自宅スタジオに録音環境を導入する際には、お手頃な価格帯のデジタルミキサー兼MTRのZOOM LiveTrak L-12 が便利です。
12チャンネルのMTRミキサーで、SDカードへのマルチトラック・レコーディングでは、最高96kHzのサンプリング周波数、24ビットまたは16ビットのWAVフォーマットで、高精細なオーディオ録音が可能です。
オーディオインターフェイスとして使用する際には最高48kHzまでのサンプリング周波数となってしまいますが、DAWとSDカードの両方にマルチトラック・レコーディングすることが可能です。
LIVETRAK L-12 発売日
2017年8月に発売されたLIVETRAK L-12は、現在ファームウェア Ver2.14 となっており、多くは不具合修正ですが、Ver2.0の際にエフェクト音をモニターアウトに返す機能が追加され、使い勝手がよくなっています。
LIVETRAK L-12 内臓エフェクト
1 Hall 1 明るい音色のホールリバーブ
2 Hall 2 初期反射時間が長いホールリバーブ
3 Room 1 粗い反射のルームリバーブ
4 Room 2 密度の高いルームリバーブ
5 Plate プレートリバーブのシミュレーション
6 Church 教会の響きをシミュレートしたリバーブ
7 DrumAmb ドラムに自然なアンビエンス(空気感)を加えるリバーブ
8 GateRev パーカッシブな演奏に適した特殊なリバーブ
9 Spring スプリングリバーブのシミュレーション
10 Delay くっきりした音色のデジタル・ディレイ
11 Analog 暖かみのあるアナログディレイのシミュレーション
12 P-P Dly ディレイ音が左右交互に出力されるエフェクト
13 Vocal 1 ディレイとホール系リバーブを組み合わせた汎用性の高いエフェクト
14 Vocal 2 ディレイとモノラル出力リバーブを組み合わせたエフェクト
15 Vocal 3 バラード向きのディレイとプレート系リバーブを組み合わせたエフェクト
16 Vocal 4 ロック向けのディレイとルーム系リバーブを組み合わせたエフェクト
高サンプリングレート録音での注意事項
44.1kHz、48kHz、96kHzのサンプリングレートに対応していますが、96kHzサンプリング選択時には、エフェクト、EQ、オーバーダブ、マスタートラック、オーディオ・インターフェース機能が使用できません。また、MONITOR OUT A~Eから個別のミックスバランスで出力ができません。
Digital Mixer + Recorderシリーズ
Digital Mixer + Recorderシリーズには、8chミキサー + マルチトラックレコーダーのLiveTrak L-8、12chミキサー + マルチトラックレコーダーのLiveTrak L-12、20chミキサー + マルチトラックレコーダーのLiveTrak L-20、20chミキサー + マルチトラックレコーダーのLiveTrak L-20Rがラインナップされています。
規模や用途に合わせて選択肢しましょう。
システムセット例
LIVETRAK L-12のオペレーションマニュアルに記載されているシステムセットアップ例ですが、小規模な自宅スタジオでもドラム部分にミキサーを一つ用意すれば本格的なマイキングでドラムを録音することも可能です。
またヘッドホンも最大5台同時接続できるものよいですね。
オーディオインターフェイスとしてのLIVETRAK L-12
オーディオインターフェイスとしてLIVETRAK L-12をPC側でみると、12in+エフェクトの掛かったマスタ(L+R)の計14インとして見えます。
オーディオインターフェイスのアウトベイは4アウト仕様となってます。
注意点としてオーディオインターフェイスとして使用する際は、24bit/44.1kHzと24bit/48kHzに限定されてしまい、24bit/96kHzモードではオーディオインターフェイスとして機能しません。
高サンプリングレート録音の際はLIVETRAK L-12のSDカードを利用した方がよいかもしれません。
現在の価格は6.5万円を推移しています。
自宅スタジオのアップグレードに如何でしょう。
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