CUBASE8シリーズではオーディオエンジンが刷新され、
また、ASIO-Guardも2となってパフォーマンスが向上したと言われています。
そこで、CUBASE 7.5で作成したプロジェクトをCUBASE 8 で開き、
どれくらいのパフォーマンス向上があったか確認してみました。
比較に使用した83トラックを使用したプロジェクトです。
まず最初にCUBASE7.5でこのプロジェクトを再生してみます。
オーディオインターフェイス UR28Mの設定です。
ASIOドライバのバッファサイズは最小の64サンプルとしました。
インプットレイテンシーは4.286ms、
アウトプットレイテンシーは5.261msとなりました。
デバイス設定でのASIO-Guardによるレイテンシーは23.220msです。
VSTパフォーマンスメーターのリアルタイムピークは振り切っています。
アベレージも3/4ほど消費している状況です。
このプロジェクトを再生する時はバッファサイズを大きくしないと
プチプチバリバリ音が激しい状況でした。(^^;
プロジェクト再生中のCPU使用率は概ね50%前後でした。
CUBASE PRO8でどれくらい負荷が改善されているのでしょうか。
先程と同じ条件で設定します。
ASIOドライバのバッファサイズは最小の64サンプル。
インプットレイテンシーは4.286ms、
アウトプットレイテンシーは5.261ms。
CUBASE7.5との条件を合わせるためにASIO-Guardレベルをノーマルとして、
ASIO-Guardによるレイテンシーを23.220msに揃えました。
同じ小節を再生しているところです。
CUBASE7.5ではVSTパフォーマンスのアベレージが約3/4であったのに対し、
CUBASE8.0では1/4を少し超える程度にまで軽減されています。
リアルタイムピークについては比較にならない差となりました。
これは使用しているVSTプラグインと
ASIO-Guardの相性などによる問題があったのかもしれません。
ASIO-Guard2となって解消されたのでしょうか。
CUBASE7.5でのCPU使用率は50%前後であったのに対し、
CUBASE 8 では27%前後で推移しています。
CUBASE8では確かにパフォーマンスが向上していた。
刷新されたオーディオエンジンとASIO-Guard2によって
CUBASE8シリースのパフォーマンスは確かに向上しているようでした。
また、CUBASE7.5では使用しているVSTプラグインとの相性の問題であったのか、
このプロジェクトを開くときはVSTパフォーマンスメーターが
いつも激しい値を示していたのでASIOのバッファサイズを大きくし、
レイテンシーを高くしないと再生が行えない状況でした。
CUBASE PRO8での再生では、最小のバッファサイズでも再生に問題なかったことから、様々な機能の改善も進んでいると推測されます。
この比較結果は、あくまでも私固有の環境下での1例として読んで頂けると幸いです。
すべてのプロジェクトでパフォーマンスが向上することを保証するものでも立証するものでもありません。