昨日はピアノについて書いたので、
本日はギターについて書いてみます。
弦を押さえ、ピックで弦を弾いて発音する。
ピアノで言えば、鍵盤を押さえ、ハンマーで弦を叩いて発音する。
自動で叩くか自分で弾くかの違いですが、
このことがピアノは両手で音を発音できるのに対し、
ギターでは発音に使える手は片手だけという演奏上の違いや、
発音機構の違いによる楽器の大きさなどにも影響しています。
88鍵のピアノであれば88の音階を発音することができます。
これがギターだとどうでしょう。
6弦24フレットのギターであれば、
6×24=144音階のようにも思いますが、
実際は異弦同音の音が存在するので、これは間違いです。
6弦24フレットのギターであれば、
6弦開放のE2から1弦24フレットE6までの49音階となります。
おさらいです。
ピアノ(88鍵)は、A0(27.5Hz)~C8(4186.01Hz)。
ギター(6st/24f)は、E2(82.4Hz~E6(1318.5Hz)。
ちなみにベース(4弦24フレット)では、
E1(41.2Hz)~G4(783.9Hz)となります。
ピアノの88鍵盤&最大同時発音数10音(10本の指)に
遠く及ばないギターですが、「誇れる」ことも多々とあります。
ピアノの発音は半音毎です。
ギターもフレットは半音毎に打ってありますが、
チョーキングという奏法を使えば無段階に音程を上げられます。
といっても、低音弦で2半音、高音弦で4半音位が限度ですが。(^^;
また、感情を表現するために、
ボーカルと同じようなビブラートを掛けることができることでしょうか。
(厳密にはユレの仕組みが異なります)
ギターは同じ音でもポジションを変えることで
表情を変えることができます。
挿絵の楽譜では同じソドミ(GCE)の3和音(トライアド)ですが、
タブラチュアでは、それぞれ別の弦とフレットで表現しています。
ギターは一般的に細い弦は明るく抜けの良い音。
太い弦や巻弦はハリのある太い音になります。
このように、同じ和音でも別の場所で発音することで
音に変化や表情を付けることができるのです。
ポジショニングやボイシングと言うこともあります。
先程、異弦同音と書いたのはこの事です。
今度はギターで「C Major Scale」を見てみましょう。
開放弦から12フレットまでを表しています。
音の高さは表現していませんが、同じ音が発音する場所が
かなりあることは伝わるかと思います。
ついでに「C Pentatonic Major Scale」です。
ハ長調(Key=C)で記のあるところを弾けば
簡単なギターソロを作ることができます。
では、「C」というコードのボイシングパターンは
どのくらいあるかというと・・・結構多いですね。(^^;
上の挿絵は、全てを押さえるという意味ではありません。
押弦可能な同一エリア内の構成音に印を付けています。
鍵盤楽器でいえば、「転回形」でしょうか。
この中で、親指を除く4本の指を使って
可能な限り弦を押さえれば、レンジの広いCになります。
つまりは、「どこのポジションで弾くか。」
これを真剣に悩んで考え演奏しているのがギタリスト。
あまり考えず、適当に弾いているのが私。(^^;
それでもギターは面白い、そんなお話でした。
何かの参考までに。