先日購入したCanon スピードライト 320EXのガイドナンバーは24/32です。
ISO100の設定であれば絞りをF3.5とした場合、
ガイドナンバー24÷F3.5=6.85m
ガイドナンバー32÷F3.5=9.14m
内蔵ストロボのガイドナンバーは13なので、
ガイドナンバー13÷F3.5=3.71m
内蔵ストロボで丁度良いのでは?
320EXを室内で使用するには大きすぎるのではないかと
思われた方がいらっしゃるかもしれません。
被写界深度の深い背景までピントの合った写真を
撮影するためには絞りは大きくとる必要があります。
ガイドナンバーの計算は平方根を使用します。
詳しくは過去記事ガイドナンバーを参照ください。
絞りをF5.0にすると、
ガイドナンバー13÷F5.0=2.6m
ガイドナンバー24÷F5.0=4.8m
ガイドナンバー32÷F5.0=6.4m
あまり被写体に近づいてフラッシュを焚くと
反射が物凄いことになりますし、人物だと目の前で
フラッシュを使用されたのでは眩しくて堪りません。
目を閉じるなと言うのが無理な話ですし、
目を傷めることにもなります。
こうした理由から少し離れて被写界深度の深い
写真を撮るには内蔵フラッシュのガイドナンバー13では
少々力不足だと思ったのです。
じつはもう一つの理由があります。
スピードライトを使用すると「影」が出てしまいます。
この影は立体な被写体を撮影するには非常に邪魔なものです。
この影を軽減するために光を拡散させる
ディフューザーと呼ばれるアクセサリーを使用します。
ディフューザーを使用すると影の輪郭が和らぐ。
フラッシュ特有の色味を軽減できる。
人を被写体としたときに眩しくない。
オデコや頬のテカリも軽減できます。
このディフューザーはストロボの前で使用するので、
計算よりも暗くなってしまいます。
この場合は、シャッタースピードや
露出の補正を行なうと大丈夫です。
ディフューザーを使用すると、
ガイドナンバー24のストロボをF5.0で計算した
4.8mはもう少し近くなります。
また直接照射ではなく、壁や天井でバウンス撮影することを
考慮すると案外ちょうど良いガイドナンバーかもしれません。
ディフューザーは様々なもので代用することができます。
半透明のアクリル版を手でかざす。
半透明の保存用タッパを手でかざす。
薄手の赤ちゃん用靴下をフラッシュに履かせる。
コンビニの小さい袋を輪ゴムでフラッシュに被せる。
要は光が拡散し通過するものであれば何でも良いのです。
ギターを撮影する時もテカらずに綺麗に撮れます。(^^)
何かの参考までに。