さて、先日はマイクについて5というタイトルで
規定入力レベルについて書きました。
これまでを要約すると、オーディオインターフェイスやミキサーと
マイクを接続する際に、インピーダンスと規定入力レベルの
確認が必要であり、マッチングが良くないと音が小さかったり、
意図した音にならない。こんな感じです。
ダイナミック型マイクロフォンの代表格である「SHURE SM58」
このマイクの感度は-54.5dBV。
dBuに変換すると、-56.7dBu。
さて、DTMでお馴染みのメーカー製品で確認してみましょう。
ROLAND:
DUO-CAPTURE/マイク入力=-45dBu
TRI-CAPTURE/INPUT1(MIC) 端子=-60~-30dBu
QUAD-CAPTURE/XLRタイプ=-60~-6dBu、TRS標準タイプ=-50~+4dBu
OCTA-CAPTURE/INPUT 1~6(XLRタイプ)=-56~-6dBu、
INPUT 7~8(XLR)=-50~+0dBu、INPUT 1~8(TRS)=-46~+4dBu
DUO-CAPTUREでは、機器の能力不足、SM58の感度不足で
音が小さくなるかも知れません。
ファンタム電源を装備していないので、
高感度なダイナミック型マイクが良いでしょう。
TRI-CAPTUREでは、問題ない様です。
QUAD-CAPTUREでは、XLRへの接続はOKですが、TRS(標準プラグ)の
接続では、SM58の音が小さいかも知れません。
OCTA-CAPTUREでは、INPUT1-6(XLR)はギリギリOKでしょうか。
INPUT7-8(XLR)では、多少小さいかも。
INPUT7-8(TRS)では、SM58では感度不足です。
高価な機器なので、安いダイナミック型ではなく、
高価なダイナミック型高感度マイクやコンデンサ型
マイクを使いなさいということでしょうか。(^^♪
なぜ、ROLANDを出したかに深い意味はな無く
ラインナップが豊富で同一メーカー内での比較が容易であった為で、
ROLAND製品がどうこう言う意味ではありません。
誤解の無いように。(^^♪
結論、インピーダンスと規定入力レベルという観点からみると
ダイナミック型マイクの代表格である[SHURE SM58]との
組み合わせは、数字的にみるとTRI-CAPTURE、QUAD-CAPTUREの
キャノン(XLR)が適している。
このようになります。
音の良し悪しは決して数値で測れるものではありませんが、
入力が低いとゲインをあげることとなり、結果、不要なノイズまで
持ち上げてしまったり、音質が意図しない場合もあります。
たとえば、購入価格の一番安い[DUO-CAPTURE]には、
ファンタム電源が装備されていないので、感度の高い
コンデンサ型マイクを使用することはできません。
組み合わせを考えると、なるべく「感度の良い」
ダイナミック型マイクを選択することが良い結果となります。
何かの参考までに。
コメント
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毎度です。
少々ご無沙汰となりました。
「Melodyne」を導入してから、なおさらオーディオデータに関して自分の耳がシビアになった気がしています。
正に「ゲインの調整」のしかたと、ノイズの妥協点に対しての考え方が、ついこの前までの自分とはかなり違います。
逆に、DAW上でのノイズ除去のテクニックにももちろん意識が行くようになりました。
オーディオデータを細かくスライスして余分な部分を切り取ったりするところもかなりシビアになっている自分がいます。
おかげで肩こりがひどくってどうしょうもありません(苦笑)。
しかし、オーディオの加工というのは本当に最終的な手段。
そうしないと、打ち込みのオケやラインで録ったオーディオと上手く混ざらないのです。
マイクが拾う「空気感」というのはこのことだったのか、と。
ゲインの具合や、ヴォーカリストとマイクの位置関係、周辺の環境に至るまで、しっかり気を配って録音に臨まないと、本当にオケに同化しない「浮いた」トラックになってしまいますね。
もう少し技術的な部分に眼を向けて学習をすべきだな、と思わざるを得ません。
もちろん楽曲や新しいアイデア、録音済みでマスタリング待ちの音源などもたくさんあるんですけどね。
何だかパンク寸前の 7th-lab です。
こんな状態で、よせばいいのに上乗せでネットラジオ(爆笑)。
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毎度です。(^^♪
>こんな状態で、よせばいいのに上乗せでネットラジオ(爆笑)。
充実されているようでなによりです、幅を広げるのは楽しいですし。
技術的なことは知らないより知っている方が良いかもしれませんが、
追求しすぎて、自分がプレイヤーなのかコンポーザーなのか
エンジニアなのかで悩まないでくださいね。(^^♪
私なんか適当なので、車に例えるならブレーキは減速に使うオンリー。
重心移動でトラクションを掛ける道具という知識はあっても意識はありません。
ブログであーだこうだと書いてますが、
実は弾いている時は全て飛んでます。(^^;
あまり考えすぎず、音は楽にです。