以前にPCサウンド総括という記事で、
手持ちのマザーボードに搭載されていたRealtek ALC888とVIA VT1828S、
別途サウンドボードのSound Blaster X-Fi Titanium HDを測定していました。
あれから3年が過ぎ・・・最近のマザーボードの性能や如何に!!
というわけで再び測定してみます。(^^)
ASUS P8Z77-M PRO
Realtek ALC892 8-Channel High Definition Audio
ASUS Z87M-PLUS
Realtek ALC887 8-Channel High Definition Audio
参考:サウンドカード
Sound Blaster X-Fi Titanium HD
参考:オーディオインターフェイス
Steinberg UR28M
44.1kHz 16bitでの測定結果のサマリです。
Realtek ALC887は第4世代CoreプロセッサーHaswellに対応した
Z87チップセットを搭載したASUS Z87M-PLUSに採用された
サウンドチップですが、ダイナミックレンジなど健闘しています。
3年前に測定したマザーでは80dBに届いていませんでした。
また、その当時の測定ではSound Blaster X-Fi Titanium HDの
ダイナミックレンジが89.6dB、今回の測定では95.3dB。
これは最近のマザーボードや電源ユニットでは
一昔前よりノイズ耐性が上がっているということでしょうか。
オーディオインターフェイスUR28Mがノイズレベル、ダイナミックレンジ、
Total Harmonic Distortion等においてSound Blasterに負けているのが
少々悔しいです。(^^;
いや、本当に負けているのか!?
それでは詳細を見てみましょう。(^^)
Frequency response:周波数特性の測定結果はどれも似たようなものですね。
Noise levelはRealtek ALC892とALC887では差が付いています。
PROと名が付くマザーに搭載されたチップの方が分が悪いとは。
部品点数が多いとやはりノイズの面では不利になるのでしょうか。
数値ではSound Blasterに負けたUR28Mですが、
全体的にフラットな特性であることが判ります。
特に300Hz以下の低域でダントツです。
この辺りがUR28Mは低域がクリアだと思うところなのでしょうか。
Dynamic rangeはどうしてもNoise levelと似たような結果になりますね。
ここでもUR28Mは全体的にフラットな特性です。
THD + Noise:入力信号に対しての倍音を見ています。
ここで初めてALC887に目立った特性が出ています。
1kHzの入力信号に対して2,3,4,5,7倍音が発生しています。
これは必要ない倍音なので頂けません。
Intermodulation distortion:周波数が異なる2つの信号から発生する歪みです。
Stereo crosstalk:チャンネル間やトラック間などでの信号の漏れです。
さすがオーディオインターフェイスと呼ばれるものは
フラットな性質を持っているものだと改めて思いました。
・・・と、ここまでが44.1kHz/16bitでの測定結果でしたが
44.1kHZ/48kHz/96kHzのそれぞれで16bitと24bitで測定していますが、
全てを掲載すると物凄い量になるのでここで一区切り。(^^)
結論
・3年前よりマザーボードのサウンドは良くなった。
・そして別途ボードの測定結果も上がっていたので、
ノイズの面でも改善されている。
・やっぱりオーディオインターフェイスはオーディオインターフェイスだ。(^^)