスフィルター部分。
この奥にイメージセンサーがあります。
分解しないとここまでしか見えないので便宜上、
これをX4のイメージセンサーの大きさとします。
レンズ交換式のコンパクトデジタルカメラ PENTAX Q10。
一般的なコンデジと同じ1/2.3型のイメージセンサーです。
以降のQシリーズではイメージセンサーが大きくなりました。
別々に撮ると比較し難いので並べてみました。
一眼レフとコンデジではかなりイメージセンサーの大きさが異なりますね。(^^)
イメージセンサーサイズ比較
デジタルカメラに搭載されているイメージセンサーの大きさ比較です。
35mm フルサイズ 36.0mm×24.0mm
面積にして864m㎡、APS-Cと比較し221.1%
APS-C 23.4mm×16.7mm(35mm判APS-C)基準
面積にして390.78m㎡、基準として100.0%
ただしAPS-Cといっても各社サイズはまちまちです。
CANONのEOS KissX4/X5はAPS-Cサイズでも22.3mm×14.9mm
面積にして332.27m㎡、APS-Cと比較して85.0%となります。
PENTAX K-30では23.7mm×15.7mm、
面積にして372.09m㎡、APS-Cと比較して95.2%
フォーサーズ/マイクロフォーサーズ(4/3型) 17.3mm×13.0mm
面積にして224.9m㎡、APS-Cと比較して57.6%
1型(CX) 13.2mm×8.8mm
面積にして116.16m㎡、APS-Cと比較して29.7%
1/1.7型 7.6mm×5.7mm
面積にして43.32m㎡、APS-Cと比較して11.1%
1/2.3型 5.9mm×4.4mm
面積にして25.96m㎡、APS-Cと比較して6.6%
1/3型(iPhone5s) 4.8mm×3.6mm。
面積にして17.28m㎡、APS-Cと比較して4.4%
イメージセンサーのサイズが大きい=光を集める面積が大きい?
同じ1600万画素、同じ構図の写真であった場合、
光を集める面積が大きい方が有利であるといえます。
同じ焦点距離と書かず、「同じ構図」と書いたのは
センサーのサイズによって同じ焦点距離でも画角が変わるからです。
「35mm換算した焦点距離」で比較した場合
と書いた方が正解だったかもしれません。
例えば、
1/2.3のイメージセンサー/1600万画素と
APS-Cのイメージセンサー/1600万画素。
APS-Cサイズ 372.88m㎡÷1600万画素=0.000023305
1/2.3型 25.96m㎡÷1600万画素=0.0000016225
1画素あたりの面積は14.3倍も違います。
1画素あたりの面積が大きいほど光を受ける面積も大きいです。
異なるセンサーサイズで同じ画素数であった場合、
センサーサイズが大きい方が有利と想像できます。
例えば、
1/2.3のイメージセンサー/2200万画素と
1/2.3のイメージセンサー/1200万画素。
同じセンサーサイズでは画素数が小さい方が繊細かなと想像します。
小さいセンサーサイズであまりにも画素数が大きいと
無理に引き伸ばしているような気が。(^^;
もちろん色の好みもありますし、
写真は映像エンジンによるものも大きいので
数字だけでは比較できません。
同じセンサーサイズであった場合でも
画素数の大きな方がトリミングに有利という面もあるので
やはり一概に数字での比較はできないのです。
色合い、重量感、質感、使い勝手、付属品、価格。
これらも人によって重要度も優先度も異なりますから。(^^)
APS-Cと1/2.3型
APS-C PENTAX K-30(約1628万画素)
1/2.3型 PENTAX Q10(約1240万画素)
私のような下手の横好きでは価格差、性能差の違いを活かせません。(^^;