今日からちょっとしたシリーズが始まります。
タイトルどおりマイクについて何回かに分けて書いていき、
最後はボーカル録音時からエフェクト処理までを簡単に紹介します。
アナログマイクの接続には大きく分けて2種類あります。
一つは、ギターケーブル等でお馴染みの標準フォーン型。
一つは、キャノン接続型。
そして楽器などの録音に使用するマイクも大きく分けて2種類あります。
標準フォーン型のマイクは「ダイナミック型」といって、
電源不要で入力端子に接続するだけで使用できます。
安価である、扱いが容易、なのですが、アンバランスケーブルなので、
ケーブルが長くなるとノイズを拾いやすくなります。
また、数千円から買えるダイナミック型マイクですが、
安い品は「それなり」で、マイクを握る摩擦音も拾いやすいです。
コンデンサー型マイクは、キャノン(XLR)ケーブルといって、
+信号、-信号、GNDの3本のバランスケーブルです。
バランスケーブルのメリットは、配線の長さによるノイズの影響を
受けにくいことです。
また、コンデンサ型マイクを使用するには電源が必要になります。
ファントム(ファンタムと書いてある場合もあります。)電源(48V)です。
オーディオオンターフェイスに用意されているファンタム用の
電源ON/OFFスイッチや3芯タイプの入力端子はこのコンデンサ型マイクを
接続するためです。
ファンタム電源が必要なコンデンサー型マイクの接続は
上の写真の端子に接続します。
上の写真のような標準フォーンとキャノンの両方が差せる端子
(コンボ端子)を持っている機種もあります。
この端子にコンデンサ型マイクを接続する場合にだけ、
ファントム電源の供給スイッチをONにします。
それ以外でONの必要ありません。
コンデンサ型マイクはそのマイクの中に、電極やプリアンプがあり、
このアンプを駆動させるのに電源が必要なのです。
小さく音を拾ってアンプで増幅させるのが、コンデンサマイクです。
ダイナミック型マイクよりは高価ですが、ピンからキリまで様々です。
S/N比をかせぎやすく高音質ですが高価です。さすがに数千円からという
訳にはいかず、数万円から数十万円もします。
あと、その構造上から衝撃と湿度に弱いことがあげられます。
エレキギターでいうと物と仕組みは違いますが、
得られる結果はアクティブピックアップとパッシブピックアップの
違いのようなものです。
EMGのアクティブピックアップは解像度が高く特性がフラットであり、
低ノイズ。そして電池(電源)が必要で、信号を増幅している。
コンデンサ型マイクも同じことがいえます。
何かの参考までに。
コメント
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毎度w 。
またタイムリーな話題ですな(苦笑)。
7th-lab のような宅録野郎は、ダイナミックマイクを多用します。
コンデンサーマイクには非常に魅力を感じますが、完全防音室のような環境がない場合、物音を拾うのが非常に気になります。
その反面、その能力の高さには絶えず魅力を感じています。
いつかは使ってみたいっすねぇ。
最近、EVのBlue Ravenというダイナミックマイクを狙っています。
Melodyneの件にしろ、ヴォーカル周りでの物欲がムズムズしますね。
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まいど。
> 最近、EVのBlue Ravenというダイナミックマイクを狙っています。
エレクトロボイスの丸いやつですね。ギターにも良いですよ。
>物音を拾うのが非常に気になります。
最近のは、近接効果対策やマイクの内部にポップノイズフィルタや
ブレスノイズフィルタ、摩擦音の防止対策が施されていますし、
コンデンサ型にはスーパーカーディオイドが多いので、
雑音面を背面にするとか、マイク距離の調整で大丈夫ですよ。
But,高価なやつは神経質になりますが(^^;