POD HD500はオーディオインターフェイス機能があるので、
USBからデジタル録音が出来ますし、S/PDIFでデジタルアウトも可能です。
概ねUSBからの録音で問題は無いのですが、
優等生過ぎるトーンもありまして。(^^;
デジタルの解像度が高くて浮いてしまうというか。硬いというか。
PODxtの時にも時々やっていましたが、
アナログ出力させて別のオーディオインターフェイスで受ける事で
チョットだけポッコリした音にさせていました。
実際のプロの現場のようにサミングアンプ(サムアンプ)を
通せば良いのでしょうが、そこまで本格的にする必要もないので
単純にアナログに落として録音していました。
そこでPOD HD500でもアナログ出力からの録音も試してみたいと思っています。
ライブ等でマルチエフェクターを使用しているプロの方も多く見られますし、
その中にはキャビネットにマイクがセットされていないこともありました。
会場へはPAにラインで送ったギターの音を使用しているようです。
アンプを通してキャビネットの音を拾うにしろ、直接PAに送るにしろ、
ライン出力を利用する場合が多く、USBからデジタルで使用するのは
自宅で録音する時位しか利用しないとしましょう。
実際、デジタル出力端子を利用してPAに送っている様子はあまり見かけませんし、
AES/EBU端子を備えたマルチエフェクターは少ないです。
ということは、
「ライン出力にはコストを掛けている。」と勝手に思っているのです。
そうであるなら利用しない手はないでしょう。(^^)
POD HD500にはTSフォーンによるアンバランス出力と
XLRによるバランス出力があります。
バランス接続であるXLR出力を利用すれば更に良いと
これまた勝手に思っています。
バランス接続は外来ノイズに強い、抜き差しによるノイズがない、
ケーブルにロック機構があることがアンバランス接続との違いです。
XLR端子はマイクに使うキャノンケーブル、
ファンタム電源が必要なコンデンザ型マイクに使用している種類です。
我が家にはマイク用に1本自作したXLRケーブルがあるのですが、
今回は2本必要なので、再度自作することにしました。
前回ケーブル類を自作した時に、音が好みであった
ベルデン1192Aというケーブルとノイトリックのプラグに決定です。
2011/06/18~24でケーブルを作成し、27日に作ったケーブルを測定。
なぜケーブルによって音が変わるのかを28日に書いていますので、
興味がある方はどうぞ。(^^)
余談ですが、
ギターとベース用に作成したBELDEN 9395、BELDEN 8412、
CANARE GS6では、ベルデン9395の使用頻度が一番高いです。
勝手な印象ですが、GS-6は素っ気ない。
9395はギターもベースも「明るい」印象。8412は中低音が元気。
新しいギターで同容量の種類の異なるコンデンサへ交換した時の
変化はあまり感じませんが、ケーブルによる変化はなんとなく感じます。
印象が明るいと感じたのは外来ノイズの影響が低いからでしょうか。
クリアだから明るく感じたのでしょうか。
8412は全体的に損失が少ないのか、音が太く感じます。
ハムのギターとベースには9395を、
シングルのギターには8412を使っています。
ハムと8412は私にはチョット・・・。
シングルは8412を使うと元気です。
出力が小さいコイルと損失が少ないケーブルは合うのでしょう。
マイク用にBELDEN 1192Aで作ったケーブルの印象が良かったので、
今回もXLRケーブルを作るのに1192Aを使う事にしました。
一番ありがたかったのは、オーディオインターフェイスと
パワードモニタースピーカーをRCA端子で接続するのに使用した
CANARE/L-4E6Sでした。
このケーブルはマイク用にも使用できる電磁シールドケーブルです。
外来ノイズの影響を受けやすい-50dBV程度の微弱信号を扱う時に、
通常のケーブルと比較して影響を受けるノイズが1/10程度になります。
また電磁シールドケーブルには、アルミラップシールド、スパイラルシールド、
編組シールドがありますが、編組シールドが一番遮蔽効果が高いです。
L-4E6Sも編組ケーブルです。
周波数特性も20kHzまではフラットなのでクセがないケーブルでしょう。
現在はL-4E6Sよりも線間容量と導体抵抗の低いL-4E6-EMの方が
編組ケーブルでは良いのかも知れません。
既成品を買うと高いですし、
自分で作った方が長さも丁度良いものを作れます。
何より知識も得られますし、愛着も湧きます。
たかだかギターケーブルでも大切に使うのは良い事です。
後半は話が逸れましたが、
ケーブル作成した後にUSBでの録音とラインアウトした録音を
聞き比べて見たいと思います。
何かの参考までに。