ギターの弦を交換するとき、ついでなのでブリッジを分解して掃除も一緒にしておきましょう。
するとどうなるか。
弦高とオクターブの調整を行わなければなりません。
そこで今回はオクターブ調整(チューニング)について。
オクターブ調整とは
12フレットは開放弦の1オクターブ上の音です。(赤線)
12フレット以上の音は押さえたフレットから12を引いたフレットを押さえた時の音の1オクターブ上の音です。(緑線)
オクターブ調整(チューニング)が合っていないと音痴なギターに。
特に高域で弦移動の多いソロを弾くと違和感があります。
そこで12フレットでオクターブを合わす必要があるのですが、ナットは固定なので青い線の位置を移動する必要があります。(白線)
オクターブチューニングの際に使用する音を出す方法は2つ。
12フレットのナテュラルハーモニクスで開放弦の音の1オクターブ上の音をだして、これを合わせます。
そして実際に12フレットを押さえて出した音を合わせます。
実際に12フレットを押さえると、押さえる強さによってピッチが不安定になるので合わせにくいということがあり、最初に安定したハーモニクスでオクターブを合わすのですが、実際にギターを弾くときは「押さえる」ので、最後に12フレットを押さえてオクターブを確認し調整を行います。
なお、ナチュラルハーモニクスは純正律であり、フレットの位置は平均律ということも踏まえておきましょう。
あとは押さえる強さと本当にナットとブリッジの1/2の位置に正確に12フレットが打たれているかです。(^^)
オクターブ調整をやってみよう
まずは12フレットのハーモニクスでチューニングメーターを見てみましょう。
高いですか?
それではネジを締めてブリッジの駒をナットから少し遠ざけましょう。
すると全体に音程が上がっているはずです。
例えば、3弦Gで12フレットナチュラルハーモニクスを出します。
ピッチが高い場合はネジを締めます。
開放Gを鳴らしてみます。
ネジを締めたり緩めたりするとチューニングが変わります。
ネジを締めてオクターブのピッチを下げると全体のピッチが上がっていると思います。
このまま進めても良いのですが、チューニングメーターが見にくくなるので、開放でもう一度「G」に合わせて再度ハーモニクスでメーターを確認します。
これを繰り返して開放と12フレットのハーモニクス音がGになるようにオクターブ調整します。
そして実際に12フレットを押さえて確認し微調整します。
オクターブ調整が正しく調整されているギターでは7フレット以上あたりでの和音が気持ちよく響きます。
高域のソロも音痴に聞こえません。
慣れるまで面倒かもしれませんが、自分でギターの各種調整が出来るようになるとブリッジを分解してのクリーニングも怖くありません。
自分にとって弾きやすいギターに調整できますし、小まめなメンテでいつまでも綺麗な状態に保てます。
ネックの反りもありますのでシーズンごとに調整するのが好ましいです。
ギターやベースのネックの反りやトラスロッドでの調整については「ギター ベースのネック(トラスロッド)調整」「ネック(トラスロッド)の調整」で書いていますので参考にしてください。
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