オーディオインターフェイス等、機器を購入した際に付属するバンドル版DAWや登録などで無料で入手できるDAWを簡単に比較してみました。
バンドル版DAWとは機器に付属するDAWのこと。
ソフトウェア側からのアプローチで検討する
「DTMを始めよう」みたいな内容です。(^^)
項目 | Cubase AI8 | Cubase LE8 | SONAR X3 LE | Live 9 Lite | Studio One 3 Prime | Pro Tools|First |
---|---|---|---|---|---|---|
最大 kHz | 192kHz | 96kHz | 96kHz | 192kHz | 192kHz | 96kHz |
最大 bit | 32bit | 24bit | 24bit | 32bit | 32bit | 32bit |
オーディオトラック数 | 32 | 16 | 32 | 8 | 無制限 | 16 |
MIDIトラック数 | 48 | 24 | 64 | 8 | 無制限 | 16 |
インストゥルメントトラック数 | 16 | 8 | ?* | ?* | 無制限 | 16 |
プラグインエフェクト数 | 28 | 18 | 10 | 11 | 9 | 10 |
音源数 | 1 | 1 | 5* | 3 | 1 | 1 |
音色数 | 185+ | 185+ | ?* | ?* | 300+ | 100+* |
市販プラグインの使用 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
比較したDAWのGUIはこんな感じ
Cubase AI8 はヤマハ、スタインバーグの機器にバンドルされているもの。
Cubase LE8 は上記以外のメーカーでCubaseがバンドルされる場合のもの。
SONAR X3 LE はTASCAMの機器にバンドルされているもの。
Windows専用のDAWです。
Ableton Live 9 Lite は ROLANDの機器をはじめ最近採用が多いように感じます。
PreSonus Studio One 3 Prime は登録で入手できるStudio One 3のフリー版です。
PreSonus社製機器バンドルされているものはStudio One 3 Artist です。
Avid Pro Tools | First は登録で入手できる PRO TOOLSのフリー版です。
他にもまだあると思いますが、書籍など指南書も発売されている有名どころで比較しています。
表の「*」印について
SONAR X3 LE のインストゥルメントトラック数は記載なし。
音源数5のうち1つは32bit版のみ。音色数は記載なし。
Live 9 Lite のインストゥルメントトラック数と
音色数が記載がなかったので不明。
Pro Tools | First の音色数は付属する音源 Xpand!2 には
100以上の音色があり、ループも併せてプリセットは2500以上と
記載があるのですが、「音色」となるといくつなのか不明。
しかし、Xpand!2を起動して数えるのは面倒。(^^;
機器のバンドル版であるCubase AI8/LE8、SONAR X3 LE、Live 9 Liteは市販されているプラグインが使えますが、登録によって無償入手できるStudio One 3 Prime、Pro Tools |First は市販プラグインや独自で入手したフリープラグイン等は利用できません。
Studio One 3 Primeは上位版にアップグレードすることで利用が可能になりますが、Studio One 3 ArtistではVST2、VST3、AudioUnitおよびRewireサポート機能を追加するアドオンを別途購入することで対応する仕様になっています。
Pro Tools |First ではマーケットプレイスで購入する形式を取っていますが、チョット高い?と感じますし、プロジェクトの保存の方法や数など少々制限がキツイ気もします。
表はざっくりと要約しているだけなので、気になるDAWがあったら自分で調べてみましょう。
やはりフリー版よりバンドル版の方が制限が緩く使いやすそうです。
プロジェクトは48kHz/24bitで作成することが多いでしょうから、
今回の比較に登場したDAWは全て満たしていることになります。
あとはトラック数、エフェクト数、音色数。
他にも様々な機能で比較することもあるかと思いますが、
上記3つに不満があれば制作意欲もわきませんし、
「作らない=上達しない」になってしまいます。
オーディオトラックもう少しあればコーラスパート作りたい・・・・
MIDIトラックはあと一つしか作れないか・・ピアノ足したいな・・・
シンセのトラックもこれで終わりか・・・・あの音源使えないか・・
エフェクトで奥行きをもたせないな・・・無いか・・・
もう少しやわらかいサックスの音・・・・無いか・・・
慣れてくるとこんな風に思うものです。(^^;
音源、音色数、エフェクトはどのDAWも少ないです。
フリー版プラグインや別途購入したプラグインが使用できるか否か、
使用できるとしても同時に使用できる数なども検討材料です。
それでもバンドル版でものたりなくなったら
上位版へのアップグレードを考えるとき。
アップグレードのコストも考えておきましょう。
これからDTMしたい。お勧めは?
ギター、シンセを弾く人には2イン/2アウトのインターフェイスが安価で良いです。
標準フォンとXLRプラグの両方が使用できるコンボジャック×2仕様がベストです。
写真は先日購入したUR22mkII
ギターでもエフェクターからステレオアウトできる機種もあるので、
コンボジャック×2の機種かつHi-Z対応機種がベストです。
条件を満たしているオーディオインターフェイスの市場価格は1.2万円~2万円前後。
これに先ほどのDAWが付いているので曲つくりは可能です。
あとはMIDIトラックの打ち込み入力用にMIDIキーボードがあれば当面は大丈夫でしょう。
これも小さな25鍵盤のもので良ければ1万円未満で購入できます。
しかもこれにも音源が付属している場合があるので、
DAWが別途プラグイン音源の使用ができるか否かも重要です。
あまり期間はありませんが5月中なら約8千円のIK Multimedia iRig Keys 25を購入すると5万円相当のSampleTank 3のフルバージョンが入手できるキャンペーンが実施中です。
追記:日本限定で6/30まで延長されるようです。
SampleTank 3は4000以上の様々な音色が入ったマルチ音源です。
しかもiRig Keys 25 にもサウンドライブラリーが付属しているのでかなりお得。(^^)
他ではKORG microKEY等のMIDI機器では
KORG Software Bundle として様々なソフトウェアを入手できます。
microKEY-25鍵は5千円前後の小さなMIDIキーボードです。
これもお得感満載です。(^^)
結局のところどうよ!
バンドルされるDAWからオーディオインターフェイスを選ぶか、
バンドルされるDAWを知ってオーディオインターフェイスを選ぶ。
そしてお得なMIDI機器を一つ。
これで当面は最初のDTMに困りません。
そうそう、ボーカルさんはマイクも忘れずに。(^^)
ギターやベースのマルチエフェクターにはオーディオインターフェイスの機能を有しているものや、シンセにもその機能を有しているものがあります。
どちらもDAWがバンドルされている場合があるので、その場合はオーディオインターフェイスを別に用意する必要はありません。