変なタイトルですがそんなこともあるでしょう。
多くのギターはハイインピーダンスでノイズの影響を受けやすいです。
そして標準フォーンケーブルはアンバランスケーブルで外来ノイズの
影響を受けやすいとも言えます。
3メートルのシールドと10mのシールド。
ノイズの影響が大きいのは10mのシールドですね。
私が最初に買ったギターに付いていた細いギターケーブルは
3メートルでしたが、タクシー無線を拾っていました。
いきなりアンプから聞こえるので心霊現象かとビックリしました。(^^;
今では電波法の改正や粗悪なケーブルが少なくなったので、
このような経験をすることは無いと思います。
ギターとアンプが離れている時とはどのような時でしょう。
プロのレコーディングのようにレコーディングルームと
コントロールルームが別にあり、ギタリストがコントロール
ルームでギターを弾いて、レコーディングルームに設置してある
ギターアンプを鳴らして録音するとき。
他には・・・
自宅でもパーソナルスタジオを作っている方も多いので、
録音機器とアンプが離れている場合。
二人いれば、録音機器を操作する人と演奏する人で分散出来ますが、
一人の場合は録音機器の操作を行なう場所でギターを弾くこともあります。
録音機器の近くにアンプを置けば良いって?
ダメなんです。(^^;
録音時には大音量でアンプを鳴らしますが、
この時、音の振動が録音機器のハードディスクを揺らすと大変なのです。(^^;
ハードディスクはディスクとヘッドの距離が
2nm(ナノメートル)程度しかありません。
タバコの煙の粒子の1/100、インフルエンザウイルスの1/50です、
ちなみに人の細胞は1-100µm、インフルエンザウイルスが大体100nmなので、
人の細胞はインフルエンザウイルスより1000倍大きいのです。
インフルエンザウイルスを50等分に分けると
HDDのディスクとヘッドの距離くらいでしょうか。(^^;
なのでアンプと録音機器との距離はあまり近くない方が良いです。
もちろんドラムとも。
そうなるとギターとアンプの間の距離が長くなるのですが、
小型のギターアンプ等はもちろんこの限りではありません。
10mのギターケーブルをどう思うかは個人差ですが、
「音ヤセ」や「ノイズ」から7mあたりが限度という方もいます。
ケーブルの長さと音2という記事でケーブルによる
カットオフフリーケンシーを計算しました。
そこでは、ベルデン 8412のカタログスペックから静電容量を
調べて計算していますが、3mでは2.4kHz、10mでは992Hzに
カットオフフリーケンシーがあることになります。
3mの2.4kHzはギターで発音可能な基音を超えており、
10mの992Hzでは1弦19Fと20Fの中間の音が基音となりますが、
実際は基音より2倍音の音を聴覚上強く感じるので、
2.4kHz÷2=1.2kHz=1弦23F=D#6付近
992Hz÷2=496Hz=1弦7F=B4付近
2倍音を計算した結果ですが、これを3倍音以上で計算すると
もっと下の音域に影響があることが判ります。
長いケーブルはハイ落ちすると言いますが、
上記のように計算上でも高域に何らかの影響があることは確かです。
ここからやっと本題です。
この距離を超えてしまう場合はどうしたら良いか。
日本エレクトロ・ハーモニックスが扱うRadial社の「SGI」とう機器があります。
標準フォーン(アンバランス)をXLR(バランス)ケーブルに変換し、
アンプの手前で元に戻します。
ちなみにメーカーサイトでは、エアロスミスのジョー・ペリーさんが
レコーディングやライブで使っているよって書いていました。(^^)
XLRケーブルを CANARE L-4E6-EM(編組シールド/電磁シールド)で作れば、
外来ノイズの影響を1/10に低減できるので更に良いのでしょうか。
(私が適当に思っているだけです。)
amazonで探しましたがさすがに見当たらなかったので、
メーカーサイトへの該当ページを記載しておきます。
日本エレクトロ・ハーモニックス Radial SGI
http://www.electroharmonix.co.jp/radial/sgi.htm
ワイヤレス使えよって?
コメント
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>音の振動がハードディスクを揺らす
ナノテクノロジーの驚異的な進化とその弊害がこんなところにw 。
ハードディスクは意外と外部からの様々な要因に影響を受けますよね。
当方が録音機器にできるだけSDカードが録音媒体となるレコーダーを用いるのはそのためです。
以前のSDカードはエラー頻発が常でしたので「こんなもん使い物にならんわw」と言われていましたが、近年エラー頻度が急激に下がったことと、容量が圧倒的に増え、転送速度がある程度上がったことが、高速回転の動作を用いるHDDと比較したときに外部からのトラブルにより強く、記録に適していると思われるからです。
未だにDAWで直接録音することはほとんどなく、Zoom R16に録音した .wav をPCに取り込んで加工、という作業工程です。
Zoom R16は若干AD/DAに若干クセがある気もします。思った音にならないこともしばしばですが(爆)。
それでも、HDDが記録媒体のHDRを使用していた頃は、携帯電話の着信にさえビクビクしなければならなかったので、それを思うと…。
現在はPCにもSSDが搭載されるようになり、起動の高速化等に恩恵をもたらしていますね。
若干コメントの趣旨がズレましたか(苦笑)。
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はじめまして。「猫とギターが好きな女の独り言」ブログからやってきました^^
タクシー無線の話は私も経験があります。「えっ!!!」ってアンプの方を振り返ったことが何度もあります(笑)
>「SGI」
こんな機材があったんですね。レコーディング現場の映像を見たいたときに感じた疑問が解消されました^^なんでブースで弾いてないの?という(笑
それにしてもすごく詳しく書かれているんですね、驚きました^^私もDTMはかじっていますがすごく参考になります。
また遊びに来ます^^
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7th-lab さん、こんにちわ。
>携帯電話の着信にさえビクビクしなければならなかったので、
私はアコースティックギターを録音している時にかぎって、
玄関で「ピンポーン」やトラックが「ブォーッ」・・・・。
そして最初からやり直しのパターンです。(涙)
今はエレアコやAG用のピックアップを付けているので
そんな心配から解放されました。(^^)
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ぽんたろう@三大ギタリスト動画 さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。(^^)
タクシー無線が大きく混入すると「あっまただな」と思うのですが、
小さく混入したのを後で発見すると結構怖いのです。(^^;
>それにしてもすごく詳しく書かれているんですね
昨年の一時期は周波数を計測したり、何かの計算ばかりしていたりと、
読むのが面倒くさい記事も書いていましたが、今年はライトな内容を
心掛けておりますので、今後とも宜しくお願いいたします。(^^)
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珍しく再コメントですw 。
>携帯電話の着信
近くで着信すると、後で音源聴いたときに
「ピッ、ブブ… ブ…」っていう感じのノイズが入っていた経験ないですか? 。
「着信時の電波(電磁波?)とHDDまたはインターフェース関連が干渉してノイズが乗る」というのは、一部のプロに教えてもらった留意点のひとつでした。
実際にノイズのせいで再テイクという憂き目に遭ったことが一度や二度ではありません。
モニターするまでノイズに気付かないというのがさらに面倒でした。
ちなみに当時使っていたHDRは、AW4416やH16XD等のHDRでしたね。
そんな訳で携帯電話の着信は厳禁でした。
コレ、HDDの物理的クリアランスが原因では…? 。
そういえば、無線LANでの影響ってあんまり聞きませんねぇ… 。
当方の思い込み? 。
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7th-lab さん、再度de毎度です。
意味を取り違えておりました、失礼しました。(^^)
HDDで混入したとすると、送ったデータと記録したデータの整合が
取れないのでエラー扱いとなります。
書き込みエラーや読み込みエラー、
又はシステムのフリーズ状態という形で表面化します。
軽度であればエラー訂正で修正され、
ビットノイズのようになる可能性はありますが、
耳に顕著に聞こえるほどノイズとなるのは希のハズです。
「ピッ、ブブ… ブ…」から想像するに、HDDに転送される前。
アナログ段階で混入したノイズがA/Dコンバーターでデジタル化されて、
そのままHDDに記録されている感じがします。
ノートPCにイヤホンを挿したとき昔ほどではありませんが、
有線マウスの動作、HDDの動作、プログラムの立ち上げ時、
CPUの処理が重い時、今でもかすかに「ピッ、ブブ… ブ…」と
聞こえる場合があります。
昔のPCはこの類のノイズも大きかったのですが、
同じく昔の携帯は今よりもっと電磁ノイズが大きかったので
相乗的なノイズとなって混入したものと思われます。
ちなみに私のインターフェイスのUS-144MKIIは
ワイヤレスLAN環境での使用はメーカーの動作保証外でした。
私の場合は大丈夫でしたが、ノイズが混入するのだそうです。