CubaseなどのDAWで曲を作り、オーディオミックスダウンする際は
どのフォーマットを利用されることが多いでしょうか。
ネットへの公開などではMP3やWMAを利用することもあるかと思います。
そこで、簡単なテストをしてみました。
上の図は、ホワイトノイズを利用して作成した
全周波数帯域においてフラットなWAVデータです。
これをCubaseに読み込んで、オーディオミックスダウンしてみます。
試したフォーマットは、
MP3 128kbps/160kbps、WMA 128kbps/160kbps (CBR)です。
まずは、128kbps。
左が MP3/128kbps、右が WMA 128kbps です。
小さくて見にくいですが
MP3 128kbpsは、16kHz手前で落ちているのに対し
WMA 128kbpsは、16kHzジャストで落ちています。
また、MP3は 17kHz手前で -138dBまで下降していますが
WMAは 19kHz付近までで緩やかに下降しています。
このあたりが高音の再現性に影響しているようです。
では次に、160kbpsです。
左が MP3 160kbps 右が WMA 160kbps です。
今後は MP3が 20kHz付近から下降しているのに対し
WMAは 19kHz手前で下降しています。
もちろん波形で音の良し悪しが決まる訳ではありません。
実際にはエンコーダの出来が重要となる訳です。
だた、そのエンコーダの特性を知ることは悪いことではありません。
今回の測定では、MP3は急な下降を示し、WMAは緩やかな下降を示す。
ローパスフィルターの設定周波数にも違いが見られました。
波形だけみると MP3/160kbpsは20kHzまで綺麗な線を描いているので
音は良さそうですが、実際聞いて見るとハイハットはミュンミュン
というか伸びたテープというかフランジャー掛かった音です。
変換は、Cubase5には標準搭載されたエンコーダ、
私はCubaseStudio5なのでオプションとしてスタインバーグHPで
購入したエンコーダを使用しました。
何かの参考までに。