5kHzの谷

今回は耳のしくみについて。

音は空気の振動で伝搬します。
物の振動は、周辺の空気を揺らします。

この揺れを周波数(Hz)といい、この揺れの回数によって
音の高低が決まります。また、揺れの大きさは音の大きさ(dB)となります。

この空気の揺れは空間を伝搬し耳に伝わります。
空気の揺れは気体の振動ともいいます。

耳は耳介・耳垂によって集音する向きを決めています。

「人の目は顔の前面にあり、耳は前方を向いている。」
人間は肉食の狩人なのだと思うのです。

話を戻します。(^^;

耳の向きの音は、耳の穴(外耳道)を通る時に凝縮されます。
ロートのようなものでしょうか。

この耳介・耳垂から外耳道にかけて「外耳」といいます。
音を集める器官です。

ここに炎症があれば外耳炎です。

外耳からの届けられた空気の振動は、鼓膜にぶつかり
耳小骨を振動させます。この部分を「中耳」といいます。
中耳は、気体の振動を固体の振動に変換する器官といえます。

ここに炎症があれば中耳炎です。

中耳で変換された振動はリンパ液を振動させ、
蝸牛(カタツムリのような器官)に届けられます。
蝸牛では、液体の振動を神経細胞によって
電気信号に変換し、脳に送っています。
この部分を「内耳」といいます。

ここに炎症があれば内耳炎です。

物から発せられた振動は、
気体の振動、固体の振動、液体の振動への変換過程を経て、
神経細胞により電気信号となって脳に届けられるのです。

そして脳に到達した電気信号が、脳により「音」と認識されます。

昨日の老人性難聴(感音性難聴)は、これらの器官の老化により
起こるものですが、難聴の中には感染によるもの、遺伝によるもの、
心因性によるものなど様々です。

その中でも、音楽に関連のあるものとして、騒音性難聴があります。
その多くは、継続的に大きな音を聞き続けたことによります。

個人差はありますが、3kHz以上の大きな音で発生しやすいと言われています。

症状の初期では、5kHzをピークとして4kHz~6kHzの範囲の音が
聞こえ難くなるようです。

今回のタイトルにあるように5kHz付近に聴覚の谷が出来てしまいます。

中耳、内耳の炎症も放っておくと大変です。
先程書いたとおり、中耳、内耳は振動の変換という
とても大切な役割がある、繊細な器官なのです。

周りに迷惑を掛けない為にも、適正な音量で音楽を楽しむ事は
もとよりですが、長時間となる場合は途中に休憩を挟み、耳を
ストレスから開放すると良いかも知れません。

また、ヘッドホン等を長時間使用している場合は、
ヘッドホンを外して外耳の空気を外気と入れ替えることも
湿潤の予防に良いと思います。

耳は休まない器官です。常に音を脳に届けています。

脳はその音の重要性を判断し、必要ない音は小さくしたり、
捨てたりしています。

聞こえていないのではなく、
聞いていないだけかも知れません。

音楽を聞く時も作る時もついつい集中すると長時間となりがちですし、
心にストレスが溜まれば車で爆音で聞くこともありますが、
時には耳のストレスも軽減してあげましょう。(^^♪

※耳の機能については、大筋あっていればOK程度で読んでください。
※耳は大切です。耳の異変は自己判断せず、医師に相談しましょう。(^^♪



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コメント

  1. ゆびくろ より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    とても判りやすい内容で参考になりました。
    人間の耳ってすごいなぁ、と。
    あの狭いスペースの中にものすごく複雑な機能が納まっているんですよね。
    特に中耳の耳小骨は「なぜ、この形に?」って思うほど複雑かつ絶妙なフォルムの骨が3つもあり、それぞれ変わった名前が付いてたりして。
    なぜ耳の話に食いついたかというと、最近耳鳴りに悩まされてまして・・・
    低いブーンという音が常に鳴っている感じです。
    今は、ビタミンEなどのサプリで改善を期待しているのですが・・・
    (老化現象と言われればそれまでなんですが)

  2. MOMO DON より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    耳鳴りはつらいですね。
    低いブーンはメニエル氏病に多い症状でもあります。
    ザックワイルドモデルのギターにあるような、円模様を
    見ると眩暈はありませんか。
    また、同疾病では聴力検査で低音域での感音障害が
    認められる場合もあります。
    この症状では、他にメニエル氏病類似疾患と呼ばれる症状が近い
    他の疾病も考えられるので、早めに耳鼻科にご相談を。
    何でもない一過性のものであると良いのですが。
    私は時々、高域のキーンが出ることがあります。(^^;
    高域のキーンは、騒音性難聴、老人性難聴の初期症状です。
    俗的には、低音はストレス、高音は老化なんですって。
    余談ですが、ビタミンA.D.Eは脂溶性ビタミンなので、
    過剰摂取にご用心を。

  3. しろくろ より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    大変勉強になりました!
    私は以前、左右の聞こえ方が違って悩んでいた事がありましたが、鼻の治療をしたらケロっと治りました。
    あと片側だけ虫歯だと、無意識に逆側をメインで咀嚼(そしゃく)するようになり、聞こえ方にムラがでる場合もあるそうです。
    人間の体って不思議っ!
    それにしても「ここに炎症があれば・・・」がジワジワ来ます(笑)
    MOMO DONさんの文章って、表現も内容も面白いですよね♪
    時間ある時にまとめて読んでるので、まとめて色んな記事にコメントしてスイマセン!

  4. MOMODON より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    しろくろ さん、こんばんは。
    耳鼻科と一括りになっているだげあって、
    やはり相互に関係のある器官なのでしょうね。
    歯は体の姿勢、内臓への負担、咀嚼動作による脳への刺激、
    その他にも関連のあることが多いので、芸能人でなくても
    歯が命なのであります。(^^)
    >時間ある時にまとめて読んでるので、
    >まとめて色んな記事にコメントしてスイマセン!
    いえいえ、読んで頂けて嬉しいです。(^^)