先日、床の強度について書きました。
今回はその続きです。
畳に変換すると0.6畳あたり180kgとなります。
180kgは国際単位が導入された現行法では、1800N(ニュートン)です。
では、1室でどのくらいの積載荷重に耐えられるのでしょうか。
6畳居室を例に計算してみます。
3,640mm×2,730mm=9,93㎡
9.93㎡×180kg/㎡=1,787kg
床面全体で1.7tまでの積載に耐えることができます。
もちろん、局所的な荷重にはこれ以下であっても問題が生じます。
では、4.5畳であった場合はどうでしょう。
2,730mm×2,730mm=7,45㎡
7.45㎡×180kg/㎡=1,341kg
床面全体で1.3tまでの重量に耐えることができるようです。
リビングや寝室は如何でしょう。
局所的に過大な重量が掛かって床面が変形していませんか?
そこで生活する人も加えて、総重量が積載荷重を超えていませんか?
さらに、床の工法によっても留意すべき事項があります。
上の図は、床の遮音性で書いた2重床工法です。
例えば「根太」の場合、
この上に重量物を置く場合と、間に置くのでは耐荷重が変わってきます。
重量衝撃音に対する遮音性は下がりますが、
スラブ(RC)直の上に直に床材を貼る直貼り床の方が、
重量物を置くには、取り扱いが良いかもしれません。
DTM機材だけでオーバーすることはありませんが、
ピアノが設置してあったり、楽譜や参考書類が
本棚にどっさりあったり...。
案外、重量が掛かっている場合があります。
防音ルームなどは、ピアノと同等の重量があります。
床面の確認や配慮が必要になってきます。
局所的な荷重は板などを用いて、面積あたりの荷重を分散しましょう。
総積載荷重が超えている場合は、家具などを別の部屋に移動しましょう。
案外、本棚などは想像以上の重さがあります。
何かの参考までに。
コメント
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実は今、家の改築設計中で、防音室を作ろうとハウスメーカーと、スタジオ専門の設計事務所と打ち合わせをやっているんですよ。
ちょっとしたあかり取りの窓が欲しいと思っていても、遮音性が下がると言われると悩んでしまったり・・・
難しいですね。(^_^;)
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TK さん、こんばんわ。
> 実は今、家の改築設計中で、防音室を作ろうとハウスメーカーと、スタジオ専門の設計事務所と打ち合わせをやっているんですよ。
お~!なんと羨ましい。
完成時には是非写真つきで解説お願い致します。(^^♪
8/16の記事で窓の遮音性について書きました。
明かり窓の大きさにもよりますが、
ギターやボーカルの実音領域では、
ガラスは壁の半分ほどの遮音性になってしまいます。
何とも羨ましい話ですが、悩ましいお話ですね。(^^;