PR
スポンサーリンク

キャパシタ

コンデンサー ビタミンQ
コンデンサで音は変わるかピックアップ交換 3という記事で
コンデンサ(キャパシタ)について書きました。

以前の記事で
「単純なコンデンサのみの交換での違いは極々僅かである。」

このように結論づけましたが、今回はその補足です。

一般的に使用するギターのポット抵抗とコンデンサ容量は、
シングルコイルで 250kΩのポットと0.047マイクロファラド(MFD又はμF)、
ハムバッキングで500kΩのポットと0.022マイクロファラドが一般的です。

上記はシングルコイルとしてストラトキャスター、ハムバッキングとして
レスポールの一般的な組合せを書きました。

コンデンサ(キャパシタ)の種類は様々ですが、
ギター用にはセラミックコンデンサー、オイルコンデンサー、
フィルムコンデンサーの3種類が多く使われています。

この違いは絶縁体の違いであって、
例えばフィルムコンデンサであればフィルムを絶縁体に使っています。

安価なギターの多くは値段の安いセラミックコンデンサーを
使用していることが多いですが、高価なギターでもセラミックを
使用していることもあります。

昔は安価なギターのボディ材にバスウッドを使用していましたが、
逆に40万円もするギターにも使われていることもありました。

木であるなら、使用する木の部位、密度等が音に関連するので
理解に易いですが、コンデンサではどうなのでしょう。

オイルコンデンサーの代表はVITAMIN Q(ビタミンQ)、
フィルムコンデンサーの代表はポリプロピレンフィルムを使用した
オレンジドロップ(Orange Drop)やバンブルビー(BumbleBee)、
ブラックキャット(BlackCat)が有名です。

特にバンブルビーはビンテージレスポールに使われているので有名ですね。

本題の音は変わるかですが、
コンデンサ容量(MFD)が変わればトーンの効き具合が変わることは
当然ですし、フル10状態であっても一般的なポットでは構造的に
コンデンサの影響を受けるので音は変わります。

この構造上の問題を解決したポットが
SONIC(ソニック)のフルアップ・ボリューム・ポットと
フルアップ・トーン・ポットです。

フルアップ時にはボリューム及びトーン回路が完全にバイパスされ、
コンデンサの影響を受けない構造になっています。

問題は同容量のコンデンサで絶縁の種類による変化はあるかです。

絶縁の種類によって効き具合に関連する立ちあがり差などは、
厳密に言えばあると思いますが、電子回路にも使わるコンデンサが
耳で判る程に絶縁状態に差があるとは思えません。

もし同容量のコンデンサに交換して音が変わるとしたら、
配線材等も同時に交換したならこれら微細な個々の影響の
積み上げでそう感じた。

これは前回の結論と変わりませんが、コンデンサのみの交換であっても
音の変化があったとするならば、その要素は何なのかです。

コンデンサには許容差というものがあります。

10pF以下の容量の場合
B=±0.1pF
C=±0.25pF
D=±0.5pF
E=±2.0pF
F=±1.0pF

一般的な表示
F=±1%
G=±2%
H=±3%
J=±5%
K=±10%
M=±20%
N=±30%
P=0~100%
Q=-10%~+30%
S=-20%~+50%
T=-10%~+50%
Z=-20%~+80%

ギターに使われる多くのコンデンサは±10%であると思います。

温度変化による変化率も使用環境が
40度を超えない限りはその影響は僅かです。

電解コンデンサではないので「アレニウスの法則」の影響も無いと思います。

つまりは、古いコンデンサを新しいものに替えると、
経年劣化分が若返ったか、個体差による誤差容量の違いだと思います。

特にオイルを絶縁体に使用している場合は、
経年劣化によるオイルの蒸発があります。

安いギターであれば誤差の大きいものから誤差の小さいものへ
変わったこともあるでしょうし、古いギターのオイル型なら交換により
経年劣化分が若返ったこともあるでしょう。

正直、20Hz~20kHzと室内で使用という環境では、
コンデンサの種類による周波数特性とか、温度変化率は
耳で判る程のものではないのではないでしょうか。

特にビンテージなら昔は今よりも誤差の大きなコンデンサも
あったのではないでしょうか。それに加えて経年劣化。

ピックの位置や力加減で音が変わるギターなので、
交換前後でこれらの条件が同じであったのかどうか。

真空管アンプでチェックしているなら真空管の
暖まり具合の条件とか。

変わる派、変わらない派とあるようですが、
お馬鹿な私の耳では「判らない」が正直なところです。

それに加えて年齢的に高域の可聴域も落ちていますし。(^^;

皆さんはどちら派ですか。

コメント

  1. HA-ROOKIE より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんばんは♪
    週末から週明けにかけて、バタバタしておりました。
    で、追い討ちの雪><
    今回も、思いもしない内容に、
    ただただ関心するばかりでした!
    僕はFenderのテレキャスを使っています。
    あ、ジャパンですが(汗
    DAWにお金をかけてしまって、肝心の楽器に
    予算が行きません~~><
    う~ん、シングルコイル派になるかなぁ。
    宅録のとき、Gソロだけは、
    Gibsonのレスポールを使用してます。
    ハムバックの伸びやかな音が、早弾きの
    出来ない僕に調度良かったりします。
    特性を理解しておく、というのは重要ですね。
    改めて感じました!
    今回もありがとうございます!!

  2. MOMODON より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    HA-ROOKIE さん、こんばんわ。
    私も昔テレキャスを使っていました。
    独特のギャリっとした音が好きで
    R&Rフレーズを弾くとすごく楽しかったです。
    速弾き出来ないんですか~(^^)
    私も出来ません。(キッパリ)
    ハム派な私ですが昨年シングルコイルのギターを
    買ってから改めてシングルの良さを味わっています。
    ギターは楽しいですね。(^^)

タイトルとURLをコピーしました