私は弾いて遊ぶ曲も作る曲もバンド形式の楽曲が多いのでピックで弾くことが多いベースですが、ひと口にベースといっても様々なタイプのベースがあります。
ボディの形やピックアップの種類にはじまり、フレットの有無や多弦にトレモロを装備したものまで実に様々です。
このあたりは全体的な音の好みや弾きやすい形のベースを選べば良いのですが、いざベースをはじめてみると奏法にもいろいろあることに気づきます。
ベースの奏法は大きく分けて3つでしょうか。
・ピックで弾く
・指で弾くフィンガー奏法
・スラップ奏法
ピック奏法
奏法というかいわゆるピック弾きです。
ピックもトライアングル型ティアドロップ型、厚さ、材質の違いで音も弾きやすさもかなり異なってきます。
自分に合ったものを探しましょう。(^^)
最初はトライアングル型(おにぎり型)で1.00mm前後の厚さのピックが弾きやすいかもしれません。
そこから厚さや材質を変えながら好きな音、欲しい音を探すのが近道でしょうか。
少し上達してくるとピック弾きがダサく思えたり、上級者から「笑」って思われたりしているのではないかと感じる時がありますが(私はありました)、高速ビートをオルタネイト奏法(ダウンピッキングとアップピッキングの繰り返し)を使わずにダウンピッキングのみで弾ききる。
実に「漢」。(^^)
ちなみに「ピック奏法」と書いておきながらオルタネイト奏法という用語が出てきて混乱するかもしれませんが、大区分奏法と中区分奏法みたいなものです。(^^)
私はベースでの最初のピックがトライアングル型のナイロン材質であったので、これに近いものが今でも弾きやすいです。
写真では右上のピックなのですが、既に販売終了。
大量買いでストックしておいたものも、残り数枚となりました。(^^;
YAMAHA .035 .040 なのですが再販されるとありがたいです。
フィンガー奏法
指弾きとか指の動きが歩いているように見えるのでウォーキングベースと表現されることもあります。
フィンガー奏法で一般的なものは人差指と中指を使うツーフィンガー奏法ですが、これに薬指を加えたスリーフィンガー奏法というものもあります。
中区分の奏法も一番バリエーションが多いのではないのでしょうか。
指で弾く場合、
・親指をフロントピックアップまたはリアピックアップに置き、直角もしくは角度をつけて音色の調整を図る。
・3弦を弾く場合は4弦に親指を置く、2弦を弾く場合は3弦に親指を置くなど。
・上記2つの組み合わせ。
・弾きやすい位置、好きな音の位置にフィンガーレストを取り付ける。
ここまでで親指の位置は概ね決まります。
あとは親指以外の指。
アポヤンド奏法とアルアイレ奏法というものがあります。
アポヤンド奏法は弾いた弦の隣の弦に指を当てて止める弾き方、アルアイレ奏法は弦を弾いた指をそのまま空中で止める弾き方。
弦を弾いた後に親指に当てて止める弾き方もあります。
これらをフレーズ毎に組み合わせて行うのがフィンガー奏法です。
ピックで弾く場合も同じですが、ベースのボリュームやバランサー、トーンコントロール・ベースアンプでも音作りを行いますが、一番最初の音作りは奏法と弾く位置で行います。
ネックに近くなるほど太く暖かい音に、ブリッジに近づくほど硬く明るい張りのある音になります。
そういえばレイキング奏法というものもありました。
通常、弦が異なれば異なる指で弾くことが多いのですが、隣り合う弦を連続して弾く場合、同じ指で連続して弾く奏法です。
エレキギターでいうスウィープ奏法のイメージです。
最近ではアルペジオ奏法というのでしょうか。
実は私、スウィープ奏法とアルペジオ奏法、エコノミーピッキングが同意語なのか別のものなのか知りません。(^^;
同じ用語でも表しているものが違うのもよくあること。
例えば「トレモロ」
ギターの構造で言えばトレモロユニットを指しますが、奏法で言えば同弦を高速でオルタネイトピッキングすることを指しますし、エフェクターでいえばコーラスやフランフャーに代表されるモジュレーション系のトレモロ効果を指しますし・・・。用語は難解です。(^^;
スラップ奏法
私の時代では「チョッパー奏法」と呼ばれていたもの。(^^)
右手の親指で弦を叩くサムピングと人差し指や中指で行うプル(アップ)の組み合わせで行う奏法です。
オクターブで連続すると、ンペ、ンペ、ンペ、ンペとか聞こえます。(^^)
これに左手で弦を叩くゴーストノート(装飾音)を加えたり、右手親指のサムアップなど加えると、より高速でトリッキーなフレーズに。
左手のミュート音やアタック音がないと味気ない奏法でもあります。リズム感やグルーブ感を出すにはやはり左手の使い方次第でしょうか。
私はバラード系のR&Bで少しだけ弾いたり、歌謡曲などを弾いて遊ぶ時程度です。
とくに80~90年代のアイドル歌謡曲では後藤次利さん作曲の曲も多く、ベースがカッコいい曲も多いです。
あと、穴場なのが演歌。
有名どころの曲でもスラップ奏法でしかも結構難易度が高い曲もあったりします。
私がコピバンで最初にスラップしたのは爆風スランプの曲だったか、もしくはTM NETWORKの「Get Wild」だったか。
楽譜も細かくは書かれてはいませんでしたし、かなり簡略して弾いた記憶があります。(^^;
余談:5弦ベースが結構便利だった件
先日購入したYAMAHA TRBX505ですが4弦ベースの曲を弾くにも重宝しています。
フィンガー奏法での話なのですが、4弦ベースの曲を弾く際に5弦に親指を置けば5弦は全域のフィンガーレスト状態。
4弦ベースで弦に親指を置いて3弦などを弾く際と、ボディやピックアップ、フィンガーレストに親指を置いて4弦を弾く等、親指の位置をあまり気にしなくてよくなりました。
常にベースを弾かれる方なら気にもしない差なのかもしれませんが、時々しかベースを弾かないので。(^^;
4弦開放Eのビンビンした音より5弦5FのEの方が音質差も少なく使いやすかったです。
開放弦の音とフレットの音では同じ音でも全く音質が異なります。
4弦ベースでもAを出すなら3弦開放より4弦5Fに手が行きますよね。
そんな感じです。(^^)
5弦ベースを購入した理由は購入時のブログに書いたとおりなのですが、メーカーと機種を選定している時期にIK Multimediaから「MODO BASS」というベース音源がリリースされており、機種の種類と設定の細かさでホントにベースらしいというか曲に入れると実機か音源か判らないことも。(^^;
MODO BASSを購入しようかとも思いましたが、私は曲の完成度を気にするタイプでもありませんし、頻繁に曲を作って公開するタイプでもありません。
どちらかというと演奏を含む曲を作る過程を楽しんでいたり、テレビから聞こえる曲に合わせてみたり、CDの曲に合わせて弾いたりして音楽を楽しんでいるタイプ。
楽しみ方の違いから弾ける楽器なら音源よりも実機ということで5弦ベースを購入したのですが、気になると言えば気になるのが「MODO BASS」。
最近の音源は様々な奏法も細かく再現できて本当に凄いです。