前にノイスの改善方法としてコンセントの極性を合わすこと、
コードの極性の見分け方を書きました。
今回はその理由です。
家庭用コンセントの100Vは電柱のトランスによって、
単相6600Vから単相3線100V~200Vで引き込まれています。
3線のうち、
黒線はL1相。活きている(LIVE)線です。
白線はN相。接地アースされているのでニュートラルといいます。
赤線はL1相。これも活きている線ですが、L1相と逆位相になっています。
L1+N=100V
L2+N=100V
L1+L2=200V
単相3線では簡単に100V~200Vを作ることができます。
挿絵のAは、3ピンコンセント。
挿絵のBは、2ピンコンセント。
挿絵のCは、200Vコンセントです。
3線とも位置と役割が違うので、
コンセントは出来るなら極性を合わせた方が良いと判ります。
では、前回のおさらいです。
家庭用の2ピンコンセントは、
工事屋さんが間違ってない限り左の長い穴が「N相」です。
コールドとも呼ばれています。
3ピンコンセントも同じ左の穴が「N相」です。
そして下の穴が接地アースです。
挿絵ではAが3ピンコンセントのイメージです。
接地アースは3線のどれにも属していません。
3ピンから2ピンへのスケルトン変換プラグの写真で判りますが、
接地アース用のピンは独立しています。
L1相やL2相でノイズの発生源となる機器のコンセントが逆に挿されていると、
正しい向きに挿している機器にも影響があるのもこの為です。
まとめると、
赤ではLからNに流れるので100V。
緑ではLから接地に流れるので100V。
黄ではNは接地でニュートラル。
接地と接地をつないだら「0V」が正解なのですが、
接地アースが不十分であったりすると0Vとなりません。
話はそれますが、家庭内のネットワークをコンセントを
使って行うPLC(Power Line Communication.電力線通信)が
ありますが、これをL1相とL2相で通信を行うと速度が遅くなる
ことがあります。
先日、ファーマンのノイズフィルターSS-6Bを買ったのですが、
3ピンから2ピンへの変換コネクタの挿す向きによって極性が逆になっています。
とりあえず効果はありましたが、気持ち悪いので不恰好ですが変換プラグを
上挿しにします。(^^;
何かの参考までに。