PRESONUS AudioBox iOne は入門用オーディオインターフェイスで、バンドルされるDAWは先進的と呼ばれる「Studio One Artist」が付属しています。
多くの入門用オーディオインターフェイスが「バンドル版」と言われる市販版DAWの機能限定版を付属させているのに対し、AudioBox iOneでは市販版のDAWが付属しています。
AudioBox iOneは1万円前後の機器ですが、これにStudio One Artist(ダウンロード版 12,800円、USB版 15,800円)が付いているのですから、お得感満載です。
フリー版もある Studio One
ちなみにフリー版のStudio One Prime はMy PreSonusアカウントを作成すればダウンロードすることが可能です。
機能制限が少々キツイ気もしますが「DAWってどんな感じ?」を体験するには機器を購入しなくてもよいことが利点です。
期間制限のある体験版か機能制限のある無償版は他のDAWでもあるので興味のある方は調べてみましょう。
フリー版といえば先日のScarlett Soloに付属しているPro Tools | First か、この記事で書いているAudioBox iOne に付属されるStudio One のフリー版であるStudio One Prime が有名でしょうか。機器を買うにはチョット・・・でもDAWってどんなソフトか気になる方用のお試し版です。
AudioBox iOne
AudioBox iOne のフロントパネルとバックパネルです。
1万円前後の機器としてScarlett Solo G2や UR12 がありますが、マイク1本にモノラル入力1本という内容は同じです。
AudioBox iOneのINST入力は1MΩ固定となっているので所謂Hi-Zです。
バックパネルではScarlett Solo、UR12の出力がRCAであるのに対し、AudioBox iOneはTRSバランス出力となっています。
バンドルソフトも充実
この価格帯で市販版のDAWが付いていることは凄いと思います。
但し、サードパーティ製のVSTプラグインを使用する場合には別途「Studio One Artist VST/AU/Rewire Support(8,700円)」というアドオンを購入する必要があります。
このアドオンを追加することで自分で購入した音源やエフェクトをStudio One Artistで使用することが可能となります。
Scarlett Soloに付属する Pro Tools | First では専用ストアでの購入。好きな音源やエフェクトがストアに無ければ購入して使用することが出来ません。
UR12に付属するCUBASE AIは単体で販売や無償配布というものはなく、機器にバンドルされるのみですが、他社の音源やエフェクトを使用することが可能です。
話を AudioBox iOneのバンドルに戻します。
Studio One Artist にはオーディオエフェクトが無償アドオンを含めて30種類、バーチャル音源が5つ付属しています。
これにPreSonusハードウェアを所有していると無償で提供される「Studio Magic Plug-in Suite」もユーザー登録することで利用できるようです。
Studio Magic Plug-in Suiteには7種類のプラグインが含まれているようで、
Plugin Alliance社より SPL Attacker、Mäag Audio EQ2、Brainworx bx opto
Lexicon社より MPX-i Reverb
Eventide社より H910、2016 Stereo Room
Arturia社より Analog Lab Lite
上記のエフェクトと音源で構成されています。
他には24Bit/96kHzでステレオ録音が可能でPreSonus Studio Oneともワイヤレスで連携できる「PreSonus Capture」も付属するようです。
付属するDuoでは2トラックですが、Appで「PreSonus Capture」を1,000円で購入することで最大32トラックの同時録音が可能になるようです。
最近の入門用オーディオインターフェイスにバンドルされるソフトウェアは豪華で、機器を買っているのかバンドルソフトを買っているのか分からなくなります。
私の場合は・・・バンドル目当てで買ったDTM機器がいくつか押し入れで眠っています。(^^;