BOSS のOver Drive OD-3を購入しました。
OD-3の発売日は1997年で27年前に発売されたコンパクトエフェクターとなります。
隣は以前購入したSUPER Over Drive SD-1で発売日は1981年で43年前に発売された機種です。
ともに現行機種というところが凄いですね。
今回はSD-1とOD-3の音の違いを周波数特性で見てみたいと思います。
音の違いは試奏すれば判りますし、音は好みの問題なので単に目で見て楽しむ企画です。
検証方法
使用ギターは、FUJIGEN Neo Classic NST10MAL-CARのリアピックアップで購入時のものです。
このギターで3フレットセーハでCコードを弾きます。
これをCUBASE PRO 13に録音します。
そしてBOSS GT-1000のエフェクトをすべてオフにして、センド/リターンにSD-1とOD-3を入れて、リアンプします。
こうすることでアンプやアンプシミュレーターの特性、弾き加減の違いを排除できます。
音が良いとか悪いとかではなくて、単にSD-1とOD-3の周波数特性の違いを見ます。
CUBASEとGT-1000でリアンプ録音
先日書いたBOSS GT-1000でリアンプする方法 CUBASE版の手順でリアンプ録音しました。
アンプシュミレーターなどはすべてオフにしているので信号に対して単純にSD-1とOD-3が掛かっている状態を録音しました。
ドライブはどちらも2時で、レベルとトーンは12時です。
SD-1とOD-1について
SUPER Over Drive SD-1 はOD-1にトーンが加えられたものとして発売され、控えめなオーバードライブで、アンプや後段の歪み系エフェクターのブースターとして使用されることが多い人気機種です。
多くのマルチエフェクターやマルチストンプにはOD-1をモデリングしたものがプリセットされています。
SD-1はトーン回路こそ持っていますが同じようなものです。
もちろん年式や製造国等によって中身の回路や設計が異なっているのは周知のとおりです。
同じ年式製造国でも使用頻度によって音が違うこともあるようですし。
こればかりはその時の体調も含めた聴こえ方や感じ方にも左右されることなので、良いと思えばそれは好みの音なのです。
Over Drive OD-3はSD-1よりよく歪み、また、低域も出ていると言われています。
このOD-3はアンプシミュレーター、マルチエフェクターやマルチストンプにあまり入っていない印象です。
どちらかといえば、TURBO OverDrive OD-2をモデリングしたものが入っていることが多いです。
あとBlues Driver BD-2もモデリングされたものが入っていますが、なぜかOD-3は入っていないのです。
最初はアンプとの組み合わせも含め、良い設定が見つからず手放してしまいますが、最初に買った1台という方も多いと思います。
私も1周まわってSD-1とOD-3に戻ってきました。
SD-1は各社のOD-1/SD-1のモデリングと実機が近いかどうかを判断するためで、概ねドライブが10時~2時あたりが似ているメーカーさんが多いです。
OD-3はモデリングされたものが入ってないので実機を買いました。
BD-2は各社モデリングしているのに、OD-3だけ仲間外れです。
SD-1とOD-3の周波数特性
CUBASEでチャンネル設定を開いて「チャンネル比較をオン」でSD-1とOD-3を重ねています。
SD-1がブルーのグラフ、
OD-3がオレンジのグラフです。
判りやすいようにピークホールドしています。
これは実際に再生中のグラフですが、よく言われているとおりOD-3の方が低域が出ており、また高域の倍音成分のところもSD-1と比較して出力が高いです。
横軸の半分から左が実音周波数帯、右が倍音となっています。
実際に周波数特性を比較するまでもなく、聴こえたとおりのグラフとなりました。
SD-1はやはり控えめな甘いドライブ感。
グラフでは周波数特性と出力比較しかわかりません。
歪みの質や特性とは異なります。
単なる周波数特性と同じインプットに対しての出力比較です。
実際は試し弾きして比較しましょう。
OD-3は全体的によく歪む、高音も低音もハッキリしたオーバードライブでした。
グラフでもそれが表れています。
SD-1と比較して低域と高域の出力が高いです。
昔の言い方をすれば、SD-1よりハイファイなオーバードライブと言えるでしょう。
しかし、1周まわってボスコンとはよくいったものですね。
当たってます。
ノスタルジーに浸れるのです。(^^)
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