先日、コンプレッサーの違いでWAVES H-COMPのANALOGモード OFFと
1~4での倍音の違いを書きました。
H-CompはWAVES Goldにバンドルされているプラグインで、
トランス、真空管、トランジスタコンプレッサーがモデリングされたもの。
アナログとデジタルの良いとこ取りのコンプレッサーです。
そこで気になったのが同じデザインを持つ H-Delay。
H-Delayにもアナログモードがあるのですが、
どのような倍音構成になっているのでしょうか。
H-Delayのアナログモードによる倍音の違い
前回と同じくCUBASEのチャンネル設定のインサートスロットに
TestGeneratorをアサインします。
1kHzのサイン波を発生させて、
次のスロットにWAVES H-Delayをアサインします。
アナログモードはOFFの状態ですが、
3倍音、5倍音、7倍音・・・・と奇数倍音が発生しています。
アナログモード1ではオフ時での倍音に加えて
第2倍音と僅かながらに4倍音が見られます。
アナログモード2では偶数倍音と奇数倍音の両方が20kHz付近まで
綺麗に並びますが奇数倍音の方が強めに出力されているようです。
アナログモード3は「2」の倍音出力を上げたモードでしょうか。
アナログモード4はOFFで発生していた高域の倍音の出力が
じゃっかん異なるようです。
キャプチャでは「ふ~ん」て感じなのですが、
実際に1kHzのサイン波の音を聞いてみると
ANALOGモードの3と4は他のモードと比較して
その倍音構成から明らかに異なる聞こえ方になっています。
H-Compのアナログモードによる倍音の違い
ここで先日の記事からWAVES H-COMP部分のみを要約すると、
アナログモード「OFF」 変化なし
アナログモード「1」2倍音と3倍音付加
アナログモード「2」2倍音と3倍音付加、「1」より2倍音小。
アナログモード「3」偶数倍音と奇数倍音の両方が20kHz付近まで発生。
アナログモード「4」奇数倍音のみ20kHz付近まで発生。
H-COMPとH-Delayの組み合わせによる倍音の違い
それではH-COMPのあとにH-Delayをアサインして
アナログモードの組み合わせを試してみます。
偶数倍音と奇数倍音の両方の出力が高い組み合わせもあり、
サイン波のみの音とも聞こえ方がかなり異なります。
比較音源を掲載すれば良いのでしょうが、
放送終了後のTVに流れるテスト音が流れて・・・・。
そのピィ~にチィ~が混ざっていく音を作って何が楽しいか・・・ゴホン!
いえ、聞いて何が楽しいか。(^^;
真空管等をモデリングしたコンプレッサーは同じように倍音を付加するので、
お手持ちのプラグインでお試しください。m(_ _)m
何気なく使っているプラグインだけど
コンプレッサーは各トラックに使用したり、
ステレオチャンネルでトータルコンプとしても使用したり。
結果、何段階も掛かっている場合があります。
高域をスッキリさせたい。
楽器に倍音を付加して音を前に出したい。
倍音に影響を与えないプラグイン。
倍音を付加するプラグイン。
普段は特に気にしなくて使っているプラグイン。
説明書を見ても特に詳しく書いてないこともあります。
お気に入りのプラグインの特性は知らないより
知っていた方が面白いかもというお話でした。(^^)