今回はトラックダウンする時の音色配置について。
私の基本的な音色の置き方は上の図のようになります。
ざっと作りましたので、音色モデルの大きさや形は無視してください。
私のよく使う手法は、
・エレキギターの壁を左右に作る。
・ベースはキックドラムの前にくるように。
・ハイハットのアタックの上にアコギのストロークアタック。
・シンセ1、2の代わりにギターのオブリを入れることもある。
・パッドは奥で広く深く鳴らす。
基本こんな感じで配置しています。
ここから、各音色の分離が良くなるように修正を掛けていきます。
ボーカルを入れる時は、Syn1とSyn2間より若干前よりを想定しています。
いつも鳴っている音色ばかりではないですが、
全てを描くとゴチャゴチャとした感じになってしまいました。
最終的に真正面から見て、すべての音色が見えるようにイメージしながら、
各トラックの音量や定位、残響を加えています。
重なって見え難い音色ができたら、
EQで音の高さを変えて重なりを解消する。
こうすれば、音量を変えなくても良いので
全体の音量バランスからやり直さなくてもよい場合が多いです。
こんなことを頭の中でイメージしながら、
定位や音量、残響の設定を修正しています。
実際は、DAWのミキサー画面と格闘したり、
VSTeを使って各音色の周波数を見ながら、
なるべくピーク成分が重ならないようEQと格闘しています。
そして、私の場合はその格闘に勝つことはないので、
負けた時点で曲が完成となります。(^^;
すごく抽象的な説明となりましたが、音を「絵」としてアプローチすると、
何か今までと違う発見や手法が見つかるかもしれません。
今回はそんなお話でした。
何かの参考までに。