ワシントン条約によって2017年1月よりローズウッド全種類が保護対象となり条約附属書IIに加えられました。
これによって商用目的の輸出にCITES輸出承認書が必要となり、なかには輸入国側のCITES輸入許可も必要となることもあるようです。
2雄の状況
ギブソン
※写真はEpiphoneです。(^^;
Gibsonは2011年にFBIに違法木材の使用で強制捜査を受けており、スットクしていたローズウッドやエボニーを没収されています。
今度は条約での保護によって規制が掛かることになるのですが、ギブソンというえばローズウッド指板のイメージが強く、メイプル等の白色系指板のイメージはありません。
最近では経営危機について報道されたギブソン。
ローズウッドの規制により更なる難関かと思いますが、強制捜査以降に「ベイクドメイプル(Baked Maple)」という木材をフィンガーボードに採用したギターを2012年以降販売しています。
読んで字のごとく「焼き色を付けたメイプル」です。(^^)
指板ではメイプル派、ローズウッド派があるほど好みの分かれる木材です。
音色のこともありましょうし、見た目のこともあるでしょう。
指ざわりやメンテナンスの違いもあります。
最初は何故にローズウッドの替わりにメイプル?
それでギブソンサウンドはOK?
などとも思いましたが、所詮は素人の要らぬ心配なのでしょう。
フェンダー
※写真はFender製ギターではありません。(^^;
私が持つフェンダーのイメージはメイプル指板のストラトキャスターかテレキャスターで、ローズウッドのイメージはギターではありません。
逆にベースではローズウッド指板のジャズベースで、ジャコパトリアスモデルが頭に浮かびます。
フェンダーではこれまでローズウッドと色合いが似たパーフェロー(Pauferro)が採用されたギターやベースがありました。
パーフェローと書けば馴染みが薄いのかもしれませんが、ボリビアン・ローズウッドと書けば聞いたことがあるかもしれません。
パーフェローはローズウッドの仲間ではありませんが、色合いがよく似ているので産地名と組み合わせて「ボリビアンローズウッド」とも呼ばれています。
ジャコパトリアスモデルでも採用されたことがある木材です。
そういえば私はローズウッドだと思っていたのですが、スティービーレイヴォーンモデル(SRV)のフィンガーボードはパーフェローだったのですね。
初めて知りました。
ということは相当昔からフェンダーでは採用されていた指板材ということになります。
余談:木材表記は結構ザツです
なんでもかんでもマホガニーやローズウッドと書けば「箔がつく」と思われているのか、ボディ材に「マホガニー」と書かれていても、ホンジュラス・マホガニーではない場合が殆どです。
現在ではワシントン条約のリストに乗っている木材ですし、ビンテージか、スットクでかなり高額なギターやベースでないとホンジュラス・マホガニーではありません。
別にホンジュラス・マホガニーしか認めないと言っている訳ではなく、ギターではビンテージや高価な機種に採用されていたので「位の高い材」のイメージが付いています。
格下と思われがちな「バスウッド」も安価なギターからアーティストモデルに採用されているものまで様々。
音は好みであり流行りでもあるので年齢や時代と共に変わるもの。
記載されている「材」は音のイメージを探る手段の一つ程度で良いと思います。
また、音が気に入れば正直何でも良いですし、価格相応でしかないのは判っているのですが、最初に選んでいる時に多少の仕様は気になることも確かです。
話を戻しまして・・・・。(^^;
マホガニーにもピンからキリまで色々あります。
それを総じて「ボディ材:マホガニー」と記載されていることが多いです。
良心的な記載だと「〇〇〇・マホガニー」と丁寧に書いていたり。
先のボリビアン・ローズウッドの例のように、似ている木材ならセンダン科マホガニー属ではない木材を使用していても「△△△・マホガニー」と記載されていることもあります。
「△△△・マホガニー」と記載されていれば色見のイメージが湧きやすいので「呼称」としての理解はできるのですが、これまで単純に「マホガニー」と一括りで記載されると・・・・もはや何でもあり。(^^;
色見を基準にしているのか、音のイメージを基準としているのか・・・。
やはりギター等は見て弾いて買うのが一番のようです。
同じ機種のギターでも個体差はありますし。
私の認識では高価ほど個体差は無く、安価ほどバラツキがあるように思います。
いつものように本題から逸れた内容が多いMOMODONでした。(^^;