YAMAHA から Piaggero(ピアジェ―ロ)の新機種「NP-15」と「NP-35」が2023年6月27日に発売されています。
「NP-15」は61鍵で「NP-35」は76鍵です。
カラーはそれぞれブラック・ホワイトの2色があります。
今回は低価格ながら人気機種であるNP-15を中心に書いてみます。
NP-12とNP-15の違い
LED、大きさ、重量、内蔵曲の違いを除いては、音色がNP-12の10音色であったのに対しNP-15は15音色となっています。
音色はピアノ音色が明るく芯のある音にアップグレードされ、搭載されるスピーカーも構造が強化され、低域と高域のバランスが改善されています。
また、NP-15ではオーディオインターフェイス機能が搭載され、オーディオデータを直接DAWに取り込めるようになりました。
そして、ダンパーレゾナンスが搭載され、ダンパーペダルを踏み込んだ際の響板や弦の共振効果を設定できるようになりました。
その他にはサウンドブースト機能で音量感をアップさせることが可能となりました。バンド内で音が埋もれる場合に効果的です。
タッチによる音色変化の改良も施されているようです。
NP-12は2016年2月に発売されNP-15は2023年6月に発売されていますが、価格は概ね19,800円税別であります。
現在は新旧入り乱れて販売されていますので、購入の際は間違わないように気を付けましょう。
NP-15の価格は値上がり傾向でネットで19,800円で販売しているところは、まだ価格改定を行っていないところなので、値上がり前に。
逆に店頭ではNP-12が在庫限りで19,800円でセールとなっているところがあります。
7年の年月が経過していますが、YAMAHAでは入門用電子ピアノの価格は同じ価格帯を設定しているようです。
使用できるアプリもNP-12とNP-15では異なるので、アプリの機能的なことで使用目的が合致しないことがあります。
デザインもグレードアップされたとありますが、デザインコンセプトは同じなので、私には遠目でみると同じように見えます。
細かな差なので買い間違いにご注意を。
Piaggero NP-15仕様
■デジタルピアノ
■61鍵、ボックス型、タッチレスポンス付
■音源:AWMステレオサンプリング
■最大同時発音数:64音
■音色:15音色
■エフェクト:リバーブ6種
■メトロノーム
■機能:テンポ/トランスポーズ/チューニング
■外部接続端子:ヘッドフォン(AUX OUT兼用)、サステイン、USB TO HOST
■スピーカー:楕円(12cm×8cm)×2、2.5W×2
■電源アダプター:PA-3C(またはヤマハ推奨の同等品)、単3電池(アルカリ乾電池/充電式ニッケル水素電池/マンガン乾電池)×6(別売)
■寸法:横幅1052×高さ104×奥行260 mm
■重量:5.2kg (乾電池除く)
■付属品:PA-3C(またはヤマハ推奨品)、譜面立て、取扱説明書(保証書含む)
NP-15の便利な機能
5.2kgの軽量仕様で専用バックやスタンドも別売されているので路上ライブもいいですね。
マイクとマイクスタンド、マイクとライン接続ができるアンプ内蔵スピーカーで電池駆動できるものがあれば最高です。
それでもちょっとした大荷物になるので、ピアノは軽いほうが良いですね。
その際はヘッドホンジャックがラインアウトになります。
楽器とスマートデバイスをUSBケーブル(別売)で接続すれば、スマートデバイスで再生する曲を楽器のスピーカーから鳴らせます。
好きな曲に合わせて演奏を楽しめますね。
また、楽器とパソコンをUSBケーブル(別売)で接続すれば、音楽制作用ソフトにデータを打ち込むためのマスターキーボードとして使用できます。
オーディオインターフェイスはNP-15からの新機能の部分です。
「Rec’n’Share」という無料アプリを使えば、スマートデバイスとNP-15を接続して、楽曲にあわせた演奏を手軽に録音・撮影・シェアすることができるようです。
YoutubeやFacebook、Dropbox、Instagramなどにアップロードが可能なようです。
YAMAHAのサイトでは対応デバイスはiPhone / iPad / iPod touch / Androidとざっくりとしたことしか書いてありませんでした。
また「スマートピアニスト」という無料アプリを使うと、楽器本体に搭載されている様々な機能を、よりカンタンに操作できるようです。
トランスポーズ機能は必ず覚えよう
MIDIの打ち込みに使用できたり、オーディオインターフェイスの機能も搭載されたNP-15ですが、機能として有してはいるものの、本体に表記のない、ボタンもない機能があります。
操作ボタンはこれだけです。
アコースティックギターを弾かれる方はすぐ思います。
「初心者用ならこの機能にすぐアクセスしたい」と。
ギターにはカポタスト、通称カポというものがありまして、これを使用することで初心者用コード進行でいろんな曲に対応できる移調させるためのアクセサリーです。
NP-15はトランスポーズ機能も搭載されていて、-6~+6で設定できます。
例えば、X JAPANさんのEndless Rainを弾くとしましょう。
あのピアノ良いですよね~。
ひとりで弾くときはCメジャーで弾けば良いのですが、原曲と合わすには-1音下げてC♭メジャー(=Bメジャー)で弾かなくてはなりません。
YOSHIKIさんのピアノは半音下げて調律してあるのでCメジャーの運指で問題ありません。
本物のピアノではC♭メジャー(=Bメジャー)の運指を覚えて弾かなければならないのですが、電子楽器にはトランスポーズという便利な機能があります。
NP-15は-6半音、+6半音の範囲で対応できるので問題はありませんが、その設定は「DEMO」と「METORONOME」を同時押ししてB1の鍵盤を押します。
そう、キーを下げる場合は同時押し+F♯1 ~ B1を選択。
キーを上げる場合はC♯2 ~ F♯2を選択。
その中間のC2が通常に戻す場合のトランスポーズ「0」になります。
ここは説明書25ページに書いてあるので暗記しておきましょう。(^^)
NP-15音色一覧
音色は15音色でNP-15/NP-35共通です。
YAMAHA Piaggero公式動画です。
他に音色のデモは下記YAMAHAサイトに掲載されています。
https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/keyboards/piaggero/np-15/index.html
PIANO
・コンサートグランド
・メロウグランド
・ブライトグランド
E.PIANO
・DXエレピ
・ステージエレピ
・ビンテージエレピ
ORGAN
・オルガンプリンシパル
・オルガントゥッティ
・ジャズオルガン
HARPSI./VIB.
・ハープシコード8′
・ハープシコード8’+4′
・ビブラフォン
STRINGS
・ストリングス
・ストリングスパッド
・シンセパッド
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最近、楽器や楽器アクセサリー、パーツ、消耗品の全てに言えますが価格改定や値上がりが多いです。
もうすぐクリスマスセールですのでお目当てのものがある方はお早めに。
ちなみに私はこれが今年のお目当てです。
15.8kg グレートハンマー仕様の重量級の電子ピアノはあるのですが、デスクへの移動が年々大変になってきました。
歳には勝てません。
DTMにも使用できるライトなMIDIキーボード兼電子ピアノが欲しいのです。
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